会計進化論。 -6ページ目

【税理士法】 第2条の2 補佐人制度

新年早々、突然ニワトリ所長から研修のアシスタントを頼まれたひよこ

くんは所長と研修のレジュメをつくっています。

 houko.com 税理士法 http://www.houko.com/00/01/S26/237.HTM


税理士法 第2条の2(補佐人制度)


第1項

 税理士は、租税に関する事項について、裁判所において、補佐人とし

て、弁護士である訴訟代理人とともに出頭し、陳述をすることができる。


第2項
 前項の陳述は、当事者又は訴訟代理人が自らしたものとみなす。ただ
し、当事者又は訴訟代理人が同項の陳述を直ちに取り消し、又は更正し
たときは、この限りでない。


ヒヨコ「これはなんですかはてなマーク

ハロウィン「第2条の2といっているくらいだから、最近になって、第2条を補う形

  でつくられた条文だ。まあ、私も補佐人になったことはないから詳しく

  は語れないが、平成13年の税理士法改正のときに税法に精通して

  いない弁護士を助ける形で、税務訴訟に出廷する権利がある制度の

  ことだよ」

ヒヨコ「税務訴訟ですかガーン

ハロウィン「過去400件以上の訴訟があったんだが、日本の場合はアメリカと

  違って弁護士と税理士が別々にあるから、弁護士が税法に精通して

  いるとは限らなくてね。税法の解釈のためか納税者が勝訴した事件

  は10%もないんだよ。そういうわけで、裁判所の許可を取らなくて

  も税理士が補佐人として出頭して意見を述べることができるわけさ」

ヒヨコ「なるほど・・・って、え?? アメリカは違うですか?」

ハロウィン「そういう国のほうが多いだろうね。アメリカではTAX LAWYERとし

  て税務だけで食べている弁護士がごろごろしているからね携帯

ヒヨコ「そうなんですか??」

ハロウィン「弁護士の中でも人気があって、一番高い報酬をもらってるのが彼

  らだしね」

ヒヨコ「そんな世界もあるんですね・・・えっ

ハロウィン「日本も何十年かすれば税理士とTAX LAWYERの距離が近くなる

  かもしれないね」


ちなみに、アメリカでは米国公認会計士(CPA)も税理士業を行って

います。しかも税務業務は独占業務ではありません。



P.S.

税理士がある国といえば、日本以外ではドイツ韓国など

かなり少数派です。ロールランキング 自転車ひよこ



【税理士法】 第2条 税理士の業務

新年早々、突然ニワトリ所長から研修のアシスタントを頼まれたひよこくんは

早速、所長と研修の構成を考えることにしました。

ハロウィン「まあ、2条からも読んでおこうか」

ヒヨコ「びっくりしましたガーン

ハロウィン「ここから面白いんだから」

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税理士法 第2条(税理士の業務)


第1項

 税理士は、他人の求めに応じ、租税に関し、次に掲げる事務を行うことを

業とする。

 1.税務代理
  税務官公署に対する租税に関する法令若しくは行政不服審査法の規定
  に基づく申告、申請、請求若しくは不服申立てにつき、又は当該申告等
  若しくは税務官公署の調査若しくは処分に関し税務官公署に対してする
  主張若しくは陳述につき、代理し、又は代行することをいう。
 2.税務書類の作成
  税務官公署に対する申告等に係る申告書、申請書、請求書、不服申立
  書その他租税に関する法令の規定に基づき、作成し、かつ、税務官公署
  に提出する書類で財務省令で定めるものを作成することをいう。
 3.税務相談
  税務官公署に対する申告等、第1号に規定する主張若しくは陳述又は申
  告書等の作成に関し、租税の課税標準等の計算に関する事項について
  相談に応ずることをいう。

第2項
 税理士は、前項に規定する業務(以下「税理士業務」という。)のほか、税
理士の名称を用いて、他人の求めに応じ、税理士業務に付随して、財務書
類の作成、会計帳簿の記帳の代行その他財務に関する事務を業として行う
ことができる。ただし、他の法律においてその事務を業として行うことが制限
されている事項については、この限りでない。

