🏙横浜市 / Yokohama City

📅2020.01

みなとみらい線 / Minatomirai Line

🚉新高島駅 / Shin-Takashima Station (MM-02)

 

みなとみらい線で横浜駅から1つ目の新高島駅。

2004年の開業当初しばらくは周辺が空き地だったのですが、ビルなどが建つようになり着々と都市が発展。駅出入口の後ろに写る建物は「資生堂グローバルイノベーションセンター (S/PARK))があり、周辺には日産グローバル本社や富士ゼロックスなどのビルが点在。

 

手前に写っているどうみたって京急なオブジェは「ケイキューブ」

上を見上げると―

 

🏢京急グループ本社

Keikyu Group Headquarters

 

京浜急行電鉄こと京急グループ本社は2019年9月に竣工。これまでは東京・港区の高輪(泉岳寺駅近く)に京急電鉄の本社ビルがありましたが、横浜みなとみらい21に本社機能を移転

その他にも京急バスをはじめ、不動産やホテルなど分散していた11社が横浜の本社ビルに新たな拠点として集約。

 

品川/羽田空港と三浦半島の真ん中に位置する京急本線横浜駅。横浜駅東口から本社ビルまで徒歩7分と若干歩くものの、「はまみらいウォーク(歩行者デッキ)」と「日産グローバル本社」で直結。横浜駅も近いですが京急より、みなとみらい線の新高島駅が凄い近いです。

 

赤い電車でおなじみ京急ですが、コーポレートカラーや路線カラーなどは青です。

ビルの上部の「KEIKYU」の文字めっちゃ空や海の青色。

 

ケイキューブは京急の電車たちを模したキューブ型のイス。

京急グループ本社の屋外に設置。背景に大きく写るのはケイキューブではありません♨

 

リアルに作られているし、行先や種別幕には色々と表記。

自分のお気に入り2100形は「Wing | 京急久里浜」と書かれていますね。

しかしウイング号乗る機会いっさいございません私乗りましょう。

 

現役車両をはじめ引退した京急の電車もデザイン。

京急は赤い電車でおなじみですが、「ブルースカイトレイン」「イエローハッピートレイン」のケイキューブも配置。こういう遊び心も京急ならでは―

 

黄色が被るからなのかデトがいない…

 

🚋京急ミュージアム / KEIKYU MUSEUM

 

京急グループ本社の1階にあるのが「京急ミュージアム」

本社機能の移転・集約のみならず、京浜急行の創立120周年事業の一環として整備。

2020年1月にオープンし、「『本物』を見て、触れて、楽しむ」がコンセプトです。

 

▽京急ミュージアムホームページ

 

入館は無料ですが運転体験シミュレーターなどが一部有料。

規模は小さいながらも、見どころたくさんで気がつけば時間が経ってしまうほど。新型コロナウイルス(COVID-19)による感染拡大防止に伴い、入館制限をかけている場合もありますが気軽に立ち寄れるスポットです。

 

入口付近にある案内と足元の敷石は、京急で採用されている1,435mmの線路幅を表現。

新幹線や乗入先の都営浅草線、京成線などでも使われており、日本の在来線では1,067mmの狭軌が多く採用している中、京急ではこの標準軌が日本で初めて採用されました。

 

訪れたこの日は入館時間1日3回を設けた上で整理券方式の人数制限。

1階からではなく、2階のエントランスから整理券をスタッフさんに渡しエレベーターで降ります。

エントランスにも現役で使われた京急の座席が置かれてあんの…撮ればよかったなぁ…。

 

🚋📚京急ヒストリー / Keikyu History (KM-01)

京浜急行電鉄 (京急電鉄)

Keihin Electric Express Railway (Keikyu Railway)

🚋デハ230形電車 デハ236号

EMU 230 'Deha 236'

 

京急ミュージアムのメインのひとつである展示車両『デハ230形 デハ236号』

赤い電車でおなじみの京急の塗装はこの230形から受け継がれています。同形式だと鉄道模型専門店「ホビーセンターカトー東京(東京・新宿)」にも保存。

 

まじまじと見るのは実質初めてなんですが、前面も窓も大きいです。

 

デハ230形については足元にあるプレートに記載されている通り。

これ読んどきましょうという思いっきしヒトマカセみたいな感じですが車両と京急の歴史を引用しつつざっくり説明しましょう。

 

🚋旧 湘南電気鉄道 デ1形 / old Shonan Electric Railway EMU DE 1

京急ファインテック久里浜事業所 / Keikyu Fine‐tec Kurihama Office

📷2019.06

 

