●前置詞 for の基本となるイメージは,「ある場所を目指して向かっている途中」というイメージです。

「目的地」

 

This train is bound for Niigata. (この列車は新潟行きです)

She left Tokyo for Sapporo. (彼女は東京から札幌に出発した)

 

などが典型的なfor の使い方です。

 

●目的地である「場所」が「もの」や「人」などに変わると「~を求めて」「~を探して」というような意味が出てきます。

「対象・利益」

Let’s go for a walk in the park. (公園に散歩に行きましょう)

We work for our living. (生活費を得るために働くのだ)

go to the supermarket for milk (牛乳を買いにスーパーに行く)

What can I do for you? (あなたのために何ができるでしょう)

comic boos for adults (大人向けの漫画本)

 

●図の中の➡が「原因」で●が「結果」に変化する,というのは割と簡単に想像できますね。

「理由」

London is famous for its fog. (ロンドンは霧で有名だ)

She cried for joy at the news. (彼女はニュースを聞いて嬉しくて泣いた)

 

●「利益」を表す「~のために」が「~に味方して」「~に賛成して」という意味に変化するのも推測できるところですね。 「賛成・指示」

Are you for or against my idea? (僕のアイデアに賛成それとも反対?)

 

ここまでは,だいたい基本的なイメージから分かると思います。

 

問題はここからです(;^_^A

 

図の中の➡の「幅」に注目すると「期間」を示す表現が出てきます。

「期間」

I’ve been working her for two years. (ここで2年働いています)

 

 

●「~のために」の「~」が人であれば「その人のために」という意味が「その人の代わりに」という意味で「代理」=「交換」の意味が出てきます。

 

I’m acting for my client. (私は依頼人の代理を務めております)

 

●「代理」「交換」のためには「代理」となる人や,「交換」されるものが同じくらいの価値がなければなりませんね。そこから「等価」の意味が出てきます。

 

「交換・等価」

I exchanged his yen for dollars. (私は円をドルに替えた)

You can buy the paperback for about five dollars.

(そのペーパーバックはだいたい5ドルで買えますよ)

 

ATM stands for Automatic Teller Machine.(ATMは現金自動支払機の略称です)

 

Sometimes we’re are mistaken for a married couple. (時々私たちは夫婦だと間違えられる)

 

 

 

●この「等価」の意味に疑問が加わると「~の割には」という意味も出てきます。

 

「割合」

It’s cold for this time of year.(この時期にしては寒い)

She looks mature for her age. (彼女は年の割には大人びて見える)