夏期講習や冬期講習、新教研テストなど、昼食または夕食の用意が必要なときがあります。
そんな場合、毎年
塾に持っていく弁当は「けいせつ弁当」でいこう!
…ということにしています。
けいせつ弁当とは、早い話が「おにぎり」です。
塾では、のんびり食事を取るような時間はありません。
当然、コンビニに買いに行くような時間もありません。
おにぎりなら、小腹がすいたときに早弁もできます。
ゴミも出ません。
「お父さんお母さんには高額な学費を負担していただいたのだから、その上さらに食事代をいただくようなことがないよう、できることなら自分でおにぎりを作ってこよう。」
…毎年このようにしています。
今は少ないようですが
かつて、卒業式によく歌われていた歌に「蛍の光」がありました。
♬蛍の光 窓の雪…
「仰げば尊し」の中にも
♬蛍のともし火 積む白雪…
という歌詞があります。
どちらにも「蛍」と「雪」が出てきますが
実はこれ、「蛍雪の功」という中国の言葉から来てまして、もちろん螢雪学舎の名前の由来もこれです。
昔中国に、貧しかったために油が買えず、蛍を集めてその明かりで勉強したという人がいました。また、同様に雪明りで勉強したという人もいました。
この2人はその後、大変に出世したということで、苦学して成功することを「蛍雪の功」といいます。
こんな名前の螢雪学舎ですから、まさに「けいせつ弁当」こそがふさわしいのです。
弁当というと、僕は、黒柳徹子の「窓際のトットちゃん」を思い出します。
トットちゃんの小学校の先生は、「お弁当には海のものと山のものを入れてきてください。」といいました。
お魚は海のもの、お肉は山のもの…
こうすることで、理科や社会の勉強も兼ねていたのでしょう。
また、色合いも良く、おのずと栄養のバランスも取れていたのだと思います。
しかし、ハンバーグやエビフライをお弁当に入れていける子供たちばかりではありませんし、そんな時代でもありません。
トットちゃんは、日の丸弁当だったか、おにぎりだったか忘れましたが、ごはんと海苔と梅干…いつもそんな感じでした。
すると、それを見た先生が言いました。
「トットちゃん、いいお弁当だね。海苔が海のもの。梅干が山のもの。」
いいお話です。