1929年(昭和4年)製造し1930年(昭和5年)から京急の前身であった「湘南電気鉄道 デ1形」として運行開始。おなじく前身「京浜電気鉄道(開業当初は大師電気鉄道)」と1941年(昭和16年)に合併、品川~浦賀間の直通運転を開始し現在の京急本線が誕生しました。

その頃はまだお馴染み赤い電車というよりは、濃いめな赤色の車体。

 

日中戦争(1937年~1945年)のさ中であった1942年(昭和17年)には、京浜電気鉄道をはじめ東京横浜鉄道、小田原急行電鉄、2年後の京王電気軌道などを含め『東京急行電鉄』として合併されました。取締役社長、我らが五島慶太はとにかく合併しまくり東京~神奈川は大東急帝国時代に到来。帝国は言い過ぎですが経費や資本など無駄なもんをとにかく排除。

 

強引な手口から『強盗慶太』の異名を持っており…GoTo慶太って私たちも言ってるわ🙄

 

デハ1形からデハ230形として改番されたのは1948年(昭和23年)の事で、戦後そして東京急行電鉄から分離独立し現在の『京浜急行電鉄』として発足し京急線で活躍しました。

現在の赤い電車の車体もこの頃から。

 

京急も含め合併されていた小田原急行電鉄(現:小田急電鉄)、京王電気軌道(現在:京王電鉄)なども分離、それぞれ新たなスタートを切りました。東京横浜電鉄は、玉川電気鉄道など合併された頃のまま東京急行電鉄(現在は東急電鉄)として運行。文字通り東京横浜電鉄は現在の「東横線」ですがそれまではディーゼルカー走らせたんですよね。

 

電鉄ってついてんのにディーゼルって…あっ、桃太郎電鉄もそうじゃん。

 

▽京急の歴史についてはこちらから一部引用

 

 

正面から展示車両を見られるのもミュージアムの醍醐味―

 

足元の線路には京急で用いられている1,435mmの標準軌と、JR在来線などで多く用いられる1,067mmの狭軌の幅が書いています。線路幅が全然違う。

京急の高速運転の礎を築いたこの230形。

 

後継車両が次々導入し、デハ230形は1978年(昭和53年)の大師線を最後に引退しました。

展示車両のデハ236号は翌年の1979年(昭和54年)に埼玉県の川口市児童文化センター(現在は川口市立科学館)にて静態保存。2017年(平成29年)に京急へ戻り、2年間をかけて屋外でボロボロだった車体を修復・復元され現在の京急ミュージアムの保存展示に至ります。

 

昭和の駅ホームを再現した京急ヒストリーに佇むデハ236号。

雰囲気あってカッコいいですね( ˘ω˘ )

 

全面には行先のサボが掲げられています。

京浜川崎 小島新田 川崎大師

味がある…

 

開館日によってはサボが変わる事も―

川崎大師のフォントがまたカッコエェ…

※別日に撮影

 

京急でおなじみの赤い車体に白い帯。

赤を基調としたこの塗装は、1911年~1960年代までアメリカ・ロサンゼルス全域を運行していた「パシフィック電鉄(Pacific Electric Railway, 略称;PE)」の車体色に影響された事に由来。

 

湘南電鉄デ1形とも比較すると、どことなくアメリカンな意匠がしますね( ˘ω˘ )

 

急行のサボ。エアポート急行の種別色の青もここから受け継がれているのか―

※別日に撮影

 

ホームから見るこの角度。現役感が伝わる―

 

車内に入ると床は木材で温かみのある空間。

全体的に窓が大きく開放的ですね。座席はすべてロングシート。

 

網棚も文字通りの網―

 

天井の扇風機には「KHK(京浜急行)」の文字が―

 

床下の車輪は見えるよう透明の床で施されています。

車輪もキレイに修復してるんだなぁ…

 

後ろのディスプレイはデハ236号ご自身が京急の歴史を語ります。

座席の上には京急にまつわる歴史や記念切符などを展示。

 

ここだけでもずっと見てられる―

 

天井の中吊り広告も歴史あるもの―

1500形登場や京急と東海汽船の広告。当時から伊豆大島への橋渡し的な存在。京急って、東京湾フェリーもしかり、以外というと失礼だけど船とも関わっているのです。

 

2000形登場と2扉ファイナルランの広告―

 

ドア上には路線図。

三浦半島への観光を意識してかイラストが描かれています。城ヶ島までも記載してるんだ。

あっ、僅かながら房総半島もある。

 

京急ヒストリーのホームにも駅に模した展示が施されています。

1番線の赤の横浜 泉岳寺 押上方面の表記…品川じゃないのかぁという自分的なもどかしさ。

 

反対側の品川方面は堀之内か浦賀で使われた案内板ですかね。

京浜川崎は現在のKEIKYU KAWASAKI

PASSENGERS CHANGING TO THE 

DAISHI LINE 

PLEASE TRANSFER AT 

THIS STATION 

ON THE LOWER PLATFORM

 

