「学習院幼稚園・初等科⑺ 学習院初等科の受験」第六章 無宗教系附属編⑧ | 幼児受験プランナー 島村美輝のブログ

幼児受験プランナー 島村美輝のブログ

国公立や私立の有名幼稚園や小学校に合格するためには幼児教室選びがきわめて重要です。受験界の裏も表も知り尽くし、有名幼稚園や小学校に豊富な人脈を持つ東京・麹町の「慶進会」塾長島村美輝が、合格するためのノウハウをお話します。

連載 幼稚園・小学校受験合格バイブル

 

「学習院幼稚園・初等科⑺」第六章 無宗教系附属編⑧

 

 

『学習院初等科の受験』


 

学習院初等科の考査は少々特殊なので、縁故で決定されていると誤解されやすいのですが、実際はかなりフェアな選抜を行っています。

 

 

 初等科では、子供の能力と相応しい育ちを中心に第一子の合否を決めており、親の属性だけでは合格できません。出身者や兄弟関係でも不合格や補欠の例が多く、補欠繰り上がりも男女合わせて十五名を超えることも珍しくありませんから、決して縁故主義ではないのです。

 


 初等科では、教師と対面型式で考査が進められます。青山学院のように個別考査と行動観察の二日間に亘る総合評価や、幼稚舎、立教の行動観察のみの考査と異なり、正解不正解だけでなく初等科に相応しい言葉遣いや姿勢、立ち居振る舞いを見逃さないために個別考査の形態をとっていると思われます。これにより育ちの良い子供が選びやすくなる上に手の抜けた育てられ方の第二子等も見抜く事が出来ます。



 しかも生月分けで考査日を変えているにもかかわらず、連日出題内容が少ししか変わらないという、他の附属では考えられない考査方法をとっています。当然前日までの情報を掴んで受験をする子供も多いのですが、後半の合格者が増えることが無いことから考えても、初等科に相応しい育ちの子供は多くない事を物語っています。 

 

このように生月別で考査日程を組んでいる附属は幼稚舎など他にありますが、初等科同様に後半の合格者割合が多くなることはありませんから、教師達の選ぶ目の確かさを証明しています。