第3項
 前2項の規定は、税理士が他の税理士又は税理士法人の補助者としてこ
れらの項の業務に従事することを妨げない。

ヒヨコ「所長、いきなりヘビーですとかげ

ハロウィン「法律というのはそういうものなんだよ。まあ、ゆっくり読んでごらん。こ

  れは税理士の独占業務と附随業務をいってるだけだから」


 [まとめ]

  独占業務(税に関する業務)

   ①税務代理     ・・・ 納税者の代わりに申告、申請、請求を行う

   ②税務書類の作成 ・・・ ①のために申告書、申請書、請求書を作成

   ③税務相談     ・・・ 具体的な事例に基づき所得金額や税額を計算


  附随業務(会計に関する業務)

   ○記帳代行     ・・・ 決算書などの作成や会計帳簿の記帳の代行


ヒヨコ「あ、ほんとですね。なんだ、いつもやってることじゃないですか」

ハロウィン「そんな・・・手のひらを返したように・・・。ちなみに、ほんとは括弧書きが

  あるからもっと長いんだけど、ここでは割愛したよ」

ヒヨコ「原文はもっとひどいですね。さすが所長!ありがとうございます」

ハロウィン「まあ、括弧書きの中で租税の定義ぐらいはふれといてもいいかもね」

 税理士法では、租税は、次の税金を除いています。

  ・印紙税

  ・登録免許税

  ・関税

  ・法定外普通税(地方税法第13条の3 第4項に規定する

   道府県法定外普通税及び市町村法定外普通税をいう。)

  ・法定外目的税(同項に規定する法定外目的税をいう。)

  ・その他の政令で定めるものを除く。

ヒヨコ「どういうことですか・・・」

ハロウィン「第1条にあったでしょ。税理士の業務はあくまでも申告納税制度に基づ

  いてるって。税金のことを租税といってるけど、この租税の中からは、賦

  課課税方式のものは、税理士の業務からはふつう除かれてるわけだね」

ヒヨコ「法定外普通税や法定外目的税というのは、地方税っていってるくらいで

  すから、固定資産税とかですよね」

ハロウィン「そういうこと。これも申告納税制度と賦課課税方式の違いを説明してくれ

  る」

ヒヨコ「基本的なことを聞いてもいいですか?」
ハロウィン「ん? なんだい?」

ヒヨコ独占業務って何ですか?」
ハロウィン「ある資格を持ってないとできない業務のことだよ。まあ一番わかりやす

  いのはドクター(医師)だね。医師免許をもってないと医療行為はできな

  いわけさ」

 主な業務独占資格

  法律系:弁護士、弁理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、

       税理士、公認会計士

  医療系:医師、薬剤師、歯科医師、看護師、助産師

ヒヨコ「ええ!! ブラックジャックは医師免許をもってないじゃないです

  かショック!

ハロウィン「いや、だからもぐりなんだよ」

P.S.

ちなみに公認会計士の独占業務は監査です。

ちがうんだけどなぁ・・・ポチッとな 自転車ひよこ

【税理士法】 第1条 税理士の使命


新年早々、突然ニワトリ所長から研修のアシスタントを頼まれたひよこくんは

早速、所長と研修の構成を考えることにしました。


ハロウィン「さて、ひよこくんは税理士法は読んだことがあるかな」

ヒヨコ「税理士法?? そんな法律があるんですかガーン

ハロウィン「あるんだよ。そうか、存在も知らないのか。そりゃいかんなえっ



というわけで、まずは税理士法を使いながら税理士について改めて考えると

いう研修を行うことにしました。


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65の条文からなる法律ですが、この中に税理士の根拠が書かれています。



税理士法


(税理士の使命)

