●35キロ~40キロ
ここからは最終関門の40キロ3時間20分が頭に入ってくる。
歩けなくなるまで進もう。
大会予定が今後はしばらくないので無理をすることにする。
それでも歩かない。
かろうじてキロ7分まではいっていない。
途中また知人と母の姿が・・・
申し訳なかったが、足を引きずりながら前を通過した。
38キロを過ぎて、ついに立ち止まってしまった。
あまりにも痛みが激しい。
少しストレッチをし、痛みを堪えて前へ進む。
1キロが8分以上になってきた。
でも進もう。
県庁前の40キロが見えてきた。
40キロを3時間12分57秒で通過。
この5キロは36分34秒。
とにかく痛い。
●40キロ~ゴール
この大会は過去2年に3時間30分以内の記録を持っている人が出場できる。
来年の大会に出場できるが、大田原で棄権しているので再来年の出場記録を持っていない。
時計をみると3時間半は切れそうだ。
ここから、足を引きずりながらもペースを上げる。
しかし、41キロで時計をみるとあと9分しかない。
橋を渡って下りに入る。
うわー右太ももが攣る・・・
もう3時間半切りは諦めた。
歩くしか出来ないのだから。
しかし、平坦になったところで太ももが落ち着いた。
もう一度足を引きずりながら走り出した。
競技場のゲートが見えた。
3時間28分だ。
もしかしたら・・・
競技場を必死で進む。
もう時計を見ることも出来ない。
とにかく痛い。
こんなに痛い状態で棄権しなかったのは初めてだ。
バックストレートに入った。
残り50mぐらいで3時間29分30秒が見えた。
必死に足を動かす。
カウントダウンが聞こえてきた。
多くの人が3時間30分以内と言うことを知っているからだろう。
必死にもがく。
やっとゴール。
3時間29分48秒
再来年の出場資格が取れた。
つづく