📅2023.12/10

日曜日 / Sunday

🚉JR東日本 宇都宮駅

JR East Utsunomiya Station

栃木・宇都宮市 宮みらい

| Miyamirai, Utsunomiya City, Tochigi, Japan

 

この日は2023年8月26日、76年ぶりに新規開業したばかりの宇都宮ライトレールライトラインに乗るために、JR宇都宮線で東京方面から宇都宮へ。久しく来ましたがここまで来るのに結構距離あるのなんの。着いた頃には昼近かったので、もっと早く行動すべきだったなと地味に後悔です。

 

JRの改札内からは既にライトラインの車両が見えており、本当に路面電車が走っているのだと実感。

 

JRの宇都宮駅構内の案内板では特にライトラインの記載がなく、早く対応して欲しいとこ。ライトラインが発着する東口に向かっていると、ちゃんとライトラインのLRTのピクトグラムとロゴマークが記載。

 

LRTのピクトグラムって、他には無い気がする。

 

宇都宮ライトレール 「ライトライン」

Utsunomiya Light Rail “LIGHTLINE“

🚉(01) 宇都宮駅東口停留所

Utsunomiya Station East Tram stop

(ライトキューブ宇都宮前)

宇都宮芳賀ライトレール線

| Utsunomiya Haga Lightrail Line

 

進入して来たライトライン。訪れた日は開業して数カ月経ちましたが、何もかもピカピカで新しい。そして見に来る方もいれば、東口に併設するライトキューブで焼き芋のイベントもあってか、かなり賑わっていました。

 

🚈HU300形電車 「ライトライン」

Tramcars Series HU300 “LIGHTLINE“

 

宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地を結ぶライトライン。主力車両はすべてこのHU300形が運行しており、形式のHは「芳賀(Haga)」でUは「宇都宮(Utsunomiya)」の頭文字からとっています。

 

名称は芳賀・宇都宮LRTとか色々と統一性の無かったりしてアレだったのですが、ここでは車内放送でも用いられている宇都宮ライトレールと愛称のライトラインを使っていきます。

 

宇都宮市は関東で最も雷が多い事から「雷都(らいと)」と呼ばれており、そこから愛称のライトラインに採用されました。

 

スピード感あるデザインのHU300形を見送りながら撮っていきましょう。宇都宮駅を出発したライトラインは大きく左に曲がって、駅前のロータリーから県道64号「鬼怒通り」に出ます。

 

(01~02) 宇都宮東口~東宿郷

Utsunomiya Station East ~ Higashi-Shukugo

 

隣には東宿郷停留所に停車する宇都宮駅行き。街のど真ん中に走るライトラインの黄色い車体がかなり目立つ存在。

 

駅に戻って、いよいよライトラインに乗り込みます。

 

駅名標にはナンバリングや副名称が併記しており、起点である宇都宮駅は[01]が充てられてます。将来的には西口と東武宇都宮駅に伸ばす計画がありますが、その場合はどうなるんだろうか気になるとこ。

 

路線名も西口延伸の際、正式名称の宇都宮芳賀ライトレール線のままなのか、それともここを境に宇都宮西口線みたいな名前になるのか否か。

 

🎫ライトライン一日乗車券 / LIGHTLINE Oneday Pass

💳totra (トトラ)

 

今回は11月に販売が開始したライトライン一日乗車券を使って、途中下車しながら終点の芳賀・高根沢工業団地へと向かいます。そしてついでにSuicaマークが付いた交通系ICカードのtotra(トトラ)も購入。デザインが可愛くて好き。

 

一日乗車券は首にかけるタイプ。前の車両に行き、運転士さんに見せる必要はなく、全てのドアから乗降が可能。

 

電車に乗り込み、少しだけ車内を記録。吊り皮といい、ディスプレイも設置しており現代的な設備。

 

HU300形の製造は新潟トランシスが担当し、車両や停留所、サインシステムのトータルデザインは皆のGKデザイングループが手掛けました。

 

ライトラインは駅を出発し、県道64号の大通りへ。

街中をそこそこの速度で駆け抜けます。でも新しいのかそこまで揺れを感じないの、凄いなぁ…。

 

🚉(04) 峰停留所

Mine Tram stop

(シーデーピージャパン本社前)

栃木・宇都宮市 峰 / Mine, Utsunomiya City, Tochigi

 

国道4号の上を通り、最初は峰停留所に途中下車。英語の“mine(マイン)“ではなく、そのまま「峰(みね)」と読みます。

 

み(mi)、ね(ne)で峰だ。覚えておけ。

 

停留所を記録。基本的にデザインは統一されており、峰などの2面2線の停留所では、交差点や信号機を境目にホームが分かれています。ホームに設置しているベンチには大谷石を使用しており、まさに宇都宮ならではの路面電車。

 

🍴中華トントン / Chinese TONTON

 

峰に降りたのはお昼の時間というのもあり、最寄りの宇都宮餃子が頂ける中華トントンでお昼めし。ブタのコックさんが可愛いね。

 

