2月3日の節分の日、
豆まきをするよりも恵方巻きを食べる、
という方が多いのではないかと思います。
一方、この時期に百貨店やスーパーなどで豆を
楽しそうに購入なさる方のお姿を拝見すると、
どこか嬉しい気持ちになります。
以前のブログでも触れましたが、
2月3日までは二十四節気の大寒の期間であり、
明日の立春からは春の始まりとして大切にされて
まいりました。
つまり、立春前日の節分の行事はお正月の前日、
すなわち大みそかの行事である
「追儺(ついな)」なのです。
追儺は、鬼やらい、なやらい、大儺 (たいだ) 、
駆儺 (くだ) ともいいます。
宮中の年中行事の一つで
悪疫邪気を退散させる儀式です。
中国に始まり、
文武天皇の頃に伝わったといわれていますが、
歳神様をお迎えするにあたり、
豆まきによって厄を祓うというわけです。
節分は豆をまくだけでなく、自分の年齢よりも
ひとつ多く豆を食べる習慣があります。
ここからも、生まれた時点を1歳とし、
1月1日を迎えるたびに1歳加える数え年の
考え方と繋がっていることがわかります。
ところで、炒った豆は福豆と呼ばれています。
今年の節分は悪疫邪気を祓う気持ちで
「鬼は外、福は内」、
と豆まきをなさってみてはいかがでしょう。