📅2025.09/07
日曜日 / Sunday
昼間に東京都内でライブのイベントを楽しんだあと、千代田線と常磐緩行線を経由して松戸の一つ先の馬橋駅に下車。
流鉄 / Ryutetsu

🚉馬橋駅
Mabashi Station
▮(RN-01) 流山線 / Nagareyama Station
千葉・松戸市 馬橋
❘ Mabashi, Matsudo City, Chiba, Japan
この日の夕方は、流鉄流山線で9月14日に引退した5000形「あかぎ号」。その引退間近の時に記録しに赴いておりました。流鉄は過去にも訪れた事があり今回で二回目。常磐線のホームからはその引退間近に迫っていた「あかぎ号」が停車しておりました。
赤い車体に白いNライン、流鉄では最後の編成です。
しかしかつての総武流山電鉄の社名、略称の流鉄が正式社名に変更されてかなり経ちますが、やっぱ総武流山電鉄の社名がしっくりくる…気がする。あくまで主観だけど。

🚋5000形電車5003編成 「あかぎ号」
(元 西武鉄道101系)
EMU Series 5000 '5003 Formation'
"AKAGI"
(Former Seibu Railway EMU 101)
常磐線ホームからひとまず流鉄流山線を記録。手前には2012年から活躍していたあかぎ号、奥には同じ流鉄の5000形「若葉号」が停車していました。流鉄はすべて西武鉄道で活躍した新101系で運行していましたが、JR東海から譲渡された211系に徐々に置き換えられることに。
ちなみに先代は同じ西武の旧101系で運行していたんですよね。また置き換えるとしたら、西武かどこかの私鉄かと思ったんですけど、まさかのJR東海とは誰もが思わんかったでしょう…俺もそう。

あかぎ号が出発し見送ったところで、常磐線から流鉄のホームへと移動。
改札へ降りる階段には、馬橋駅を発車する時刻表が掲示。2024年に更新されたものですが、何だか味があって好き。そして左上には流鉄のキャラクター「りゅうのしん」もいます。

改札口とホームは、ノスタルジックな私鉄電車の光景。ただし東京都心から近い流鉄ですが、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードは使えないのでご注意を。IC専用の改札機だけでなく、券売機でもICカードできっぷを購入する事はできません。
流鉄以外でも同じ千葉県内では芝山鉄道や山万ユーカリが丘線などもICカードは使えず。

券売機の横には鉄道むすめの駅務係「幸谷なのは」さんがお出迎え。馬橋駅の隣、幸谷駅と、流鉄で活躍している「なの花号」から由来しています。

きっぷを購入してホームへ。普段はSuicaを使う事が多いので、新幹線や特急列車以外できっぷを買うのは何だか久しぶり。
流鉄流山線は馬橋から流山を結ぶ全6駅で5.7キロの短い路線。駅名標には大きく馬橋と表記しているだけでなく、路線図も併記しています。

🚋5000形電車5004編成 「若葉号」
EMU Series 5000 '5004 Formation'
"WAKABA"
ホームには先ほど常磐線ホームからでも見た若葉号が停車。流山駅で併設している車庫には、置き換え予定の211系が留置しているため、この日の若葉号は馬橋駅ホームで留置していました。

ホームには自動販売機が設置。ICカードで電車に乗る事はできませんが、自販機ではSuicaなどのICカードで飲み物を買う事ができます。なんというか、チグハグ感というか矛盾を感じる。

🚋5000形電車5005編成 「なの花号」
EMU Series 5000 '5005 Formation'
"NANOHANA"
少しして後続の流山線の電車が到着。乗車するのは黄色い車体に喜緑の帯が施された「なの花号」。先ほど紹介した鉄むすの幸谷なのはさんはこの愛称から由来しています。
車体が黄色いので、かつての西武線時代の面影がだいぶ残ってるかも。ただ西武時代とは黄色の色合いがよく見ると違うんですね。なの花号の方が明るいのか。以前はあかぎ号との片側1両を連結してオムライス電車として運行したことあるんですよ。見に行けばよかったなぁ。
🚋▮[RN] 流鉄流山線
❘ Ryutetsu Nagareyama Line
流山行き / for Nagareyama
(RN-01) 馬橋 / Mabashi
17:33
↓
(RN-06) 流山 / Nagareyama
17:46

🚉流山駅
Nagareyama Station
▮(RN-06) 流山線 / Nagareyama Line
千葉・流山市 流山
❘ Nagareyama, Nagareyama City, Chiba
空が少しずつ暗くなる中、電車はガタゴト揺られながら住宅街の中へ。途中の小金城趾駅で先ほど見たあかぎ号と行き違いをし、15分弱で終点の流山駅に到着。

併設する車庫には、流鉄の「さくら号」とJR東海から譲渡された2両編成の211系4編成が留置。本当に東海道本線の静岡で見た事ある湘南色の211系がおる…。う~ん…なんとも違和感ある光景。

🚃元 JR東海211系電車6000番台
Former JR Central EMU Series 211-6000
ホーム横の留置線にも211系がお休み中。
JR東海からの引退でだいぶ月日が経っているためか、前面の帯が少しだけ色褪せています。
前面の種別幕には「通勤快速」と表示していました。もし流山線で通勤快速が走るとしたら、馬橋と流山をノンストップで行くと思う。もしくは武蔵野線(新松戸駅)との乗り換え駅でもある幸谷駅も停車とかですかね。

