失意の敗戦から1日、もう気持ちは次の試合に行ってます。

 

1、試合前の状況

2戦終わってグループEは、

スペイン 勝ち点4

日本 勝ち点 3

コスタリカ 勝ち点 3

ドイツ 勝ち点 1

という状況。

ざっくりいうと日本は引き分け以上が必須。

ドイツ×コスタリカが引き分けの場合、日本は引き分けでも得失点差で突破の可能性が濃厚。

ドイツ勝利の場合、日本は引き分けだと落ちる可能性が高い。

※仮にドイツが1-0で、日本が0-0だと総得点数が高いドイツが予選突破、ドイツ1-0で日本1-1なら直接対決の結果により日本が予選突破

引き分けだったとしても得点が必要なので、勝てるか勝てないかはおいておいて、得点は取れるようにした方が良い。

 

2、スペイン

大会に入ってから3バック(※大会公式だと4バック表記だが、CBが一人しかおらずボランチをCBに落としている)を採用しており、これがハマってる。

というか、攻撃時に至っては2バックに近いぐらいの状態になり、ラインを滅茶苦茶上げて圧を掛けてくる。

大会前にあった「ブスケツの両脇スペース」問題を、「他にもっとスペース作る代わりに、相手がスペースを付けない状況に追い込む」という滅茶苦茶な方法で解決した。

・ラインガン上げして、ポゼッションしながら押し込む

・両サイドに幅を取る選手を一人ずつ配置して、相手の陣形を横に広げる

・速いパス回しでギャップを作り点を取る

・フィールドの半分でプレイするので、仮にボールを奪われても数的不利にはならないから一気に奪い返し、カウンター返し。

・ボールを持つことが前提の戦術なので、相手がボール保持の際はGKまでプレスして奪還

・最初のプレスをかわされた場合は全員戻ってリトリート

というのがスペインの戦術。

 

3、ドイツ戦

ドイツはどうやって引き分けたかというと、

・ワントップをミュラーに

・こっちもGKまでプレス掛けて、パス回しさせない

・スペインはロングカウンターをしないので、ある程度はリュディガーのスピード+ノイアーで何とかする

・1対1で負けない

という感じ。

パス回しでは負けるものの、体格やスピードでは負けないので同じ戦術で可能な限り膠着状態を作り出し、あとは体格で勝てるセットプレーに賭ける作戦だった。

 

4、日本のスタメンと交代

以上を踏まえてスタメンを発表する!

GK シュミット

DF 冨安、板倉、吉田、長友

MF 遠藤、守田、伊東、久保、鎌田

FW 前田

もちろん当日のコンディションによるとは思うが、上記のプランを押したい。

GKは得点が欲しいのと、GKまでプレスしてくるので足元が問われるシーンが多いと予測しシュミットをチョイス。

DFは右サイドに冨安を配置、これはスペインの攻撃が左サイド(日本から見て右)のことが多く、特にダニ・オルモとジョルディ・アルバの調子が良い。

ここを崩されたくないので、冨安+伊東で死守してもらいたい。

MFは鎌田ボランチも考えた(DFやGKからのボールの逃げ所が必要なので鎌田を置いても良い)が、プレススイッチの役割になる人間が必要で、個人的に出来そうな人間が久保・鎌田・上田・柴崎ぐらいなのではないかと見た。(南野に出来るなら南野で良い)

なので、守田を鎌田に代えて久保をトップ下という布陣もアリと思う。(その場合は左が相馬か三苫)

 

5、作戦

基本的にはドイツと同じ。

引いて守るという選択もあるかもしれないが、スペイン相手にその選択で凌げるほど日本はリトリートに慣れていない。

コンディション的にプレスを選択できないということは有ると思うが、その場合はほぼ積んでる。

体格的にはコスタリカよりもスペインの方が劣るので、当たり負けは少ないはず。

とはいえ、球離れが早いので、一人でプレスをしてもボールはまず取れない。

スイッチ役がプレスを始めたら後ろの全員が一気にプレスを掛けていく必要がある。

なお、あえて最終ラインにはプレスを掛けないという選択もあると思うが、かえってボールの取り所の特定が難しくなると判断したので却下した。

ただ、明確に取り所があるならそれもアリだと思う。むしろそこまで分析しているならそうした方が良い。

プレスを掛けてGKにロングボールを蹴らせて、遠藤と守田で回収。

他の面子は二人のパスコースを確保し、伊東か前田めがけて蹴る。これの繰り返し。

プレスを外された場合は一旦リトリートして陣形を整え、そうすると相手はボールを左右に振りだすので、左サイドに渡ったタイミングで右に冨安だけ残して一気に左サイドに圧を掛けて局所的な数的有利を作る。これの繰り返し。

前半を0-0というのが目標。

ちなみに、ドイツよりもスペインの方がラインが高いため、日本×ドイツ戦前半にオフサイドになったようなパターンで先制する可能性はドイツより高いと思う。(※そのための前田)

お互いに疲労度の高い戦術なので、後半のどこかで息切れを起こすはず。

そこに一人で戦局を変えられる三苫を投入して打開する。

後はもうひたすら頑張れ。

 

6、交代策

交代

伊藤、町野、三苫、上田(OR浅野)

三苫は後半15分ぐらいで考えたいが、戦局によっては最後に談合試合になる可能性を考えるともう少し早くても良いかも。

コスタリカ戦を考えると伊藤と三苫を左でセットにすることに一抹の不安がよぎるが、カウンターを狙う上でロングパスの供給元になり得るDFは不可欠なので、伊藤は使いたい。

前田の疲労度に応じてワントップを交代したいが、スペインの場合は浅野である必要は無いと思う。

個人的な秘策は町野。

3バックに移行するタイミングで前田か久保と交代させる形で投入したい。

投入したら右サイドに配置させたい。(※伊東がウイングバックでその前)

狙いはジョルディ・アルバ。

スペインの左サイドバックで、左サイド攻撃のキーマンなのだが、年齢が33歳のベテランかつ身長が170センチと小柄。

そこに185センチの町野をぶつけ、質的優位を取りたい。

後半のある程度消耗した段階でぶつければ右サイドを制圧かつ相手の起点を潰せる。

町野がアルバに競り勝てはその隙に伊東が右サイドを駆け上がると思うので、チャンスが生まれる。

「交代されたらどうすんだ?」というツッコミがあると思うが、ドイツ戦でジョルディ・アルバと交代で投入されたのが、本来FWのニコ・ウィリアムズ。

しかも、ダニ・オルモとのコンビが噛み合っているとはいえず、DFとしてはポジショニングが悪い。

もちろん町野もウインガーではないのだが、如何せんスペインが強すぎて他に思いつくものが無かった。

体格的にもセットプレイのターゲットになり得る人間を投入するのは理に適っているはず。

 

守備的な作戦も有り得るのかもしれないが、コスタリカ戦からして、曖昧な交代策は意図がチームに伝わらずかえって混乱を生む。

必勝が求められる試合ということも考えるとここは攻撃的な交代をしてメッセージを送るしかない。

とくにスペインの場合、中途半端に守りに入ると手が付けられなくなるため、基本的には消耗戦に持ち込むしかない。

 

以上!この秘策、届けカタールへ!