「学習院幼稚園・初等科⑴ 附属幼稚園の育ち」第六章 無宗教系附属編② | 幼児受験プランナー 島村美輝のブログ

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国公立や私立の有名幼稚園や小学校に合格するためには幼児教室選びがきわめて重要です。受験界の裏も表も知り尽くし、有名幼稚園や小学校に豊富な人脈を持つ東京・麹町の「慶進会」塾長島村美輝が、合格するためのノウハウをお話します。

東京の幼稚園・小学校に合格できる幼児教室「慶進会」



連載 幼稚園・小学校受験合格バイブル


「学習院附属幼稚園・初等科⑴」


 第六章 無宗教系附属編②



濃い学歴度  ★★★★★ 


保護者属性度 ★★★★★(2保)

       ★★★★☆ (小)


大学受験度  ★★★☆☆ (男子)

       ★☆☆☆☆ (女子)

 


皇室の方が学ぶ場として、多くの保護者にとって敷居の高さを感じる学習院に触れてみましょう。学習院には附属幼稚園(明治二十七年華族女学校幼稚園として創立、昭和二十二年財団化の為廃園、昭和三十八年再開)と初等科(明治十年創立)があり、中学から男女別学の教育になります。桐朋学園と同様の系列校の配置です。


『附属幼稚園の育ち』


附属幼稚園の所在地は目白で、初等科(四谷)と別の場所に位置します。二年保育男女各二十六名募集の狭き門です。狭き門の理由は人数だけでなく、その保護者層を知る事が出来たならば、とても一員になるのは無理と判断してしまうものがあります。



筆頭に天皇家及び皇室、次に名家の一族、そして戦前から続く基幹産業を中心とする財界の創業者一族…と他の附属幼小とは格の違いを見せつけるだけの名前が並び、幼稚園と比べると初等科の保護者が一般的に見えるほどです。


このような一族の子女達は庶民にとっては恵まれた子供達と映るでしょうが、本人たちにとって幼き頃はともかく成長するにつれて、その肩に背負っている家系の重圧ははかり知れないものでしょう。

当然後継者として受け継ぎ、維持していくための知恵も必要ですし、婚姻や職業選択も自由にはならないことも多いでしょう。その大変な宿命を背負っている知人達や教室の保護者から、その思いを見聞きしてきましたが、自分は庶民で良かったと心から思うほどです。


附属と親の属性についてはしつこく述べてきましたが、ここまで属性の一致が必要な世界はないでしょう。もし私のような庶民が属したとすれば、家系の違いを思い知らされるでしょう。新参者の紛れ込みにくい世界ですが、たまたま幼稚園の出身者と結婚し、子供を入園させたならば相手の親族に顔向けができますが、今度は他の保護者とのお付き合いや、園内の様々の常識、見事な佇まいの先生方との接触等々、緊張の日々が続く事でしょう。