連載 幼稚園・小学校受験 合格バイブル
第四章 カソリック附属編②
「雙葉・聖心・白百合…カソリック附属とは⑵」
カソリック附属考査の保護者面接では、本命校で予定を事前に空けていても、会社勤めや勤務医家庭では、急な出張や手術などの致し方の無い事情で父親が欠席する例は珍しくありません。
四谷の雙葉学園では、近年まで母子のみの面接だったぐらいで、カソリック附属の合格の条件として母親の存在は大きいと言えます。
宗教校の意味を深く理解し、謙虚で教養豊かな母親… 仕事に真面目に取り組み、包容力があり優しい父親…この両方が揃えば申し分のない保護者として評価されますが、万一父親が欠席しても父親の分もカバーできるだけの力量を持つ専業主婦は、依頼心が少なく自己責任の気持ちが強く、目標へ向けて迷いが少ない事が特徴で、父親欠席という危機を見事に克服するものです。
カソリック系附属女子校の卒業生は政治家や官僚、大手上場企業の社員や大学病院の医師・弁護士・裁判官等の資格を持つ方と結婚する例が多く、過去に自身も勤務経験がある女性が多いようです。
そのせいか、激務のご主人を支えながら家庭をしっかり守る必要がある専業主婦として適任であり、ご主人を出世させることの可能な女性です。また保護者としてもバザーや奉仕活動などで、他者と団結して目的を達成する責任感や忍耐力を持ち合わせています。
近年多いワーキングマザーとしてカソリック系附属出身者は活躍の幅を広げており、子育て・妻・受験を加えた忙しい日々を我慢強く続けられるだけの精神力の高さを持っています。
そのような姿に成長させたい保護者には、カソリック附属は最適な環境かもしれません。