▼黒崎までは特急列車に乗車

 

📅2022.07/11

月曜日 / Monday

 

筑豊電気鉄道 (筑鉄)

Chikuho Electric Railroad (Chikutetsu)

🚉黒崎駅前駅 (CK-01)

Kurosaki-ekimae Station

福岡・北九州市 八幡西

| Yawata-nishi, Kitakyushu City, Fukuoka, Japan

 

6時半に黒崎駅に到着し、このまま筑豊電鉄の乗り場へ移動。

初めて乗るんですが雰囲気からして道路も走行しそうな感じがします。

 

路面電車の車両と「黒崎駅前」という路面電車にあるような駅名が付けられているのですが、道路の上に線路が敷かれた併用軌道の区間がない筑鉄は路面電車という扱いではなく、親である西鉄やJRなどの鉄道事業者と同じ普通鉄道扱い。

(でも江ノ電は江ノ島と腰越の間だけ併用軌道なんですよね…)

 

西鉄北九州線(2000年廃止)の軌道路線と乗入していたことから、路面電車だけど道路の上を走らないという、なんかちょっと不思議な路線です。

(広義で考えりゃ路面電車でしょうけど)

 

🚋3000形電車 / EMU Series 3000

 

筑豊電鉄の主力車両である3000形。車両ごとに様々な塗装や広告ラッピングが施されており、黒崎駅前に停車していたこの車両は西鉄でおなじみアイスグリーンの塗装。

かつて運行していた西鉄の北九州線と福岡市内線の路面電車がまだ残っていたら、このカラーリングも運行していたのかなぁ…。

 

(ただし2022年7月末にこの塗装での運行は終了)

 

ホームにあるきっぷうりばに新型の5000形が描かれた飲み物の自動販売機。

自販機の向かいには電車とバスと対面乗り換えができるので、かなり便利。

 

西鉄カラーの3000形が出発し、しばらく待つと今回の目的が入線。

 

🚋2000形2003号車

EMU Series 2000 '2003F'

(元 西日本鉄道 / former Nishitetsu Railway)

 

筑豊電鉄で平日早朝のみ運用される2000形、これに乗りたいがために朝6時に小倉駅を出発したんですよ。

 

元は西鉄北九州線や福岡市内線で運行していた2000形

2連接車から3連接車の改造を経て1977年から活躍していたのですが、2022年の11月をもって筑豊電鉄から引退。

 

車体のカラーリングは西鉄の路面電車で活躍した西鉄マルーン&ベージュと2000形初代の塗装である黄電(きなでん)」の2パターンの復刻塗装を2018年から運行。

1編成に2パターンの塗装が施されているというのもかなり珍しいです。

 

こちらは黄い車体に赤い帯が施した「黄電」

 

そして反対側を見ると、正面は黄電なのに対し側面はツートンカラー。

 

下り線(筑豊直方)側の正面と側面は西鉄マルーン&ベージュで、上り線(黒崎駅前)側の正面と側面は黄電に塗装が分けられており、撮る場所をちゃんと考えないと、「なんだこれ…」みたいな見た目の電車が走る光景が撮れちゃいます。

 

これはこれでネタみたいな感じで面白いですけど。

 

沿線に通う高校生を乗せて2000形は出発。住宅街を抜けて、そして気づけば田園風景と郊外電車の雰囲気が伝わります。かなり早い速度かつモーターを唸らせながら走行するのも、趣きあって良いですね。ただ乗る為には、早く行動しなきゃなんですけど。

 

🚋[CK] 筑豊電鉄線

| Chikuho Dentetsu Line

筑豊直方行き / for Chikuho-Nogata

 

(CK-01) 黒崎駅前 / Kurosaki-ekimae

06:45

(CK-21) 筑豊直方 / Chikuho-Nogata

07:19

 

終点の筑豊直方に到着し車内を撮影。

すべてロングシートで扉は折戸式。味があって良いなぁやっぱ。

 

🚉筑豊直方駅 (CK-21)

Chikuho-Nogata Station

福岡・直方市 知古

| Chiko, Nogata City, Fukuoka

 

武田塾直方校前の副駅名がついた筑豊直方駅。

駅名標には桜の花が咲いています。

 

折り返し発車するまで、ひたすら撮ります。

 

終端部に移動。

こちらが福岡市内線時代の前面の塗装、ようやく拝めました。黄電も似合うしこちらもカッコいい…どっちも似合うなぁ…。

 

西鉄の連接車にハマりつつある私です。

 

行先方向幕も記録。

英字表記もEKIMAEなんですね。まぁそのままローマ字表記のが案内しやすいでしょうし。

 

黒崎寄りに移動。

なんかくっつけた感があって凄いっすね。

 

ライトもこうやって見るとロボットぽい見た目してる…?

 

前面の幕、なんかちょっと違和感というか元かこうなんでしょうか。

 

発車時刻になり、折り返し黒崎駅前行きとして動き出します。

 

駅を出てすぐ遠賀川(おんががわ)の鉄橋を渡ります。

これ雰囲気があってお気に入り。

 

2000形は鉄橋を渡って、黒崎へと目指していきます。

そして折り返し、車庫が併設されている楠橋(くすばし)駅まで運用されるので、沿線から撮るべく次の電車で向かいます。

 

いったん駅を出て外観を撮影。

高架駅でしかもその先がなくて、ぶつ切りなのも…なんだか儚い印象。

 

行き止まりの先にはJR福北ゆたか線(筑豊本線)の直方駅があるので、そこまで伸びてたら便利そうなのに。かつて福岡市内までを結ぶ計画があったものの幻となり、それを知ると尚更儚い…。

 

ここからは折り返し黒崎方面へ。

乗車するのは広告ラッピングの黒い車両。

 