そこそこ並んでいたので、待っている間にも通過するライトラインと看板をパシャリ。町中華と路面電車のある町の新しい日常の光景。餃子を目的に宇都宮に来て、そのついでにLRTに乗るなんてのも良いですねぇ。

 

店内に入って「びっくり餃子定食」を注文。餃子がひと回り大きくて美味しゅうございました。

 

餃子を満喫したところで、再びライトラインの旅。停留所に向かう途中にちょうど上下線がすれ違いしていました。

 

運行頻度は日中12分毎なので、少し待てばあっという間。

無計画な感じでブラリと街を巡る事ができます。

 

しばらく待って、芳賀・高根沢工業団地行きのLRTがやって来ました。橋の上に敷かれた線路を渡り国道4号と交差。

 

もちろん路面電車なので、自動車と共に信号待ちもします。

 

🚉(06) 宇都宮大学陽東キャンパス停留所

Utsunomiya University Yoto Campus Tram stop

(ベルモール前)

栃木・宇都宮市 陽東

| Yoto, Utsunomiya City, Tochigi

 

LRTに揺られて、ふたつ目のひたすら名前が長い宇都宮大学陽東キャンパスに下車。最寄りには副名称に併記している商業施設のベルモールがあります。

 

ここで降りる方が多かったね。後ろ乗り前乗りと言った乗り方ではなく、開く全てのドアから乗降が可能。ICカードリーダーにタッチして乗り降りする方式なので、利用者が多い停留所でもスムーズに降りる事ができました。

 

もちろん現金の方は前方の運転席に行って支払う必要があります💴

 

交差するHU300形。ライトの形も未来的な印象で好き。

 

🛍ショッピングモール ベルモール 

Shopping Mall “Bell Mall“ 

 

イトーヨーカドーや映画館、温泉施設などが併設しているベルモール。ここで降りる方もかなりいました。この時は近くのバス乗り場が工事しており、LRTとの乗換拠点「トランジットセンター」としての役割も担います。

 

他の一部停留所でもトランジットセンターを設け、ライトラインを基幹路線とし、それに接続できるようにバス路線も整備されています。

(LRT開業により、並行するバス路線は廃止)

 

ベルモールの館内を少し散策して屋外へ。

広場にはアルパカがおり、なんかクリスマス仕様になってました。

 

ベルモールを後にして、宇都宮大学陽東キャンパスの停留所を後にします。他の停留所とは違い、ここではベルモールでお買い物する方が多いため、ホームも少し広めに設けられています。

 

宇都宮大学陽東キャンパスを境に、街中を離れてさらに郊外へ。

県道64号とも別れて専用軌道に入り、ライトラインの車両基地もある平石停留所に向かいます。

 

🚉(07) 平石停留所

Hiraishi Tram stop

栃木・宇都宮市 下平出町

| Shimohiraide-machi, Utsunomiya City, Tochigi

 

2面4線の平石停留所で下車。開業時は各駅停車のみですが、2024年春のダイヤ改正には快速も設定するため、この平石で緩急接続も可能。停車がどのようになるのかも気になるとこだし、宇都宮駅~芳賀・高根沢工業団地までの所要時間40分がどのくらい短縮されるのか。

 

周囲にはライトラインの車両基地がある他、畑が広がっています。奥には国道4号(石橋宇都宮バイパス)とも交差。目の前には駐輪場が設けられているものの、ここも周辺が開発されて、建物やトランジットセンターが整備されるのかしら。

 

宇都宮駅に向かうライトライン。

高架線を上って県道と合流します。

 

平石停留所を撮影。駅名標や路線案内、ベンチなどは統一されているものの、画面左側にある沿線の写真がそれぞれ掲示。

 

🔧宇都宮ライトレール車両基地

Utsunomiya Light Rail Depot

 

宇都宮ライトレールの本社も置かれているライトラインの車両基地。

何本ものHU300形が休んでおります。かなり規模がデカく作られたんですね。

 

平石を出るとさらに景色が変わります。ライトラインは鬼怒川橋梁を駆け抜け、飛山城跡、そして清涼高校前の順に停車。鬼怒川の河川からは通過するライトラインの影が映し出されていました。

 

2023年開業時の速度は40㎞/hですが、将来的には併用軌道を70㎞/hで走れるように設計。いつでも速度向上する準備は万端。福井鉄道の車両が、えちぜん鉄道の区間を爆走するみたいな光景が見れるんですか(乗った事はない)。

 

🚉清涼高校前停留所

Seiryo High School Tram stop

(作新大・作新短大前)

栃木・宇都宮市 清原工業団地

| Kiyohara Industrial Park, Utsunomiya City, Tochigi

 

文字通り高校と最寄りに大学がある清涼高校前に下車。少しずつ日が沈んできたため、ライトラインの色もより黄色に染まった感じがする。

 

停留所のデザインは変わらないけど、さっきの宇都宮大学陽東キャンパス(めちゃ長い)と比較すると、車も人通りもかなり少なくなり静かな場所に。

 

(09~10) 飛山城跡~清陵高校前 

Tobiyama Castle Site ~ Seiryo High School

 

高校を迂回するように、飛山城跡に向けて徒歩10分ほどにある清原学園通りからライトラインを撮影。陽が傾き、少しずつオレンジに染まる空と路面電車。

 