第1条

 税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告

納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に

規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。


ヒヨコ「なんか、かっこいいですね!」

ハロウィン「税務に関する専門家というのはいいとして、この『独立した公正な立場

  というのが大変重要なんだ」

ヒヨコ「そうなんですか」

ハロウィン「なにしろTKCの創業者である飯塚毅先生が提言した言葉だからね。昨年

  やっていた映画でもそのシーンがあったはずだけど・・・」

ヒヨコ「あ! そういえば、そんなシーンもありましたね。独立したという言葉を入

  れたのは飯塚先生の発案だったって」


 [参考]

  法改正への提言「独立した公正な立場」の金字塔



ハロウィン「それから、そのあとの申告納税制度というのも重要だよ」



 [まとめ]

  申告納税制度・・・税を納める人が自ら申告し、納税する制度

  賦課課税方式・・・税を徴収する側が決定し、納税させる制度



ヒヨコ「賦課(ふか)課税されるのは、どういう税金ですか??」

ハロウィン「固定資産税が代表的だね。たとえばこれは市町村が決定しているよね。

  それから、個人住民税や個人事業税、不動産取得税や自動車税もそうだ

  ね。地方は大半が賦課課税方式をとっているよ」

ヒヨコ「なるほど~」

ハロウィン「簡単に申告納税といっているが、税法は複雑で、しかもいろいろな条件

  で使える条文もあれば、使えない条文もあるから、納税義務者であるクラ

  イアントのみなさんの信頼を得て、法律をうまく使いながら納税義務をス

  ムーズに進めていく・・・というのがわれわれ税理士の使命なんだよ」


  納税の義務 憲法第30条

   国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。



ヒヨコ「そういえば、法律って言葉がよく出てきますね」
ハロウィン「日本は憲法で納税の義務と租税法律主義を決めているからね」


  課税の要件 憲法第84条

   あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律

   の定める条件によることを必要とする。


ヒヨコ「法律っぽいですね」

ハロウィン「とにかく、会計事務所に所属するものは、この原則を忘れてはいけない

  ということだよ。日本の税は法律によっているから、その法律を独立した

  公正な立場でクライアントの信頼を受けて適正に解釈すること。この解釈

  を勝手にクライアントの立場だけを考慮すれば脱税に手を貸すことにもな

  るし、かといってクライアントのことを考えなければ、納税義務者の信頼に

  応えたことにはならないメラメラ 特定の『誰か』に偏って解釈してはいけない

  ということだよ」

ヒヨコ「なるほど~ラブラブ! 所長、いつになく熱く語りますね」

ハロウィン「まあ、第1条がすべてみたいなものだからね。このあとは・・・」

ヒヨコ「え? このあとはないんですか・・・?」




P.S.

第1条だけは暗唱できるようになりたい

ものです。ポチッとな 自転車ひよこ

■登場人物紹介(2007年4月1日改定)

 『会計進化論。』に興味をお持ちいただき、ありがとうございますひよこです。


 当ブログでは、難しい税務会計の実務を簡単に解説するために一部を除

いて『会話形式』で進めています。ビジネス書では、物語の要素を取り入れ

たものが多いと聞きますが、このブログでも、ある架空の会計事務所を舞

台にして、物語を読んでいるうちに、税務会計について「なるほど!」と思っ

ていただけるブログを目指しています。


 ここでは、愛すべき登場人物(?)たちをご紹介したいと思います。




【税理士法人コケコッコー(旧ニワトリ会計事務所)】 


 昨年、組織替えを行い、税理士法人として新たなスタートを切る。

 従業員25名。所属税理士6名(うち登録4名)。科目合格者多数。

 会計事務所では珍しく、パート比率が異常に低い。通常安定した

 収入源になっている記帳代行業務と決算業務を外注しているため。


ハロウィン ニワトリ氏・税理士

  父親(義理)の代から引き継いで那古野を中心に税理士業を行っている

  2世税理士。しかし新しもの好きで、良いものはどんどん取り入れるせい

  か、毎年順調に成長を続けている。税理士法人として組織替えをしたあと

  は、所長の座を退き次の挑戦を行う

  モットーは、「行くしかないだろう! 」。ときどき那古野コーチンにわとり ニワトリ 鶏になる。


 >ニワトリ所長の税理士法講義(完結)