🚋[CK] 筑豊電鉄線

| Chikuho Dentetsu Line

黒崎駅前行き / for Kurosaki-ekimae

 

(CK-21) 筑豊直方 / Chikuho-Nogata

07:37

(CK-16) 楠橋 / Kusubashi

07:46

 

田園風景の中を走る筑鉄。路面電車規格の車両がこの中を走っているというのも、なんだか不思議な光景。

 

運賃箱もあり完全に路面電車なんですよね。

首都圏だと駅の設備とかどことなく東急世田谷線の感じも…江ノ電もちょっと違うけどより地域に密着している鉄道という共通点を感じます。

 

🚉楠橋駅 (CK-16)

Kusubashi Station

福岡・北九州市 八幡西

| Yawata-nishi, Kitakyushu City, Fukuoka

 

山陽新幹線の高架を潜り、車庫が併設している楠橋(くすばし)駅で下車。

初見で橘橋(たちばなばし)と読んでしまった私がここにいます。

 

🚋5000形電車 / EMU Series 5000

 

黒崎から折り返す2000形を撮るために撮影スポットへ移動。車庫には新型の5000形が停車していました。普通鉄道なんだけど完全に路面電車なんだよなぁ…。

アルナ車両が製造し、阪堺電車でも使われているリトルダンサーシリーズ。車体のカラーリングさえ違うものの、見た目もほぼ同じです。

 

▼同じタイプの低床車がいる阪堺電車

 

(CK-15)筑豊香月~(CK-16)楠橋

| Chikuho-Katsuki~Kusubashi

 

筑豊香月駅手前の撮影地まで線路に沿って向かいます。

リトルダンサーめちゃ早いな。

 

向かっている途中に撮った遮断器のない踏切。北九州市郊外でこういう絵に描いたような風景があるとは思わなんだ。

 

ここで2000形を撮ってみたいと思った撮影スポットに到着。数名ほどカメラ持ってる方がいらっしゃいました。空が少し微妙な中、通過するまでひたすら電車を撮っていきます。

最初に来たのは青いリトルダンサー。

 

3000形の水色の広告ラッピング。

 

カエルがヘッドマークみたいになっている太陽会館の広告ラッピング車両。

ロゴマークがなんかきのこたけのこみたいだと思いました♨

 

そして西鉄カラー。

 

ローズなリトルダンサーも黒崎駅前に向けて走行。

 

献血の広告ラッピング。

 

2000形に合わせてこちらも撮っておきたかった西鉄北九州線カラーの3000形。

阪堺電車もコラボとして同様の塗装をしており、とにかく似合うのなんの。

 

そして黒崎から折り返してやって来た2000形

かなりいい感じに撮れてよかった…編成や背景なども含めてこれぞ郊外電車の風景を納められて嬉しいのなんの。

 

福岡市内線の塗装を撮れましたが、この構図で黄電も撮ってみたかった感じも…あるっちゃあるなぁ。

 

目的を果たし楠橋車庫に入る2000形も見るべく楠橋駅へ戻ります。

途中、阪堺電車とコラボした塗装の3000形が通過。

 

路面電車タイプの車両と、踏切の先の真っすぐな道。

これも良い感じな光景。

 

朝の運用を終えた2000形が楠橋車庫にてすでにお休み。

 

黄電側の側面と正面。

黒崎駅前ではじっくり見られなかったので、ここで記録していきます。やっぱこちら側のデザインが好きかなぁという矛盾が生じております。

 

そして直方寄りの前面。う~ん…合成感というか違和感あってすげぇ…。

 

西鉄カラーに車庫の建物内には北九州線カラーの電車も休んでいました。

2000形を最初で最後の乗車と記録をし、黒崎へ戻るべく再び楠橋から筑鉄電車の旅。

 

🚋[CK] 筑豊電鉄線

| Chikuho Dentetsu Line

黒崎駅前行き / for Kurosaki-ekimae

 

(CK-16) 楠橋 / Kusubashi

08:50

(CK-03) 熊西 / Kumanishi

09:13

 

🚉熊西駅 (CK-03)

Kumanishi Station

 

献血ラッピングの電車に乗って、JR鹿児島本線と合流した辺りの終点2つ手前の熊西駅で下車。

 

熊西駅で降りたのは、西黒崎駅近くの工場に停車…というより休止の紙が貼られている佇む2000形を見に行くため。青い塗装の2000形、引退以降はこの工場で長い間佇んでいましたが、2022年に個人が購入し保存されることが決まったとの事。

 

かつて西鉄の路面電車の仲間と並ぶ光景がみられるのか…。

 

▼2000形や西鉄で活躍した路面電車が保存される場所

 

🚌西鉄バス 「北九州BRT」

Nishitetsu Bus "Kitakyushu BRT"

 

留置している2000形を記録し、黒崎駅を目指します。近くのバスの車庫には西鉄の連節バスが停車。小倉駅エリアから黒崎駅を結ぶ北九州BRT(でも専用道路走ってないからBRTとは…言えない…)。青いデザインがカッコいいの。

 

🚉西黒崎駅 (CK-02)

Nishi-Kurosaki Station

 

バス車庫の近く、西黒崎駅に行き通過する阪堺カラーの3000形を最後に記録。あっ、でも架線柱とパンタグラフが重なっちゃってら。

西黒崎駅は2021年からの国道3号「黒崎バイパス」建設工事に伴い、休止し通過扱いに。

 

休止中のポスターが貼ってあり、時刻表や広告などのポスターは撤去。

軽く記録し、黒崎駅に戻り筑豊電鉄の乗り鉄と撮り鉄はこれにておしまいです。

 

初めて乗った筑鉄

夏だったので暑かったんですけど目的の2000形も乗れたし、住宅街や田園風景など車窓も楽しる路線でした。