この方法を使うと600万円の車が全て経費で落とせます! | 経理のイロハ

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脱・税理士スガワラくんのYouTubeの内容を動画では検索ができないので、自分の備忘録記録用に文字起こしをしています。菅原先生には了承を得ています。

脱・税理士スガワラくん

2023/07/03YouTubeより

 

この方法を使うと600万円の車が全て経費で落とせます!

減価償却の違いがあるから、中古の方が早く減価償却できて

早く節税ができるというメリットがある

 
 

 

<減価償却から見た新車と中古の違い>

 

減価償却費の仕組み

 

10万円を超えるようなものを買うと一括で経費にできない

基本は減価償却費として何年間かに分けて費用計上していく

その費用経費をする項目が減価償却費という名前

 

でも今特例で、30万未満のものは消耗品として扱ってもいい

というルールがあるので、30万円以上のものは減価償却費

だと思ってください

 

<600万の新車のケース>

 

新車の減価償却費の耐用年数は、国税が決めてます

 

新車の乗用車の場合は6年で費用計上

 

新車なら6年ぐらいは乗るだろうと国税は勝手に決めた数字

軽自動車は4年、トラックは5年など、車の種類によって違う

 

減価償却には定額法と定率法という方法がある

 

法人は車の場合は、定率法で計算するのが原則

個人事業主は定額法で計算

 

<定額法と定額法の違い>

 

定額法=均等

定率法=最初は大きいくだんだん償却できる額が小さくなる

 

定額法=600万を6年で均等に減価償却費を費用計上していく

 

定額法=600万円に償却率をかけて

毎年減価償却費として費用計上する

償却率= 1/6=0.167

 

端数の関係もあるけどざっくり言うと100万ずつ

毎年減価償却できるというのが定額法

 

定率法の償却率=定額法の償却率の2倍を毎年償却する

償却率=1/6X2=0.333

 

定額法の償却率の2倍=1/6の2倍=0.333

これを毎年償却していくルール

 

1年目 200万

2年目 133万

3年目 89万

4年目 59万

5年目 59万

6年目 59万

 

1年目=600万のうち0.333を償却すると約1/3

端数も関係あるけど1/3なんで約200万償却できる

 

厳密に言うと199万8千円だけどちょっと細かいんで

ざっくり200万でいきましょう

 

2年目=133万円

 

600万を最初1年目で200万を減価償却した

残り400万円の0.333(400X0.333)

 

3年目=89万

 

2年目までの償却を引いた額(600-200-133)x0.333

 

4年目以降=59万 残り分を均等

 

基本的には減価償却をして残った部分に償却率をかけていく

減価償却できる幅が小さくなっていく

トータル6年で600万円になるように計算式が成り立ってる

最後の数年はちょっと調整が入る

 

トータル600万はどっちも一緒で

6年経ったらどっちも合計は600万

 

最初に減価償却できた方が節税につながる

その分利益が減るので税金が減れば手元にキャッシュが残る

 

最初にいっぱい経費を計上したい人は定率法

法人ならもうこれは原則

 

<中古の場合>

 

よく4年落ちの中古を買った方がいいと言う

 

中古の耐用年数は変る

 

中古資産の耐用年数の計算式

(耐用年数ー経過年数)+経過年数X20%

 

元々の耐用年数が新車の場合6年

その中古が4年経過した車だとする

 

(6-4)+4x20%=2.8

 

6から4引いたら2、4に20%掛けたら0.8に2=2.8年

 

端数は切り捨てていいんで2年になる

 

4年落ちの車は2年の耐用年数で減価償却していいというルール

 

ここからがポイント

2年というと償却率が何パーセントになるか?

 

2年だと償却率が1/2、定率法は2倍していいので

1/2の2倍だと1になるので100%償却できる

 

1/2X2=1

 

耐用年数2年の場合、定率法だと100%償却できる

 

例えば、600万の中古の車を買った

でも4年落ちだとそしたら600万まるまる1年で償却できる

 

だから、中古の4年落ちを買うと節税につながる

 

減価償却費を計算すると

600万×1.00X〇/12

12ヶ月のうち何ヶ月事業用で使いましたか?

何月に買いましたか?という話で

例えば12月決算の会社が1月に買ったら1月から12月まで

まるまる12ヶ月持ってるから、ここ12/12で600万を

まるまる経費にできるけど、決算直前の12月に買ったら

12月決算の会社が12月に買ったら1か月しか事業用に使ってないから1/12になる

そうすると600万の1/12だと50万になる

 

決算直前1ヶ月前に買ったところで50万しか減価償却できない

だからせっかく100%償却できるのに決算直前に買っても

〇/12にしないといけないので、一部しか減価償却できない

 

早く減価償却したいなら中古の方が圧倒的に有利

 

期首、事業年度の最初の方に買えばまるまる減価償却できる

決算直前に買うと12分の1しかできないのでここは要注意

 

これが新車と中古の大きな違い

 

一括とローンの違い

 

これは中古も新車も変わりない

 

新車の車を一括で買おうとローンで買おうと

減価償却費は全く変わらない

 

支払いが変わるだけで減価償却の計算には全く影響しない

 

買い方によって費用が変わる、減価償却費が変わるという

ことは一切ない

 

ローンだと利息はついたりするのでその分支払総額が若干多く

なったり、そういうのは細かいのはあるけど、

減価償却費の計算には基本何の影響もない

 

なので買い方はお金が一気に出てくるのか

お金を借りて少しずつ返済していくのかだけの違いで

利益には何の影響も及ぼさないというのがまずポイント

 

僕はローンで買う方法をおすすめします

手元のキャッシュをできるだけ減らさないために

借りれる時には借りた方がいい

 

めちゃくちゃ資金に余裕があったら全然一括でもいいけど

600万円一括で買えそうだなぐらいだったら絶対

借りた方がいい

 

もし600万そこで払ってその後業績が急に悪くなったら

本当に借りとけばよかったってなるから

 

リースという買い方もあって、リースも分割で払っていく

僕は最近はリースをおすすめします

 

残価設定ローンというのが最近増えてる

 

例えば600万の車を買うと残価設定してくれた

ローンを組む時に残価設定してくれて200万くらい残価をつける

だから残り400万を分割で払ってくれればいいという

支払い方が最近多い

 

最近はも将来売却できる金額をそもそも引いて残りを分割で

払ってくださいというローンの組み方がある

 

例えば400万を5年とかでローン返済していくけど

減価償却は600万をベースにできる

 

支払いは400万円のみで減価償却は600万円

 

支払い額以上の費用を計上できる

 

残価設定でやると節税につながる

 

ただ注意しなきゃいけないのが、売るときにすでに

残価設定がついちゃってるので、その分車を売却する時は

収益であげなくてはいけない

 

もう1つ注意点

 

5年経った時にちょっと傷がついたりすると

ちょっと価値が下がったりして、追加でお金払ったり

しなきゃいけなかったりもする

 

リースだと総支払額が若干高くなる傾向があるので、

そこはしっかりリース契約を見直した方がいい