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002935572.html

 >ニワトリ所長の「法人」入門

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002070879.html



しっぽフリフリ イヌヤマ税理士・税理士法人社員

  親が内科医として市内で開業しているせいか、医業クライアントを中心

  に医療コンサルティングも行なっている。ニワトリ所長とともに税理士法

  人の社員の1人。堅実な性格は、誰からも信頼されている。


 >イヌヤマ税理士の医業月次監査入門(完結)

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002296068.html



ウサギ うさみさん(社会人5年目→6年目)

  アウトドアをこよなく愛する事務所の自由人。口は悪いが、「仕事は迅速」

  を合言葉としている。面倒見がとても良い兄貴分。困ったときはいつも

  飛んできてくれる。


 >うさみの自動車編(完結)

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002069967.html



ヒヨコ ひよこ(入社2年目→3年目)

  一応このブログの主人公。入所3年目。税理士試験の勉強を始めるも

  のの、最近、仕事が楽しくなって、ついつい試験勉強を忘れてしまう。

  ヨチヨチ歩きながら、自分の信念を持って仕事にあたっていたが、ニワ

  トリ氏に見出され、西京市で新しいスタートを切ったが・・・。




【株式会社 経営管理サービス】 関係会社


 税理士法に定める独占業務以外の業務を行っている。記帳代行はすべて

 外注しており、給与計算や会計ソフト導入コンサルティング、経理改善がサ

 ービスの柱。スタッフは正社員4名、パート6名。みな、異業種から来ている

 ため、毎日新しいサービスを生み出そうとがんばっている会社。


カメ トメさん/代表取締役社長
  総務経理歴なんと38年のベテラン。初代所長のシャモ氏の代から最前線

  に立っているとか。いつも事務所でお茶お茶を飲んでいる姿を目撃されるが、

  相当のやり手。社長と呼ばれるのを嫌うので、みんなトメさんと呼んでいる。


 >トメさんの給与計算(完結)

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10001954332.html

 >年末調整編

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002813148.html


ねこへび ねこへびくん(入社1年目→2年目)

