1、試合前の状況

ちょっと間の空いた感のある2次予選。

既に突破が確定している日本は、それほど勝利が重要という試合ではないのだが・・・。

 

鈴木(彩)がオリンピックの関係で招集外のため呼ばれず、GKは前川・大迫・谷。

怪我が治った中村を呼んでも良いのではと思ったが、チームの2部降格もあったのでそれは無理か。

 

DFが、長友・冨安・谷口・板倉・町田・伊藤・菅原・橋岡

オリンピックのオーバーエイジに冨安・板倉が難しいという話も出ていたが、だったら何故呼ぶのか?

特に冨安に関してはベンチ外になっており、だったらなおのこと呼ばなくて良かっただろうという話が出る。

勝利が必須ではないこのタイミングで、雰囲気要員の長友を呼ぶというのも良くわからない。

そんなに雰囲気が悪いのだろうか?

「新フォーメーションのテストだから」と言われればそれまでなのだが。

 

MF・FWは鈴木(唯)と小川の招集が目新しい。

伊東はスキャンダルが未解決で招集外、三苫はまだ怪我の影響があるのだろう、このタイミングで呼ばれなかった古橋は現時点では完全にメンバー外ということか。

やっと浅野が呼ばれなくなったのは良かった。元々それほど戦術理解度の高いタイプとは思わないので、新フォーメーションテストには合わないと思う。

 

2、試合展開

アウェイとはいえ格下のミャンマーなので、ほぼ一方的な展開。

テストで5点取れれば上々という考え方と、この相手にテストして意味ある?という考え方とあるかと思う。

どちらかというと次戦のシリア戦の方がテストとしては重要度が高いので、「テストのテスト」みたいな試合になった。

 

3、選手寸評

GK 前川

格下相手ということでそれほど危険なシーンは無し。

ただ、ハイラインの3バックだったので、結構難しかったのでは。安定感はあった。

 

DF 谷口

このスタメンだとDFリーダーになるのか?

無失点のため及第点。

 

DF 橋岡

3バックの右で代表戦は初めてでは?

正直、サイドバックの選手という印象があったので以外だった。

高いラインをキープして無失点だったので、この試合では及第点。

ただ、ミャンマー相手ということを考えると次戦の方が重要か。

 

DF 伊藤

本職の3バックの左ということと、ミャンマー相手ということを差し引いても、攻撃参加が向上したと思う。

もしかしたらウイング(バック)とボランチのパスコースが確保されていないと実力が出せないのかも。

が、攻撃に関して決定的なシーンは無かった。3バックで攻撃についても要求というのは酷と思うが。

 

MF 守田

3バックでワンボランチ気味のポジションだったのだが、攻守に躍動した。

 

MF 旗手

守田・鎌田のサポートに回ったせいか、あまり目立たなかった。

 

MF 鎌田

先制点のアシストと、2点目の起点。

バランスを取りつつ、攻撃の起点として活躍した。

「らしい」プレイで攻撃を活性化させた。

 

MF 菅原

右WBでの出場だが、右での展開がほとんど無く、印象に残らなかった。

アジアカップ以降、本調子ではない。

 

MF 中村

左WBでの出場だが、やはり攻撃面で持ち味を発揮。

後半は一つ内側のポジションに移ったが、遜色ない活躍。

2ゴール、1アシスト、しかも2ゴールとも見事なゴラッソと、この試合のMOMだろう。

 

MF 堂安

ウェディング弾はこぼれ球を押し込む形。

ミャンマー相手ということを考えるともっと出来て良かったか。

 

FW 小川

70分ぐらい機能していなかったが、最終的には2ゴール1アシスト。

特に1点目の相馬のクロスに合わせる形は日本代表ではセットプレイでしか見ないようなゴールなので、ああいう形をもっと作れると定位置が確保できるはず。

とはいえ、体格的に劣るミャンマー相手のゴールなので、まずは一次審査通過というところか。

 

MF 川村

これといって目立った活躍は無かったが、旗手との交代で入ったことを考えればまずまずか。

 

MF 鈴木

これといって目立った活躍は無かった。菅原との交代で右WBに入ったが、そもそも菅原も目立たなかったので、印象無し。

逆に言えば違いを見せるチャンスだったのをフイにした。

 

MF 前田

左WB起用はサプライズだったが、彼のスピードと運動量を考えれば適任かもしれない。

1対1を決められなかったのはストライカーとしては残念だが、持ち味はいつも通り発揮した。

 

MF 相馬

困ったときのドラミちゃん。

右も左も、上も下も出来るのは彼の強み。

小川へのアシストは彼ならではの形。

三苫・伊東に弾かれる形で当落線上という位置付けだが、使い勝手で言えば彼等より上。

頑張って欲しい。

 

MF 板倉

超久々のボランチ出場だが、80分INは短い。

 

監督 森保

予選突破が決まって、新フォーメーションのテストには絶好のタイミングではあるものの、3バック自体はワールドカップでも披露しているためそれほど目新しさは無かった。

真価が問われるのは次戦か。