思考力UPの為のペーパー指導のツボ (2)
ペーパー出題領域と分野
大学附属や大学受験校の附属小では、総合力を判定する考査の中で思考力を見る為の材料としてペーパーを数枚から十枚程度出題します。
国立学園や宝仙、洗足学園のような中学受験校は、6年後の受験をする生徒の基礎学力の判定や知能検査として利用しており、オーソドックッスで広範囲な問題を二十枚近くも出題しているケースが多いようです。
成城学園や学習院のような学校は個別形式の考査ですから、ペーパー的な出題は少数ですが、思考力を試されるので、思考力を育む教材としてペーパーが大いに活用できます
小学校受験の家庭では、上記のような情報を過去問で調べたり、学校別クラスや個人の先生などから情報を得て家庭学習をされていることでしょう。そして大半の家庭は、市販の問題集を利用しておられると思います
問題集の選び方は、過去のブログで触れたので省きますが、ペーパの出題内容を分類すると以下のようになります。
「こんなに多いのか!」「これだけで良いのか!どのように感じるかは個人差があると思いますが、とにかくペーパーの出題分野はこれだけあるのです。複合的な応用問題も出題されますから、何とか以下の分野は定着させたいのです。
小学校受験には絵画・制作・巧緻性・行動観察・運動・生活力・言語力等々、他にも準備しなくてはならないことが目白押しなので、ペーパーばかりに時間を割いているわけにはいかないのです。効率よく限られた時間の家庭学習を進めるためにも、保護者がペーパー指導法を確立しなくてはならないことがお分かりだと思います。
言語 |
話の理解、話の創作、しりとり、同頭・同尾語 擬音語、名詞・動詞・形容詞の理解、短文読み |
記憶 |
話・図形・絵・物・数・位置・短文の記憶、数の 順唱・逆唱 |
抽象 |
同類発見、異類発見、同図形発見、異図形発見、 類似と差異 |
推理 |
空間判断、図形発見、展開図形、図形の系列、 絵の系列、図形完成、 迷路、関係把握、言語推理、重ね図形、 音・鳴き声の判断 |
数量 |
計数、対応、加算、減算、分割、軽重判断 数の比較、量の比較、数の多少、順番、 真ん中、長短、数詞、名詞、補数 |
模写 |
点図形、図形模写、絵の模写、位置の模写 |
構成 |
図形構成、図形合成、図形分割、積木構成、 プレート構成 |
空間 |
前後、上下、左右、方向の判断、位置の判断 |
常識 |
科学的常識、道徳的判断、交通常識、躾、作法、 挨拶と言葉、時間の推移 |
反応・速度 抹消、置き換え
麹町慶進会 塾長 島村 美輝