  ひよこくんの後輩。当初は会計事務所で採用予定だったが簿記よりもパ

  ソコンをやったほうがいいとの判断で、現在は電子化チームや会計ソフト

  導入コンサルティングなどを行っているパソコン トメさんとのコンビはかなり好

  評で、今後も楽しみな新人。


  >ねこへびの検索の達人

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10001708923.html

  >ねこへびのExcel

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10001882139.html

  >ねこへびのデジタル講座

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002069005.html

  >ねこへびの会計ソフト導入

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002283390.html




【ヒグマ社会保険労務士事務所】 業務提携


 税理士法人コケコッコーと業務提携をしている社労士事務所。書類の作成

 や届出を主に委託している。


クマ ヒグマ社会保険労務士

  5年前に社労士登録し、ヒグマ社会保険労務士事務所を開業している。趣

  味は手芸でリラックマをつくることと、可愛らしい一面も。


 >ヒグマ社労士の社会保険編

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10001954330.html




【ペンギン司法書士事務所】 業務提携


 税理士法人コケコッコーと業務提携をしている司法書士事務所。法人登記

 や不動産登記を委託している。


ペンギン ペンギン司法書士

  7年前に司法書士登録をし、ペンギン司法書士事務所を開業している。特技

  はカキ氷イチゴカキ氷をつくること。旅行好きで5大陸を制覇していて、いつか南極に

  行くことが夢らしい。


 >ペンギン司法書士の会社設立編

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10001975298.html



【その他の登場人物】


てんとうむし 天道くん/新聞記者

  ひよこくんの同級生。今は某経済新聞社で記者としてがんばっている。


 >天ちゃんの税制改正入門

   http://ameblo.jp/keirikaizen/theme-10002780584.html



※ このブログはフィクションです。登場人物及びその発言については

  特定のモデル等が、どこを探してもいないことをここにお断りします。

  また、法律等は日々変化するものですので、実際の運用について

  は自己責任で行ってください。当ブログでは責任を負えませんので。


【税理士法】 あらためて、税理士とは

新年を迎えたニワトリ会計事務所では、今年の年頭所感を

ニワトリ所長が述べました。


ハロウィン「・・・というわけで、1年の初めを迎えるにあたって、今後は

  このようなことに取り組んでいこうと思う。電子申告はトメさん

  とネコヘビくんの電子化チームの支援があったおかげで、つ

  いに1月6日現在で100%の達成をしたから、今後は電子申

  告もあわせて繁忙期に少し作業が増えるかもしれないが、

  みんなよろしく頼むよパソコン



ヒヨコ「トメさん、100%って、すごいんですか??」

カメ「少なくとも、どこの税務署長さんもえらい喜んでたから、他の

  会計事務所じゃまだまだ普及が遅れてるんじゃないかねぇ」

ねこへび「来年は所得税の減税もあるみたいですし、今のうちに体制を

  整えることができたのはよかったですね音譜

ヒヨコ「ねこへびくんはすっかり電子化チームが定着したね」

ねこへび「おかげさまで、弥生会計の導入や経理改善がなんか自分に

  ぴったりあってたみたいですニコニコ



ハロウィン「さて、当事務所も今年で節目の年を迎えます。そこで1月の

  最初ですので、あらためて、『税理士とは』何かをみなさんと

  確認していきたいと思っています。電子申告をめぐっては、3年

  前の導入があったにもかかわらず、いろいろな事情でなかなか

  普及せず、とうとう税理士の独占業務に対して手を出すような発

  言も出てくるようになりました。ニワトリ会計事務所では早いうち

  に100%の電子申告体制を築くことができましたが、今後もしか

  したら税理士の職域が侵される可能性もあります。まあ、規制緩

  和の時代なので、しかたがないといえばしかたがないのですが、

  とはいえ、あらためてここで、自分たちが何によって毎日の業務

  を行っているのかを見直していきたいと思います足あと


ハロウィン「そういうわけで、今後何回かにわけて全職員対象で研修を

  行います。詳細は今後掲示などで発表します。それから、今回の

  研修のサポートとして、2年目のひよこさんに研修のアシスタントを

  お願いしていますので、よろしくお願いしますグッド!


ヒヨコ「なんと!?



というわけで、ひよこくんには新年から白羽の矢が立ちましたとさ。



P.S.

会計事務所職員が知らない法律、税理士法をこれから

読んでみましょう。ふふふ。ポチッとな 自転車ひよこ


【顧問】 ⑦ 税務調査で頼りになりますか?

あなたの顧問税理士は大丈夫ですよね!


