7月7日は、七夕(たなばた・しちせき)です。
七夕は五節供の一つであり、古来より大切に
されてまいりました。
牽牛(ひこぼし)と織女(おりひめ)が年に
一度だけ会うことを許されたという中国の伝
説に、日本に存在していた棚機津女の伝承が
重なり、裁縫などの上達を願う乞巧奠とも結
びついた行事です。
小麦粉や米粉などを練って縄のように細長く
ねじってつくる索餅(さくべい)というもの
を疫病を避ける呪いとして主上に献上したの
ですが、この索餅はそうめんの起源ともいわ
れています。
また、七夕といえば、笹竹に願いごとを書い
た五色の紙や糸を吊るしますが、この笹竹を
軒端に立てる風習は江戸市中でも見られたよ
うです。
小笠原流礼法の古文書には、七夕の床飾りと
して瓜を飾るとも記されています。
笹竹が手に入らない場合は、瓜と願いごとを
書いた短冊などを室内に飾るだけでも風趣が
あるのではないでしょうか。
今年の七夕は日曜日ですので、お仕事や学校等
がお休みの方も多いのではないかと存じます。
是非、七夕行事をお楽しみになってみてはいか
がでしょう。