見れた試合も見れなかった試合もあるのですが、ひとまず優勝おめでとうと言いたい。

 

もっと褒めろよ

優勝以上に五輪出場がかかった大会だったので、まずはスタートラインに立つという大きな目標を達成した彼等を称賛したい。

というか、もっとされるべきだろう。

今まで散々、「谷間の世代」とか「何も成し遂げていない」とか言われて、挙句の果てに「髪の毛染めてるんじゃない」とか、いやそれ関係無くね?って話ばっかだったわけだし。

 

国際試合での実績が皆無だったことは事実だけども、招集に強制力のないアンダー世代はメンバーが固定できないこともあり、なかなか継続的に結果出し続けるというのが難しいはず。

むしろ、海外クラブ所属者がアンダー世代でも増えた現在からすれば、それでも結果を出した彼等(選手のみならず、監督やスタッフ含めて)は称賛されてしかるべきと思うのだが。

 

大会通じてどうだったか

戦績としては、

第1戦 対中国 1-0

第2戦 対UAE 2-0

第3戦 対韓国 0-1

準々決勝 対カタール 4-2

準決勝 対イラク 2-0

決勝 対ウズベキ 1-0

だが、内容としてはスコア以上に僅差の試合が多かった。

また、大会通じて異様にレッドカードが多かった。

これは日本に限らず他の試合でも多かったし、ちょっと審判のジャッジに問題を感じるところも多々あった。

が、韓国に敗戦と、早い段階で数的有利だったカタールに延長戦突入というのは五輪に向けて課題ではあると思う。

もっとも両国ともに予選突破決定済みの韓国戦はターンオーバーの意味あいが強かったし、カタール戦はGKの退場こそあったものの、ちょこちょこ狡っからいカタールのファウルが流されてたというエクスキューズはある。

んが、何度も繰り返すが招集の問題もあるので、「U23」全体に対する評価として判断して良いのかわからない。

 

良かった選手

山田楓喜

今大会MVPでは?

あの左足は脅威でしかないだろう。

決勝戦での劇的ミドルも素晴らしかったが、予選からずっと右サイドから相手チームを脅かした。

回りとの連携もイイ。

オリンピックでも当確だろう。

 

小久保レオブライアン

一番のハイライトは決勝だろう。

決勝戦は明らかに日本が押されている展開が長かったが、その中で安定したセービングを見せた。

さらにはロスタイムPKストップは今大会のハイライトだろう。

鈴木よりもこちらの方が良いのでは・・・。

 

藤田ジョエルチマ

頼れるキャプテンは中盤に安定をもたらした。

的確な判断力、簡単に奪われない強さ、パンチの効いたミドルと、MFに求められる能力を高いレベルでバランスよく発揮。

当然、オリンピックも呼ばれるだろう。

 

荒木遼太郎

ファイナルサードになると物足りないものの、組み立てや決定的なパスで見所を作っていた。

久保の招集が可能となると微妙な位置にいる気はするが、今大会では違いを生み出していた。

 

松木久生

名前が変換できないのだが・・・。

身体の強さ、気持ちの強さを存分に発揮するプレーは見ていて気持ち良い。

高校サッカーではかえってその気持ちの強さが「俺様」感を出していたが、代表になると回りも際立つせいか丁度いい。

何度かカードの餌食になっていたが、MFにしては得点力が高いのも良い。

個人的にはオリンピックでも見たいのだが、如何せん特徴としては弱いか?器用貧乏な印象もある。

 

平河悠

ジョーカー的な使われ方をしていたのだが、リズムの良いドリブルから左サイドを崩すプレースタイルは良い。

あまり決定的なシーンは無かったのだが、結構ガンガン仕掛ける感じは好印象。

 

ダメだった選手

細谷真大

A代表にも呼ばれていたが、決定機逸のシーンの方が多かった。

ピンチを救う得点もあったのだが、いやCF何だからもっと決めろよ。

小さいモーションでシュートを撃ったりと、見所もあったが・・・。

本番はどうだろ?福田が呼べたら外れるのでは?

 

佐藤恵允

カッコいいのは名前だけ。

気持ちで負けているのか、サイドの選手なのに仕掛けていく回数が少ない。

結果的にミスは少ないのだが、これと言って特徴が無い。

シュートミスも多いので、得点力があるように見えない。

平河のが良かった。

 

西尾隆矢

第1戦の開始17分でレッドカードという時点で次が無いことが確定している。

今大会、一番最初に批判された選手。

かつ、3試合出場停止だったので、17分で大会が終わったと言える。

 

木村誠二

彼に限った話でも無いのだが、西尾をはじめ、CB陣に問題を抱えているチーム。

木村は点も取っていて、それなりに見所もあったのだが、やはりカードを何度かもらっていたり、不安になるシーンが多かった。

今回招集されなかったが、チェイスアンリというビッグネームもいることや、過去の大会を振り返ってもCBはオーバーエイジになることが多いポジション。

次は無いか。

 

本番どうなる?

やはり注目はオーバーエイジと久保の招集だろう。

オーバーエイジは不安材料の多かったCBで少なくとも1人、得点力の部分でFWに1人欲しい。

年齢的に制限無しで呼べる久保・鈴木・福田はメダルを狙うなら呼びたい面子。

ただ、これまで招集できなかった面子が自然とチームに溶け込めるのかという問題もある。

その分を差し引いて呼ぶ価値のある選手となると、自然とビッグネームになってしまい、ビッグネームは呼びにくいという悩ましい問題もある。

呼べるなら冨安は呼びたいが・・・、ただでさえ負傷が重なっている冨安に無理は・・・。

一芸に秀でる方が使いやすいという意味では、三苫や前田大然も良い。

未知数な部分が多く、オリンピックは大コケの可能性から金メダルまであって、そういう意味ではサプライズの可能性が高い。

楽しみである。