 □毎月定期的に訪問してくれる。

 □毎月きちんと試算表などの帳票を出して説明してくれる。

 □話を聞いてくれる。

 □自分の業界の事情に詳しい。

 □いざというとき迅速に対応してくれる。

 □いつも最新の情報を提供してくれる。

 □顧問料や決算料相応の仕事をいつもしてくれる。

 □数年以上同じ担当者がついてくれる。

 □コミュニケーションがとりやすい。

 □税務調査もきちんと対応してくれる



税理士になるには、大雑把に言うと2種類のルートがあります。

1つは税理士試験を合格した人がなるルート(大学院の免除なども含む)。
もう1つは税務署員などを一定期間勤めた人がなるルート。


したがって、あなたの顧問をしている税理士さんがどっちかで、

根本的に変わってくることが1つあります。

それが・・・



誤解1) 税理士がいれば調査はこない  → ×


プンプン「ひよこさん、どういうことなのむかっ さっき税務署から電話があって

  今度うちを調査したいんだって」

ヒヨコ「・・・」

プンプン「なんのためにおたくに顧問になってもらってるんだよ、もう」


税理士がいても調査はきます。ただ、税務署員の方も1人あたりかなり

多くの会社や個人を対象にするため、2~3年に1回調査する重要先も

あれば、10年以上ほったらかしのところもあります。したがって、ほかの

会社は税務調査がないのにうちはなんでくるんだといわれても、3~7年

以内に1回きていれば、ふつうです。こないのも悲しいといえば悲しいの

かもしれません・・・。



誤解2) 税理士がいれば調査は乗り切れる → △


プンプン「ひよこさん、どういうことむかっ

ヒヨコ「別通帳を作って売上を少しずつ除外していたら、さすがにうちでは

  把握できませんよ」

プンプン「そのために税理士を雇ってるのに」


税理士の業務は「脱税を隠す」ことではありません。あくまでも、法律の

範囲内での「節税(タックス・セービング)」なら相談に乗りますが、売上を

除外したり、架空人件費を計上したりと脱税をしたら、そりゃあ、こっちと

してはフォローできません。まあ、調査官によっては期間内に調査が終わ

らず明らかに怪しいのに「是認(ぜにん)」するケースもありましたが・・・。

いいのかな。



誤解3) 税理士は税務調査に強い → △


プンプン「ひよこさん! おたくの税理士先生は税務署になんであんなにへこ

  へこしてるのむかっ これじゃあ、税務署と変わらないじゃない」

ヒヨコ「すみません・・・」


そうなんです。試験組と呼ばれる税理士試験合格者の場合、決算や申告は

そつなくこなしても、「税務調査」のコツを体得しないままに独立してしまうと

こういう事態を招いてしまいます。


特に国税局OBの税理士さんを顧問税理士にしていると、税務署に対して牽制

(けんせい)できるということで、1階には本来の業務を行う試験組税理士、2階

には税務調査対策で申告書に税理士印を押すOB税理士という構造が日本の

税理士の特徴です(「2階建て」といいます)。



【顧問】 ⑥ 担当者はあなたの会社をよく知っていますか?

あなたの顧問税理士は大丈夫ですよね!


 □毎月定期的に訪問してくれる。

 □毎月きちんと試算表などの帳票を出して説明してくれる。

 □話を聞いてくれる。

 □自分の業界の事情に詳しい。

 □いざというとき迅速に対応してくれる。

 □いつも最新の情報を提供してくれる。

 □顧問料や決算料相応の仕事をいつもしてくれる。

 □数年以上同じ担当者がついてくれる。

 □コミュニケーションがとりやすい。

 □税務調査もきちんと対応してくれる



大手会計事務所の強みは、組織力・総合力です。個人事務所では

どうしても情報量の少なさや守備範囲のせまさがあります。

逆に個人事務所の強みは、機動力でしょうか。所長先生とお客様の

距離が近く、お客様のことをよく知っている点が強みになります。


税理士を選ぶ際に、大きいほうがいいのか、小さいほうがいいのかは

どっちがいいとはいえません。ちゃんと仕事をしてくれて、担当者が

きちんと会社のことを把握しているかどうか。そんな基本的なところが

大事ではないかと私は思います。



柔道「え? また担当者が変わるの?」

ヒヨコ「申し訳ありません。すぐに次の担当者と一緒にうかがわせて

  いただきますので」

柔道「う~ん。せっかくひよこさんとやってきたのに、ここで変わっち

  ゃうんだね・・・。まあでも、事務所にはいるんだよねむっ

ヒヨコ「はい」

柔道「そうかぁ。まあ、じゃあもしかしたらひよこさんに話をするかも

  しれないから、よろしくね」

ヒヨコ「もちろんです。これからもよろしくお願いします」



柔道「そういえば、顧問料なんだけど、これって、もう少し安くなら

  ならいのかなぁ・・・」

ヒヨコ「そうですね。事務所としては訪問させていただいている時間

  かける単価で計算しているので、たとえば、訪問回数を毎月

  から隔月にしていただくとか・・・」

柔道「う~ん。毎月来てもらいたいからなぁむっ

ヒヨコ「じゃあ・・・」



お客様が抵抗を感じるのは、この2つかもしれません。担当者が

変わる。今の顧問料が高いと感じる。


そして、その不満をぶつけられるのは当然ですが、担当者である

あなたです。そのときに、きちんと説明できるでしょうかメガネ


【顧問】 ⑤ 依頼にさっと対応してくれますか?

