数少ない共学のカトリック附属であるｻﾚｼﾞｱﾝ国際学園目黒星美小学校(旧 目黒星美学園）は、Ａ日程（11月１日）・Ｂ日程（11月21日）を選択できる小学校です。
女子は系列中学に進学、男子は中学受験という小学校高学年期の育ちが極端に異なる附属として知られてきましたが、2023年4月より系列中高が共学化され校名も変更されました。
私立中高の共学化は近年の傾向ですが、中学受験主体の男子の進路が今後どのようになっていくのか興味深いところです。
古くは幼稚舎の滑り止め校のように言われていた時期もあるぐらい保護者層の良さが特徴的ですが、宗教教育の影響もあって、温かく穏やかな育ちが定評の小学校です。
A日程では一名のみの受験の上での合格報告でしたが、受験日程の選択肢が二つ用意されているのは、志願者を増やして定員割れを防ぐだけでなく、高い能力を身に着けている子供達に併願してもらえるという効果もあります。実に合理的であり謙虚な姿勢だと思います。
ペーパー・個別・行動観察・制作から幅広く出題され、特に行動観察の時間が長いので、拘束時間の長い学校として知られています。他にドミニコ学園、田園雙葉も同様の考査形態を行っていますが、面接時間も長く、短時間では判断しにくい育ちについても重視する姿勢に拘りがあるのでしょう。
目黒星美の出題に絵画や運動も加えれば、当会の年長クラスの一日分の指導内容と同様ですから、総合力で判断される考査と理解されれば良いでしょう。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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