📅2023.07/02

日曜日 / Sunday

🚉JR東日本 竜ケ崎市駅

JR East Ryugasakishi Station / 龙崎市站 / 류가사키시역

常磐線 / Joban Line

茨城・竜ヶ崎市 佐貫町

| Sanuki-machi, Ryugasaki City, Ibaraki, Japan

 

東京の品川から常磐線に乗って、1時間ちょい程で茨城県の竜ケ崎市駅へ。

 

この日は関東鉄道常総線で7月13日まで活躍していたキハ310形を撮りに来たのですが、その前に常総線の起点である取手駅から常磐線でふたつ隣、関鉄でもう一つの路線である竜ヶ崎線に赴きます。

 

ちなみに思いっきり関東地方を代表しているような名称ですが、路線はどちらも茨城県にある歴史ある私鉄。同じ関鉄同士で接続している訳では無く、JR常磐線で経由する必要があります。

 

改札を出てコンコースへ。

 

床には西口と東口、そして乗換路線や駅周辺の案内を記載している他、竜ケ崎市名物のコロッケのイラスト。そして竜ケ崎のマスコットであるまいりゅうとJR東日本水戸支社のムコナも一緒にご案内。

 

竜ヶ崎線こと竜鉄に向かうため東口へ。JR常磐線は2020年に竜ケ崎市駅に改称されましたが、竜鉄はこれまで通り佐貫駅。

 

駅名ってもちろん町の玄関口という役割もあるから、改称する事自体悪い訳では無いんですけど、地域とかによりますが乗換路線でそれぞれ駅名が異なるの、ややこしいからどうにかして欲しさあるなぁ…。

 

関東鉄道 / Kanto Railway

🚉佐貫駅  

Sanuki Station / 佐贯站 / 사누키역

竜ヶ崎線 / Ryugasaki Line

 

竜鉄の改札口へ。フリーきっぷを購入するのですがこの時間は駅員さんはおらず、終点の竜ケ崎駅で購入してねとの事。なのでそのまま改札の中へと入ります。

 

ホームは1面1線の小さな構造。

 

常総線や乗換路線であるJR常磐線などと同じ狭軌(1067mm)なのですが、物理的に繋がっておらず完全に孤立状態な路線。でもかつては接続してたんです。

(でも繋がってないの…もどかしい)

 

竜ヶ崎線は佐貫から唯一の途中駅である入地(いれじ)を経て、竜ケ崎を結ぶ4.5キロの短い単線非電化の短い路線。市街地を結ぶ支線的な路線ですが1900年に竜崎鉄道として開業。前身の鹿島参宮鉄道を経て、同じく常総線の前身である常総筑波鉄道と合併して現在の関東鉄道に至る茨城県で最も歴史ある私鉄です。

 

🚊キハ2000形気動車2002号 「まいりゅう号」

DMU Kiha-2000 '2002F' "Mairyu train"

 

踏切がなると小さな気動車が住宅街沿いを駆け抜け、カーブして入線。

 

車体には愛称の通りマスコットのまいりゅうがなどがラッピング。

 

発車まで少し時間あるので、軽く車内を撮影。座席はロングシートで運転席は両側ともに竜ヶ崎方面に向かって右側に設置されています。ワンマン列車かつ、竜ヶ崎行きの場合はすべて右側の扉のみ開きます。

 

途中駅も入地のみで列車同士の行き違いする事なく、ローカル線のワンマン列車でお馴染み整理券発行機や運賃箱はありません。

 

貫通扉の上部には駅名と次の駅を示す矢印が点灯。コンパクトな路線かつ、本当に設備が必要最低限という印象。

 

車内の吊り革には竜ヶ崎コロッケ。

ただし本物ではないし食べられません。

 

🚊関東鉄道 竜ヶ崎線

| Kanto Railway Ryugasaki Line

竜ヶ崎行き / for Ryugasaki

 

佐貫 / Sanuki

12:00

竜ヶ崎 / Ryugasaki

12:07

 

🚉竜ヶ崎駅 

Ryugasaki Station / 龙崎站 / 류가사키역

竜ヶ崎線 / Ryugasaki Line

茨城・竜ケ崎市 米町

| Kome-machi, Ryugasaki City, Ibaraki

 

竜鉄に乗っておよそ7分で終点の竜ヶ崎駅に到着。

本当に短い路線であっという間。

 

あっ、愚痴になっちゃうんですが、車内にめちゃ態度悪そうなおっさんがいたんですよ。通行の妨げになるような座り方かつ声もデカかったのでどうしたらそんな感じになってしまったんだろうなと思っちゃいましたね。ああいう奴にならんように気を付けよう🙄

 

愚痴はそこまでにして、ホームを軽く撮影していきます。

 