あなたの顧問税理士は大丈夫ですよね!


 □毎月定期的に訪問してくれる。

 □毎月きちんと試算表などの帳票を出して説明してくれる。

 □話を聞いてくれる。

 □自分の業界の事情に詳しい。

 □いざというとき迅速に対応してくれる。

 □いつも最新の情報を提供してくれる。

 □顧問料や決算料相応の仕事をいつもしてくれる。

 □数年以上同じ担当者がついてくれる。

 □コミュニケーションがとりやすい。

 □税務調査もきちんと対応してくれる



早朝会議で有名な社長のもとにひよこくんは訪問しています。

即断即決。会議はぱぱぱと進んでいき、ひよこくんも業務を

終えて、報告になりましたビル


ヒヨコ「社長、月次処理が終わりましたので報告に参りました」

流れ星「ご苦労様です。あ、そうそう。聞いたかもしれないけど、

  事務所の家賃の見直し、お願いね」

ヒヨコ「それについては、先日ご依頼いただいたので今日ご用意

  しました」

流れ星「そりゃいいね。・・・・」


ヒヨコ「それから、税制改正の真っ最中で、まだ完全に決まった

  わけではありませんが、いくつか気になる項目がありました

  のでご説明してもよろしいですか?」

流れ星「お願いします。いつも情報が早いですねニコニコ

ヒヨコ「ありがとうございます。今回の改正で影響を受けるのは・・・」



対策というのは、決算日が来てしまってからしていては、遅いものです。

どうしても、下ごしらえが必要になります。


また、何か依頼したときに、さっと対応してくれると信頼度が高くなります。

当然なのですが、なかなか腰をあげないでいて、ややこしくなってはじ

めて「えらいことになりました」と出てきたり・・・ガーン


たとえすぐにはできなくても「○日まででよろしいですか?」とか「今は

ここまでできましたが、やはりもう少し時間がかかりそうです」といった

事前の心遣いがあるかないかだけでも、けっこう違うのです。


私はいつも訪問する数日前に電話をして、「今月の○日の○時に訪問

させていただく予定ですが、特に何かありませんでしょうか」というように

しています携帯


1つ目は、お客様の訪問日忘れを防止するためです。

2つ目は、当日の訪問キャンセルを未然に防ぐためです。

3つ目は、用品の手配や気になることを事前にFAXしたりと時間を味方に

つけるためです。



【顧問】 ④ 話を聞いてくれますか?

あなたの顧問税理士は大丈夫ですよね!