側面窓にはりゅうのしんが「こんにちは 流鉄流山線です!」とご挨拶。

流山駅ホームにもいる幸谷なのはさんと一緒に。
なのはさんご本人も新型としてJRの車両が来るとは思わなかったでしょう。

一旦改札を出て駅舎の外へ。
味のある地方私鉄の駅、いつまでも残って欲しいもの。

近くの跨線橋から眺める流山駅と車庫。
本当に鉄道模型みたいな風景ですね。
三重県の三岐鉄道三岐線でも同じく西武の車両から211系に置き換えるように。流鉄も西武から新型をJRに置き換えるようになっているので、本当に偶然というべきか。

再びきっぷを買ってホームへ。あかぎ号が来るまでの間も軽くスナップします。
足元の乗車位置案内には5編成の5000形のアイコン。引退したあかぎ号も描かれていました。
211系が運行するようになったら、この乗車位置案内も更新するのでしょうか。

🚋5000形電車5001編成 「さくら号」
EMU Series 5000 '5003 Formation'
"SAKURA"
車庫に眠る「さくら号」と211系。さくら号の前面の窓周りが黒ではなく、ピンクなのがインパクトを少し感じます。

まだJRのロゴマークを付けている211系。今後は各編成にそれぞれの色の帯を施したり、流鉄のロゴになるのでしょうか。というかここから見たら、私鉄の駅とは思えないですね。
ちなみにかつて同じ千葉県の房総エリアに211系が総武本線などで運行したことがあったんですよ。番台や走る路線などの形は違えど、再び211系が千葉県で走るようになるのは何だか感慨深いです。
というかJR東海の車両がJR東日本の線路の横を走るって…なんか…不思議。

🚋5000形電車5003編成 「あかぎ号」
EMU Series 5000 '5003 Formation'
"AKAGI"
18時、お目当てのあかぎ号が流山駅ホームに入線。
駅名標に時刻表などを画角に収めて一枚記録。ヘッドライトのお陰でいい雰囲気が出ています。これぞ私鉄電車の光景。

折り返しは2分ほどと忙しない状況の中、ホームでいくつか撮影。無理やりだけど、後継の211系とも一緒にパシャリ。もう二度と見る事ができない並びです。

前面には惜別の想いを込めたヘッドマークが。前後でデザインが異なっており、この流山方には赤城山をイメージしたデザインが施していました。かっこいい。
流山にあるこの赤城山は、海抜15メートルのお椀を伏せたような小山で、山頂に赤城神社が祀られています。
赤城神社の石碑には、上州(群馬県)の赤城山が噴火し、土塊がここに流れ着いたと記されており、“山が流れてきた”から流山という地名がついたという伝説があります。
また、別の言い伝えによれば、上州の赤城山のお札が流れ着いたからともいい、赤城山は、流山の地名由来となる面白い伝説がある地です。
▼流山市観光協会HPから引用
愛称の由来にもなったあかぎ。群馬県の赤城山と何か縁があるのかと調べたら、流山の地名にも由来していたんですね。だからあかぎの名が付いているとなるほど。

ホームには流鉄の電車をイメージした自販機。
そして赤い車体に白いNラインのあかぎ号。

発車時刻も迫っているので車内へ。
かつての西武線の頃と同じロングシートの車内。中吊りには惜別を込めたあかぎの写真などが飾られていました。

吊り輪の間からあかぎの写真をパシャリ。
少ししてドアが閉まり、あかぎは流山駅を発車し、馬橋駅へと向かいます。自分にとっては最初で最後のあかぎ号の小さな旅を楽しみます。
🚋▮[RN] 流鉄流山線
❘ Ryutetsu Nagareyama Line
馬橋行き / for Mabashi
(RN-06) 流山 / Nagareyama
18:03
↓
(RN-01) 馬橋 / Mabashi
18:15

あかぎからのメッセージと共に、中吊りには様々な甲種輸送するあかぎ号の写真。
浜松から馬橋までは機関車でけん引したのち、馬橋から流山駅の車庫までは、あかぎ号などが211系をけん引していました。西武の電車がJRの電車を引くという不思議な光景―

終点の馬橋駅まで戻って引き続き記録。
ドア上にも惜別を込めて写真や白いNラインがデザイン。

🚉馬橋駅
Mabashi Station
▮(RN-01) 流山線 / Nagareyama Station
千葉・松戸市 馬橋
❘ Mabashi, Matsudo City, Chiba

折り返しの間、その横を通過する常磐線特急。
流山線は僅かな折り返し時間でも少しだけの余裕感じる中、常磐線は忙しなく行き来します。
先ほど見た流山方のヘッドマークとは違い、こちらは車体カラーやNラインをあしらったヘッドマークのデザイン。

今度は跨線橋から快速線をかけ抜く常磐線と一緒に、10両や15両編成の電車が通過する中、小さなホームにたたずむ2両の電車。今度はここから211系が発着するようになるので、常磐線と一緒に上野駅みたいな感じに見立ててなんてしたいかも。

薄暗くなった空の中、馬橋駅を発車するあかぎ号。
走り去る姿を見送ってお別れです。最初で最後のあかぎ号になりましたが、西武鉄道そして流鉄流山線での活躍お疲れさまでした。
ちなみに引退後、切断してトラックで解体場へ搬出されたとの事。走る姿を少しだけど実際見ただけに、何だかより寂しく感じますね…。
▼この後は上野駅へ赴きスペーシアを撮影。