駅近くには小さな車両基地も併設。竜鉄は3編成のみで運用をしており、訪れたこの時間帯は「まいりゅう号」だけが運行。分岐器もこの駅のみにしかありません。

 

🎫竜鉄コロッケ☆フリーきっぷ

 

改札の窓口でフリーきっぷを買います。竜鉄の佐貫と竜ヶ崎の間が乗り放題だけでなくコロッケの割引券付き。割引券使えるお店は別紙で見てねとの事だったのですが、肝心のパンフレットがない…悲しくて、悲しい。

 

駅を少しだけ散策。

かつては1面2線だったホームは、現在は1面1線のみ、もう1本あった線路は剥がされて駐車場になっています。

 

🚊キハ2000形気動車2001号

DMU Series Kiha-2000 '2001F'

 

併設する車両基地に休んでいる2編成の車両を見に来ました。

 

まいりゅう号と同じ形式で、こちらは関鉄で通常塗装の2000形。先ほど乗った、まいりゅう号同様、竜ヶ崎線向けに進行方向の竜ヶ崎寄り右側に運転台が設置。反対側には乗務員ドアはありませんが、旅客が乗降するドアは両側3つあるのでご安心を。

 

🚊キハ532形気動車

DMU Series Kiha-532

 

そしてその後ろには竜鉄で最古参のキハ532形がお休み中。この車両は日本で初めてワンマン運転を導入した車両で、主に基本的に土曜日のみ運行。

 

乗務員室には両側あり、2000形同様に竜ヶ崎寄りの右側に運転台が付いています。

この単行気動車のこれぞローカル線な風格。好きだなぁ。

 

折り返し佐貫駅に戻る前に少しだけ竜ケ崎の町を散策。本当はフリーきっぷに付いているコロッケの割引券を使って、竜ヶ崎コロッケの発祥であるまいんコロッケに行ったのですけど、残念ながらお休み。

 

他のお店にとか考えましたが暑い夏…もうコロッケを求めるのは諦めました。

佐貫駅前にもあるけど、戻った時にはお店が終了間際であり付けず。まぁ、竜鉄にお布施したと思えばいいのか。

 

小さなお祭りをやっていたのですが、その他は静かで、ご近所さん同士のお話も聞こえておりました。

 

⛩八坂神社 / Yasaka Shrine

 

駅に戻っている間に八坂神社で少しだけお参り。

次はコロッケ食べられますように。

 

竜ヶ崎駅へ戻り、再び竜鉄に乗って佐貫駅へと向かいます。

 

🚊関東鉄道 竜ヶ崎線

| Kanto Railway Ryugasaki Line

佐貫行き / for Sanuki

 

竜ヶ崎 / Ryugasaki

13:25

佐貫 / Sanuki

13:32

 

住宅地を抜け、しばらくは畑が広がる地帯を走行。

後面展望しながら、この風景が撮れるのもローカル線のワンマン列車ならではの醍醐味。しかし空が青い事。

 

佐貫駅に到着し、この後は待ち時間はかなりあるものの、佐貫改め竜ケ崎市から常磐線に乗り継いで取手へ。今回の目的、キハ310形が走る常総線の乗り場に向かいます。

 

🚃[JJ] 常磐線 / Joban Line

快速 品川行き / Rapid for Shinagawa 

 

竜ケ崎市 / Ryugasakishi

14:13

(JJ-10) 取手 / Toride

14:21

 

🚉取手駅 

Toride Station / 取手站 / 도리데역

常総線 / Joso Line

茨城・取手市 中央町

| Chuo-machi, Toride City, Ibaraki

 

関東鉄道で幹線の役割を持つ常総線

取手から守谷を経て、下館まで51.1キロ結ぶ全線非電化の路線ですが、取手から水海道(みつかいどう)までは複線になっており、日中およそ15分間隔で運行。先ほど乗った竜ヶ崎線とはかなり性格が異なっています。

 

全線非電化なのは茨城県石岡市にある気象庁地磁気研究所の地磁気観測の影響を避けるため。接続するJR常磐線や水戸線、つくばエクスプレスも同様の理由で駅などを境に電化方式が直流から交流に切り替わりますが、電化のコストなどがかかるため常総線はずっと非電化のまま。

 

🚊キハ2200形気動車

DMU Series Kiha-2200 

 

取手からはこのキハ2200形に乗車。1両なのでそこそこ混んでらっしゃる。

竜ヶ崎線と同じ見た目の車両ですが、こちらは両側に乗務員扉が付いており、路線の規模や車両設備にも違いがうかがえます。

 

🚊関東鉄道 常総線

| Kanto Railway Joso Line

下館行き / for Shimodate

 

取手 / Toride

14:30

守谷 / Moriya

14:48

 

