1、サウジ×韓国
カードの響きほどの見る価値はそれほど無かった。
延長PK決着なので、試合時間だけで120分以上あるわけだが、60分以上要らない時間だった。
ロスタイム同点弾からのPK決着なので、韓国サポ的には劇的なのだと思うが、個人的には夜更かしする価値無かったというのが正直なところ。
突然3バックを採用した韓国と3バックのサウジで試合開始。
お互い様子を見ているのか、「お前ら決勝か?」というぐらいゆったりした前半。
交互にターンが来るような感じで、韓国は裏のスペースへのロングボールでソンフンミン走らせるような形ばかり。
何度かボールが届くものの、それほど決定機は訪れず。
サウジは韓国に比べれば繋いでいるものの、ファイナルサードの攻略に手を焼いている印象で、シュートまで持ち込めない。
ワールドカップでアルゼンチン相手に披露した猛獣のようなプレスは全く無く、ボールロスト後も良くて外にボール出させるぐらい。
披露なのかよくわからないが、サウジはルーズボールへの反応が全体的に悪く、覇気が無い。
お互いいくつかあったセットプレイから「点取れたらいいな」ぐらいの感じの、名刺交換で終わった前半。
で、サウジは後半開始時に一人交代して、なんとな~く始まったのですが、一瞬の隙を突くような流麗なコンビネーションからサウジが先制。
局所的に数的同数だったとはいえ、何の変哲もないパスから一気にゴールを奪う、見事としか言いようのない連携を見せた。
個人的にはここがこの試合のハイライトだったと思う。
その後は1点リードなのに引き気味のサウジ、追いかける韓国。
その後、順次FWを投入して攻撃偏重の韓国。
個人的には1点ぐらいすぐ追いつけるだろうと思っていたのだが、60分ぐらいでもう躍起になって攻撃をしていたあたり、韓国チームに漂う雰囲気は良くないのだろうと感じた。
そんなに焦らなくて良いと思うのだが・・・。
ただ、実際のところ後半のほとんどの時間を攻撃しているにも関わらず、点に繋がらない。
アディショナルタイムで何とか同点に追いつき、延長戦になるものの、特にサウジにやる気が感じられずPK戦へ。
試合全体を見ても韓国の勝ち抜けは妥当な結果ではあるものの、調子が良いようには見えない。
悪くないはずなのに点を取れないソンフンミン。
再三ゴールに迫るものの、ビッグセーブに阻まれ点にならない雰囲気。
一方で、イガンインやキムミンジェは安定したプレイをしており、負傷明けのファンヒチャンも怪我の影響は無さそうと好材料もあって、どう判断して良いかわからない。
ここからソンフンミンが調子を上げたら、手が付けられないチームに化ける可能性もある。
一方で、今挙げた面々以外の選手がどうも今一つな印象。
特に両サイドバック(ウイングバック)が物足り無く、サイド制圧されたら手が出せないんじゃないかと。
それでもイガンインのセットプレーは脅威なので、どことやっても互角以上にはなるのだろうが。
それにしてもイガンイン。本当にいい選手になっていた。
スペインの頃は「すぐ切れてカードもらうヤツ」ぐらいの印象しか無かったが、流石PSG所属なだけあるわ。
2、日本×バーレーン スタメン予想
GK 鈴木
DF 毎熊・冨安・町田・中山
MF 守田・佐野・南野・伊東・中村
FW 上田
サイドに難のあるバーレーンなので、サイドの選手は本職で臨むと見た。
決勝トーナメントである以上、冨安を外したくは無く、板倉は全試合ベンチ外ということなのでコンディションが不透明なところから町田と予想した。
ボランチは次戦のイラン戦を考えると、累積カードが気になる遠藤は使わず、守田ではないかと。
その相棒にはクリエイティブな能力より運動量を買って佐野をチョイス。
トップ下はアジアカップから比較的調子の良い南野、ワントップはもはや上田以外は考えられない。
後半途中から久保・堂安・旗手・前田を投入。
点が欲しい展開でも、ゲームを終わらせる展開でもどちらも可能な4人だろう。
残りのひと枠は余るようであれば疲労を考慮して冨安に変えてDF投入だが、全試合で交代直後に失点しただけに判断が難しい。
まあ、でも森保監督のことだから浅野とか選んじゃうんだろうなあ・・・。