( ´∀`)<・・・。

 

けいひんかまた(京浜蒲田)の駅名標。現在は京急蒲田や京急川崎など駅名の頭に「京急」がついていますがその前は『けいひん(京浜)』。

 

ホームに設置の「クリーン・クリーン京急」は赤いゴミ箱。

当時は京急線内の駅にあったんだなぁ…。

グッズはこのホームで販売しておりプラレールなどが沢山。Bトレは流石にないか。

 

🚋🏙京急ラインジオラマ / Keikyu Line Diorama (KM‐02)

 

京急ミュージアムの中央には京急沿線を凝縮に再現したジオラマが展示。

メチャクチャ大きいですよコレ。

 

ジオラマの中心には京急グループ本社。そびえたつのはデハ236号です、本物の電車です。

横浜や三浦半島、品川、羽田空港などがあります。

 

鉄道模型はHOゲージ。

久里浜工場だ…イベントで行ったよここ。

 

品川駅付近の八ツ山鉄橋とカーブを忠実に再現。下のJRを渡る光景もこだわっています。

運転体験が可能で、引退した800形電車の運転台を用いて鉄道模型を操作します。

100円で800形のマスコンいじれるとか今まで無かったよ―

 

上大岡駅の京急百貨店には京急鉄道フェアのステージ。

車掌DJでおなじみ「SUPER BELL"Z(スーパーベルズ)」の方々が電車体操をしています。

ここまでこだわるんか…

 

🚋鉄道シミュレーション / Railway simulation (KM-03)

 

駅名標も京急で使われている物ですね。しかも発車標も実際の営業列車と同じ時刻を表示。

1回500円の鉄道シミュレーションでは、本物の新1000形電車運転台を使用しており、京急線内の運転を5分から7分ほど体験できます。

 

座席もあるし窓から景色が流れ、さながら本物の電車に乗っているかのよう。

 

シミュレーターの京急新1000形。

幕が品川って書いてます。でもこのタイプはフルカラーLEDなので若干な違和感。

 

これもケイキューブ…で良いんですか?ミニチュアです。

シミュレーターの側にはミニチュアの230形があり、パンタグラフや点灯を体験。ミュージアム内には保存車両のみならず、電車の仕組みを学ぶことができるのも特徴。

 

 

🚍バスネットワーク / Bus network (KM-03)

 

電車のみならず京浜急行バスのモックアップやバスに関連する物が展示。

実物大のバスのモックアップには「KQ2000」。お隣の鉄道シミュレーションの1000形と同様、顔が濡れて力が出なくなった時のスペアとして使われることは一切ございません。

 

京急グループのバスの写真が貼ってます。

手前から京急リムジンバス、京急バス、臨港バス。モックアップの行先表示器や、降車ボタンもあり色々と遊べるよ!ボタン押し放題だ!!!

 

こちらは運転体験ではなくプロジェクターに前面展望や京急バスのCMなどを放映。

 

運転台にも座る事が可能。周りには様々な機器が配置。

バスごっこできるぞ!!

 

モックアップの後ろにはバス関連の模型などが展示。

初代りんどう号は鎌倉観光の足でレトロ調なのが特徴。2代目も好きなんだけど、狭いんだよなぁ…。あのね御堂筋線のドアチャイムが鳴ります2代目はマジ。

 

他にも観光バスのパンフレット。座席配置にバブルを感じるのは私だけでしょうか_(:3 」∠)_

 

🚋🔧マイ車両工場 / My rolling stock factory (KM-05)

 

このマイ車両工場は主にお子さん対象で、オリジナルの京急車両をプラレールでデザイン。

完成したプラレールは記念にお持ち帰りできます。

 

2100形の模型。これ組立てたらかなりデカいよな…。

座席まであるの、実際に作ったらどのくらい時間がかかるんだろ(´ω` )

 

 

コンパクトながらも見所たくさんの京急ミュージアムは第19回日本鉄道章を受章

とにかく凄いという事ですよ(語彙力)

 

『鉄道の日実行委員会の日本鉄道賞表彰選考委員会による「手づくりミュージアムが地域と鉄道会社を元気にする」特別賞を受賞しました。(説明文より引用)』

 

「手づくりミュージアム」という響きが好きですね( ˘ω˘ )

入場無料なだけあって気軽に立ち寄れる場所ですが、色々と見たくなりますね。

久里浜に旧1000形やデ1形などの引退車両が置いているので、いつかそれらを並べて保存した広めな京急ミュージアムも見てみたいなと思ったり…。

 

2回行ってからのまとめてご紹介でしたがまた京急ミュージアム行こうかな。

 

 

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