知識と思考 | 啓泉学館駅西校塾長・さわちゃん日記

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あまりためにならない話です。

皆さんこんばんは。

 
突然ですが、算数・数学においての知識と思考とはどのように違うのでしょうか?
 
次の算数の問題を使って考えてみたいと思います。
 
  『図1のような直角三角形アイウがあります。辺アウと辺イウの長さを足すと34cmになります。
 この直角三角形を4つ図2のように並べると、四角形エオカキと四角形クケコサは正方形になりました。
 正方形クケコサの面積が196㎠になるとき、正方形エオカキの面積は何㎠になるますか?』
 
という問題です。
 この問題を、中3の数学の知識を使って解いてみると(ただし、今の中3はまだ習っていませんが)
 
 まず正方形クケコサの面積が196㎠ということから、この正方形の一辺の長さは196の正の平方根の値から14cmとわかります。
図2のエケ+ケオ=34cmで、エク=ケオでクケ=14cmより
ケオ=(34―14)÷2=10〔cm〕と求まります。
 よってエケ=34―10=24〔cm〕となります。
 
したがって、「三平方の定理」より
  (エオ)²=(エケ)² + (ケオ)²
       = 24² + 10²
       = 576 + 100
       = 676
 
    正方形エオカキの面積は 676㎠ と求まります。
 
  生徒によっては676の平方根を考えてエオ=26cmと求めてから
正方形エオカキの面積=26 × 26
               = 676 ㎠  とするときもあります。
   これは、目的を考えず形式的に解いているためです。
 
小学生でも知識があればこのように解けるのですが、工夫することによって「三平方の定理」を使わず(知らなくても)解くこともできます。
 
並べた4つの直角三角形にあと4つ、直角三角形を下のように並べて
大きな正方形シスセソをつくります。
 この正方形の1辺の長さは辺アウと辺イウの長さの和に等しいので
34cmとなります。
 よって正方形シスセソの面積は 34×34 =1156〔㎠〕となります。 
 正方形クケコサの面積が196㎠なので、直角三角形8個分面積は
 1156―196=960〔㎠〕
よって直角三角形4個分では 960÷2=480〔㎠〕
 したがって、正方形エオカキの面積は480+196=676〔㎠〕
と求められます。
 
 
このように知識だけで答えを出すのではなく、いろいろ工夫することにより思考力を身につけることが求められています。
 
このようにして創意工夫をすることによって、色々な問題の解答(真実)が導けることも算数・数学の面白さだと思います。
(たまには、塾の講師らしいことも書かないとね照れ
 
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今日はここまで、じゃあまたほなね
(o^-')b