 □毎月定期的に訪問してくれる。

 □毎月きちんと試算表などの帳票を出して説明してくれる。

 □話を聞いてくれる。

 □自分の業界の事情に詳しい。

 □いざというとき迅速に対応してくれる。

 □いつも最新の情報を提供してくれる。

 □顧問料や決算料相応の仕事をいつもしてくれる。

 □数年以上同じ担当者がついてくれる。

 □コミュニケーションがとりやすい。

 □税務調査もきちんと対応してくれる



サンタ「・・・ほらやっぱさ、うちらの業界ってさ、波があるじゃない波

  12月の繁忙期除けばさ、ほとんどうちにこもっちゃうし」

ヒヨコ「そうですよね」

サンタ「で、考えたんだけどさ、この業界だっていつまでも12月だけ

  を繁忙期にするのはアレだと思うんだよね」

ヒヨコ「たしかに」

サンタ「ここでさ、積極的にグッズの販売とかもしていきたいわけよ

ヒヨコ「グッズですか。具体的にはどんなものをお考えですか?」

サンタ「今はご当地グッズかなぁ。もともとキャラクターはできてる

  わけだしさ、それを横に広げて行きたいわけよ」

ヒヨコ「なるほど!」



サンタ「・・・ってわけで、よっしゃ、じゃあ事業部長を呼んで早速取り

  かかるかニコニコ

ヒヨコ「そうですねニコニコ

サンタ「いやぁ、なんか僕のほうだけ一方的にしゃべってごめんね~。

  でもおかげで考えまとまったよ。いやぁ、なかなか社外でこう

  いう話ができる人って少ないもんだから、ついしゃべっちゃう

  んだよね・・・」



しゃべるのって、けっこう楽なんです。逆に聞くのって、けっこう大変

ですよね。1時間しゃべるよりも1時間聞くほうが疲れるのです。


でもあるとき、私はある人から「人の話をもっと聞いたほうがいい」と

言われました。その人は、「そして、もっと相手の話を引き出すような

質問をしなさい」と続けて言いました。


そういう質問はなかなかできませんが、ハッと「あ、しゃべりすぎた

気づくことは最近少しずつですができるようになってきたのかなお茶



そして、相手の業界に詳しくなることも大事です。

税務の専門用語ではなく、相手の業界の専門用語を使いこなせる

ようになるといいですよね。


たとえば建設業なら「電子入札」「経審(けいしん)」とか。

たとえば美容業なら「店販(てんぱん)」とか。

たとえば飲食業なら「居抜き(いぬき)」「セントラルキッチン」とか。


【顧問】 ③ 毎月来てくれますか?

あなたの顧問税理士は大丈夫ですよね!


 □毎月定期的に訪問してくれる。

 □毎月きちんと試算表などの帳票を出して説明してくれる。

 □話を聞いてくれる。

 □自分の業界の事情に詳しい。

 □いざというとき迅速に対応してくれる。

 □いつも最新の情報を提供してくれる。

 □顧問料や決算料相応の仕事をいつもしてくれる。

 □数年以上同じ担当者がついてくれる。

 □コミュニケーションがとりやすい。

 □税務調査もきちんと対応してくれる。



とある訪問先でのやりとり・・・。


ヒヨコ「いつもお世話になっています。ニワトリ会計のひよこです」

おやしらず「おお! 待っていましたよ。今月もよろしくお願いします」

ヒヨコ「先生のところはいつも事前に準備いただいているので本当

  に助かります」

おやしらず「そうですかね。ひよこさんがチェックリストを作ってくれたから

  前みたいに資料を一切合財(いっさいがっさい)探さなくてもすぐ

  にわかるようになったから助かってますよニコニコ

ヒヨコ「そういえば、以前の税理士さんは隔月で訪問していたそうですね」

おやしらず「いやぁ、前の税理士さんは思い出したように来て、なんだか

  よくわからない表を置いていっていつも帰ってたからね。昔から

  うちに来てもらってたので、それが普通だと思ってたんですがガーン

ヒヨコ「そうですね。税理士さんによってやり方が異なりますからね」

おやしらず「その点、ニワトリ会計さんのところに変わってからは、最初に

  いろいろヒアリングして、新患数をいかに増やすかを1つの目標に

  したりとか、私にもとてもわかりやすい目標をもてたから、数字の

  表も興味が持てましたよ」

ヒヨコ「そうですね。最初に先生にお時間をとっていただけて、本当に

  こちらとしてもスムーズに進めることができました足あと

おやしらず「やっぱり毎月見てもらうといいね~。他のクリニックではどうな

  のかな」

ヒヨコ「規模にもよりますが、私としてはできる限り毎月お邪魔させていた

  だいたほうが、いいかなと思いますね・・・」



絶対に毎月行かなければならないという法律はありませんが、昨日の

新聞を今日読まないように、できる限り早い情報をその日のうちにお届

けするのなら、やっぱり毎月の訪問がいいのかもしれません。


もちろん、最後にひよこくんが言いかけたように、規模によっては、隔月

や3ヶ月に1回訪問、あるいは電話やメールラブレターなどで対応という手もありま

すので、臨機応変に。


不定期は・・・う~ん。