背景にうっすらと聳えるは日光連山のひとつである、標高2468mの男体山(なんたいさん)。街中だけじゃなく、高い山も見られるこの路線。

 

どの景色も撮ってて楽しい。

 

🚉(11) 清原地区市民センター前停留所

Kiyohara District Civic Center Tram stop

 

トランジットセンターである清原地区市民センター前で下車。この停留所と起点の宇都宮駅東口、かしの森公園前、芳賀・高根沢工業団地のホームは1面2線の構造です。

 

都市型の路面電車で1面2線の停留所って珍しいよね。

 

ここではJRバス関東に乗換えでき、本数は少ないですが真岡鉄道の茂木駅まで行く事もできます。SLもおかに乗ってバス乗ってLRTなんてのも可能。

 

ライトラインは大きく左にカーブ。停留所から真っすぐ進んだとこには、イチョウ並木があり、バックにライトラインを撮る事が可能。でもだいぶ散っちゃったので、イチョウの絨毯と一緒に黄色い電車を撮影。

 

正面からの電車と、イチョウ並木。もう少し早く来てたら、もっと綺麗に見えたんでしょうけど、夕日の背景も相まってこれはこれでお気に入り。

 

入線シーンをローアングルで一枚。

ガラスの仕切りにも反射してて、結構画になるよ。

 

道路と並行し、グリーンスタジアム前を通り抜けて、ライトラインは建設中のバイパスを横目に県道64号と再び合流。ゆいの杜西からはまた併用軌道の区間に入り、終点の芳賀・高根沢工業団地まで道路の真ん中を走ります。

 

最寄りにはホテルルートインがあるので、グリーンスタジアムでサッカーの試合を見たあとに宿泊するなんてのも終電を気にせずに済みそう。

 

並行する国道64号「芳賀バイパス」沿いには、飲食店などが立ち並ぶロードサイド型の店舗が点在。

 

ゆいの杜中央には、ライトラインみたいなデザインをした看板のライコランドがあります。バイク部品の専門店なのですが、1月に閉店するとの事…せっかく意識した看板が出来たのに残念な気持ち。

 

🚉(17) 芳賀町工業団地管理センター前停留所

Haga Industrial Park Management Center Tram stop

(リブドゥコーポレーション栃木芳賀工場前)

栃木・芳賀町 芳賀台

| Hagadai, Haga-machi, Tochigi

 

停留所と副名称含めまぁ長い…そんな芳賀町工業団地管理センター前で下車。

他の場所もだけど、駅名が長すぎるのはどうにか何なかったのかなぁって思うとこ。

 

ここからは、かしの森公園前までひと駅だけお散歩。

 

歩道でお散歩していると、プロバスケチームの宇都宮ブレックスのラッピング車両が通過。黄色いラッピングが施されただけに、より違和感なく馴染んでいます。

 

車体反対側も少し違うデザインで、上部には紺色が施してあります。

 

(17~18) 芳賀町工業団地管理センター前

~ かしの森公園前

Haga Industrial Park Management Center

~ Kashinomori Park

 

ひと駅散歩した理由はこの景色を納めたかったのよ。

 

この区間は鉄道ではかなり厳しい60パーミルのV字の勾配を軽々と駆け抜けます。

登山鉄道並みの性能も持ってるんだから、本当に路面電車なのかって思う程。車が少なかったので、特に被る心配もなく撮れました。これだけでも坂を感じる。

 

暗くなって来た時間帯、かしの森公園前から乗ってラストスパート。乗客は数名ほどだったので、少し車内も撮っていきます。

 

🚉(19) 芳賀・高根沢工業団地停留所

Haga Takanezawa Industrial Park Tram stop

栃木・芳賀町 下高根沢

| Shimo-Takanezawa, Haga-machi, Tochigi

 

終点の芳賀・高根沢工業団地に到着。名の通り最寄りにはホンダ自動車の規模が大きい工業地帯があり、宇都宮駅からホンダ従業員の通勤の足としての役割もライトラインが担っています。

 

終点なので、ここで線路は行き止まり。周辺にはコンビニなどのお店が無く観光などには向かない場所です。

 

すっかり暗くなり折り返しの時間も迫って来たので、再び宇都宮駅に向けてライトラインを乗り通し。宇都宮大学陽東キャンパスを境に、ベルモールでお買い物などをした人達がたくさん乗り込んで来ました。

 

既に定着している乗り物になったね。

 

🚉(01) 宇都宮駅東口停留所

Utsunomiya Station East Tram stop

(ライトキューブ宇都宮前)

栃木・宇都宮市 宮みらい

| Miyamirai, Utsunomiya City, Tochigi

 

全線乗り通して宇都宮駅東口に到着。

新しい設備のおかげで快適に過ごせました。

 

最後に夜の宇都宮を行くライトラインを撮っておしまい。他にも沿線でまだ巡ってない場所もあるし、お店も巡っていきたいところ。

 

乗っても撮っても楽しい路線なので、また来るときは沿線を巡ったり、真岡鐵道とかと併せて乗りに行きますかね。