現在の舞浜周辺は、
ディズニーリゾートができる前は何もありませんでした。
もちろん駅もありません。
ディズニーランドができたことで、駅をつくることになりました。
その他の施設をみてみてもわかるように、
当然、駅名は「東京ディズニーランド前」になると思われました。
住民の方からもそのような要望があったそうです。
しかし、駅名は「舞浜駅」になりました。
そこには、カルフォルニアのディズニーリゾート建設の際の教訓と、
ディズニーの強いこだわりがあったのだそうです。
カルフォルニアのディズニーランドが
世界的な人気テーマパークに成長するにつれ、
パーク周辺にネオン輝くホテルなどディズニーの雰囲気とはまったく違う施設が
立ち並ぶようになってしまったことにウォルトは悩んでいたそうです。
その教訓を生かして、広大な敷地で、
まちづくりからしっかり設計していこうと考えていたといいます。
東京ディズニーランド建設の際も、
アメリカディズニー社のスタッフは、
東京ディズニーランドに訪れるゲストがパークを出たあとも、
なるべく現実の世界を目の当たりにしないように強く働きかけていたそうです。
駅名を「舞浜駅」にした理由もそこにあり、
もし、「東京ディズニーランド前」になっていたら、
周辺の施設には、
「○○マンション東京ディズニーランド駅前」
「レストラン○○東京ディズニーランド駅前店」などの施設が出来ていたはずです。
駅名は、地名のかわりに使用されます。
ディズニーのイメージとはまったく違う施設に使用される場合もあります。
夢や楽しみや安らぎを求めて来るゲストが多くなり、
人気スポットになればなるほど、
観光地周辺は現実の世界に近づいていくという矛盾が生じてしまいます。
ディズニーはそれを考えていたのだそうです。
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