今日は少し早めではありますが、お盆について
ふれてみたいと思います。
7月15日または8月15日を中心に行なわれる
仏事を盂蘭盆といいます。
現在は13日に迎え火をたいて祖霊を迎えいれ、
16日(又は15日)に送り火で祖霊を送ります。
「盂蘭盆経(盂蘭盆の典拠になった経典)」の
記事にもとづくもので、日本で公に行なわれた
のは推古天皇14年(606)といわれています。
祖霊を自宅にお迎えするにあたり、盆棚を設け
て先祖供養をいたします。
盆棚は、仏前に小机を置き、すのこ、真こもな
どを敷いて、そちらへお位牌を移して、灯明、
季節の果物や野菜、白玉だんご、お水、
そうめん、生花などをお供えいたします。
ご存じの方もいらっしゃるかと存じますが、
先祖が現世と黄泉の往来に用いる乗り物と
してキュウリやナスを用いて、割り箸やおがら
で足をつけて馬や牛に見立てるのです。
また、生見玉(生御玉)といって、
お盆の時期、健在の親に食物を贈る行事もあり
ます。
このときに用いられる魚を盆魚と呼び、
鯖が多く用いられます。
お盆は先祖への感謝、親への感謝を育む期間
ともいえましょう。
お盆の時期は、特に親御様との時間を大切に
お過ごしになる、あるいはご連絡をなさるなど、
なさってみてはいかがですか。