ソウガ[來雨、帰ってくるのが遅いな。]
ウェルナー[大丈夫ですよ。]
ウェルナー[彼ならきっと、帰ってきます。]
リュウ[なぜ、わかるんだ？]
ウェルナー[なぜでしょうか……。そういう予感ですかね？]
リュウ[無事に帰ってきてくれ。]
ソウガ[アレは！]
ザッ……
來雨[終わったよ。]
來雨[みんな、無事だった？]
スタスタッ……
ソウガ[よく頑張ったな。]
來雨[え、うん。]
ソウガ[まったく、心配かけやがって。]
來雨[ごめんごめん。]
ウェルナー[さて、話を進めてもいいですか？]
ウェルナー[これからの作戦ですよ。]
リュウ[ヴィラン軍団のことか！]
ウェルナー[そうです。その前に、來雨さん。気づいたようですね。]
來雨[どっかで見覚えあると思ってたんだよね。ウェルナー……いや、平行世界の俺。]
ウェルナー[察しがいいですね。いや、この話方はちょっと不便だな。]ｽｯ
リュウ[……！？]
ウェルナー[さて、話を進めようか。こちら側の俺よ。]
來雨[そうだね。]
ウェルナー[さて、この世界では[ウェルナー・ラッセル]という名で活動させてもらっている。
理由はさっきのとおり、アヴェンジャー率いるヴィラン軍団に気づかれないためにだ。]
ソウガ[話がついていけないんだが……？]
ウェルナー[簡単だ。]
ウェルナー[俺は平行世界の雨町の管理人の來雨だ。どうやら、何かが原因でこの世界に召喚されてしまったようだが……。俺のいた世界の雨町はヴィラン軍団により支配されてしまった。そして、大切な人を失った。んで、復讐するためにヤツらの傭兵になり近づくことを試みたってところだ。]
來雨[その大切な人って、アイリ……じゃないよな。]
ウェルナー[！？]
來雨[やっぱり……そうか。]
ウェルナー[まぁ、俺のこの旅は俺のヴィラン軍団への復讐の旅でもある。だから……]
ウェルナー[みんな……俺に力を貸してくれ。]
リュウ[もちろんだ。俺はウェルナーに力を貸す。]
ソウガ[……うん。]
ソウガ[あの時、アヴェンジャーの攻撃から助けてもらった恩もあるし……]
ソウガ[力は貸すよ。じゃないと、なんか助けてもらって終わりは嫌なんでね。]
ウェルナー[みんなの協力に感謝する。]
來雨[うぅっ！]
ウェルナー[來雨、大丈夫か？]
ｼﾞｼﾞｼﾞｯ……
來雨はこの時、頭痛と共にどこかの場所が脳内に出てきたのだった。
來雨(どこなんだ……。あの場所は……蒼牙市なのか？)
