カンボジア関連映画「ドーナツキング」 | 松山・ジジイの徒然記

カンボジア関連映画「ドーナツキング」

良い映画でした。 勉強にもなり、ほっこりしました。

今年は「007」 「ワイルドスピード」「キャッシュトラック」

「アイスロード」と巨費を投じた荒唐無稽なアクション映画を

見て辟易していたので・・・これはお勧め映画です。

 

全米の“ドーナツ王”になった男の人生を追うドキュメンタリー。

1975年に内戦から逃れて難民としてアメリカに

渡ったカンボジア人の男、テッド・ノイがいかにして

カリフォルニア中に店を持ち、ドーナツ王と呼ばれる

までになったのかが描かれる。

2021.11.12公開

 

 

 

 

彼は中国人の母親からシソポンで生まれた。

極めて貧しい暮らしの中、大変な努力をしてバタンバンで

知らない人がいないほど優秀だった。

 

クメールルージュに包囲されプノンペンが陥落した日に

政府軍陸軍少佐だったテッドは米軍軍用機でタイに亡命した。

難民キャンプから無一文で家族とアメリカに移住した。

寝る間もなく働いて自分のドーナツ店を持った。

カンボジアに「ノムコン」という似たような菓子があり、

それで親しみもあったそうな・・・

カンボジア難民に仕事を与えるためチェーン化して大成功。

現在アメリカには個人営業のドーナツ店が5000店あり

その95%はカンボジア系ファミリーだそうだ。

 

映画ではポルポトの極端な政策、残忍さが見られる。

200万人いたプノンペンは廃墟と化し、住民は農村に

追いやられ食事は殆んど与えられれず12時間働かされ

次々と亡くなっていった。

プノンペンの強制収容所も出てくる。

 

参考までに【ユーザーレヴュー】の1例をご紹介します。

カンボジアの近代内戦史と、アメリカにおける

移民の成功例を学べる映画。

中盤の、ドーナッツキングの成功から転落までは、

まるでドラマのような典型例で、特に救いもなく

終わるのがリアル。

ただ、足るを知ったキングが温和な笑顔を

されているのが、安心しました。