1、オーストラリア

2勝1分けでグループリーグを危なげなく首位通過したオーストラリア。

が、インド戦を除けば複数得点の試合は無く、過去の代表に比べると選手層が小粒感が否めない。

ここでの4得点は今後の試合に向けて追い風になったのでは?

津波のように押し寄せる攻撃は迫力があるものの、戦術的な問題か陣形が間延びすることも多く、大量失点しかねない可能性も有り得る。

セーフティファーストで、繋ぐ意識がそれほど高くないこともあり、格下インドネシア相手に支配率52%というのも気になる。

また、攻撃の部分でアーバインへの依存度が高い印象があり、アーバインが居なくなったときにどうなるのか?

 

2、インドネシア

チーム的にはオーストラリアの劣化版のような戦術で、比較的似たものチーム同士の試合になった。

となれば、完成度の高いオーストラリアに分があるのは明らかで、もう少し何か出来なかったのかとは思う。

が、不運な1失点目が無ければもう少し展開が変わってもおかしく無かった。

支配率の通り、日本戦に比べればチャンスメイクの数自体は多く、エリア内に侵入するシーンも多かった。

「右サイドを崩してからファーサイドへのクロスを送り、フリーの選手が決める」というお手本のようなプレイがあったものの、フォワードのシュートは枠外のような残念なシーンがちらほら。

日本戦でもそうだったが、何も無いところでボールロストするところや、決定機逸が多く、チーム全体のレベルがそこまで高くない。

一方で、ボールが無い状態ではガンガン体ぶつけに行く傾向があり、気持ちがこもっている反面、レイト気味に行くので見ていて気持ちのいいプレイではない。

特に60分過ぎたあたりから集中力と体力が落ち、気持ちだけになっていくためラフプレーも増える。

日本戦で上田にビンタかました4番はこの試合でもイエローもらっており、まあロクなもんじゃない。

終盤の2失点は完全に足が止まって競り合いが出来なくなっての失点なので、90分通したゲームプランを実行できるようにしないと勝率が安定しないだろう。

 

3、タジキスタン

開始時間が遅かったこともあり、前半しか見ていないのだが、デカい選手が多く、陣形もコンパクトに保たれていたので、「勝ちもあるんじゃ」とは睨んでいた。

実際、もうちょっと頑張れば勝てた試合だったようで、まあ勿体ないかな。

得点シーンは一瞬遅れたとはいえ、2人守備についているところに競り勝ってのヘディング弾と、体の強さは凄まじいものがある。

上背だけで言えばそれほど差は無さそうだが、実際の体格差ではタジキスタンに分がある印象。

まあ、旧ソの国だもんね。

ザンギみたいなのがいっぱいいるんだろうな。

が、前半の段階で陣形が間延びする時間帯もあったりと、完成度に改善の余地あり。

ロングボールはガンガン弾いてたので、むしろ中東系の方がやり易いチームなのかも。

もうワンチャンスあるか?

 

4、UAE

日本も何度も痛い目にあわされたUAE。

下馬評で言えばUAE勝利の予想の方が多かったのだとは思うが・・・。

前半観る限り、右サイドからの攻撃の方が多かった印象だが、跳ね返されているシーンの方が多く、支配率こそ上回るもののうまく攻め込めてはいない印象だった。

試合の分かれ目になったのは前半のラマダンの退場だろう。

ここまで全試合スタメンのラマダンの負傷退場、しかも前半というのはUAEにとっても想定外だったはず。

タジキスタンは後半からスタミナ切れ起こす印象もあったので、これさえなければという思いはあるのでは?

 

オーストラリアの次戦の相手は「サウジ×韓国」の勝者、タジキスタンは「イラク×ヨルダン」の勝者と対戦。

さてさてどうなる?