🚉守谷駅 

Moriya Station / 守谷站 / 모리야역

常総線 / Joso Line

茨城・守谷市 中央

| Chuo, Moriya City, Ibaraki

 

キハ310形が始発として運行する水海道で下車しようか迷ったものの、そういやつくばエクスプレスなかなか行かないなと思い、乗換駅である守谷で下車。あとやっぱ走ってる姿も納めたいなと思ってたし。

 

乗車した2200形を見送り。本当に街中を非電化の車両が複線区間を走っておる―

非電化の複線はJR北海道の室蘭本線や、伊勢鉄道などありますが、首都圏で見られるのはこの常総線だけ。

でもやっぱこの光景は見慣れてないのもあってちょっと不思議。

 

一旦改札を出て、つくばエクスプレスを軽く撮ったあと、また常総線に乗車。取手に向かいながら、ホームでキハ310形が良い感じに撮れそうな場所を探して、ゆめみ野駅に降ります。

 

▼守谷駅でTXを撮影

 

🚊関東鉄道 常総線

| Kanto Railway Joso Line

取手行き / for Toride

 

守谷 / Moriya

15:20

ゆめみ野 / Yumemino

15:29

 

🚉ゆめみ野駅 

Yumemino Station / 梦见野站 / 유메미노역

常総線 / Joso Line

茨城・取手市 野々井

| Nonoi, Toride City, Ibaraki

 

ゆめが丘(相鉄いずみ野線の駅)…ではありません。ここは夢見るタウンのゆめみ野駅。ゆめタウンがあれば超完璧だね(???)。別に夢見たって見なくたっていいじゃないというのはさておき、キハ310形が来るまで待ち構えます。

 

🚊キハ5000形気動車

DMU Series Kiha-5000

 

ひとまず守谷から乗った5000形を記録。

取手から乗った2200形と同じ見た目で正直よくわかんねぇ…一応2009年と2013年に新造したというのを関鉄のホームページで観ました。

 

🚊キハ2400形気動車

DMU Series Kiha-2400

 

前面の窓周りがグレーの2400形。

自分が知っている関鉄の塗装だ。

 

🚊キハ5010形気動車

DMU Series Kiha-5010

 

2017年に導入した5010形。黄色い帯に青い塗装がどことなくE4系Max…には見えないです。顔をよく見るとJR北海道キハ141や東武8000系に若干似ている気がする。

 

🚊キハ5000形気動車

DMU Series Kiha-5000

 

駅名標とホームを絡めて1枚。沿線に住宅街や道路が並行しているのもあってか、どう見ても郊外の電化してる私鉄線の風景なんすよね。でもやって来るのは気動車。

 

🚊キハ310形気動車

DMU Series Kiha-310

 

しばらくして目的のキハ310形がやって参りました。

ようやっとお目見えでございます。

 

国鉄のキハ10系の機器や台車などを流用して、1977年に登場したキハ310形。どことなく国鉄車両の風格も醸し出しています。

 

前面には引退のために掲げられたヘッドマーク。

2両編成固定でヘッドマークが2種類あり、取手寄りには惜別キハ310形とイラストが描かれています。

 

下館寄りのヘッドマークには46年間ありがとうございましたと共にさよならキハ310形の文字が。

 

初めまして、そしてさよならになってしまいましたが、取手まで少しの間だけキハ310に乗ってその走りを楽しみます。

 

🚊関東鉄道 常総線

| Kanto Railway Joso Line

取手行き / for Toride

 

ゆめみ野 / Yumemino

16:05

取手 / Toride

16:14

 

車内の天井には扇風機が健在。

 

よく見ると国鉄のJNRマークが扇風機に。

まさかここで国鉄マークを拝めるとは。

 

キハ310はエンジンを唸らせながら、夏空の下を駆け抜けます。

取手駅に近づくにつれ、ホームで撮っている方も増えてきました。

 

取手駅に到着し、降りた瞬間を見計らって軽く車内を記録。

ドア上には路線図とLEDの案内表示器が設置していますが、やはりなんか国鉄というか国電な雰囲気もある。

 

🚉取手駅 

Toride Station / 取手站 / 도리데역

常総線 / Joso Line

茨城・取手市 中央町

| Chuo-machi, Toride City, Ibaraki

 

折り返しは下館行きとして運転。ただし前面の行先方向幕には水海道のりかえと併記しており、この列車自体は下館まで向かいません。

 

ホーム先端に行き、取手駅を発車するキハ310形をお見送りと記録。

中々にカッコよく撮れたと自画自賛しております。

 

これにてお初の関東鉄道はおしまい。

今回の常総線は取手から守谷までの乗車でしたが、今度来る時は単線区間にも是非訪れておきたいところ。竜ヶ崎線も…また行こうかなぁ。

(同じ顔のキハ0形が活躍しているから、それも乗りたいといえば乗りたい)