ある日、地球にイグセント(地球外生命体)が襲撃してきた。
それは突然のことで記録もほとんど残ってない。そして、イグセントの襲撃により人類は崩壊の道を進むしかなかった。
だが、最後の切り札……人類最後の希望である[ブラックロックシューター(BRS)]はイグセントとの戦いに身を投じることとなった。
そして……。
ノア・フラグメント、それはブラックロックシューターがイグセントに倒された時に欠片(フラグメント)として、各地に散らばってしまったことを言う。そして、その各地に散らばった欠片は塵となった…………はずだった。
ノア・フラグメント発生から2時間後……。
生存者は現状確認はできなかった……。
特殊部隊[バース01]も到着し、戦闘と捜索を開始。
ノア・フラグメント発生から6時間後……。
特殊部隊[バース01]の全滅を確認。
そして、現在もイグセントは攻撃を続けている。
ノア・フラグメント発生から7時間後……。
ひとりの男がヘリから戦場に降り立つこととなった。
ザック[目的地付近に到着。チェイス、ここから先はヘリでは……]
チェイサー[了解した。これより、先は──俺の戦場だァーーっ!!!]
バッ!
シュウウウウウウ……
ズダァアン!
スッ……
チェイサー[んじゃ、始めるか。]コキコキッ…
カランッ……
チェイサー[お前らの相手なら素手で十分だろう。]
カツン!
ぱしっ!
チェイサー[武器を使わないと思ったか?狩人の言葉を信じるな。]
ピシューン!ピシューン!!
ドガーン!
ドガーン!!!
チェイサー[こちら、チェイサー。拠点の制圧を確認。]
ザック[了解。ん?そちらに他にも生体反応が……ふたつある。]
チェイサー[敵か?]
ザック[すまねぇ、チェイス。ここからじゃ、わからない。恐らく、敵生命体と考えていいだろう。]
ザッ
イグセント[グゥオオオオオオ!!!]
イグセント[!?]
イグセント[!!]
ズドーーン!
ドガーン!!
シュウウウウウウ……。
チェイサー[なんだ……。]
ザッ……
チェイサー[俺をイグセント共と一緒にするな。そういうお前は何者だ。]
???[…………わからない。
でも……あなたが敵じゃないことは…わかった。]
チェイサー[そうか。……俺の名前はチェイサー。チェイスとでも、好きに呼んでくれ。]
???[私は……。自分が誰なのかわからない。
名前もわからない。]
チェイサー[お前も……か。似てるな。俺もこれがホントの名前ではないようだしな。名前がないと呼びづらい。とりあえず……[カンナ]なんてどうだ?]
カンナ[……カンナ?それが私の…名前?]
チェイサー[気に入らないか。なら……]
カンナ[……気に入った。カンナが…いい。……ありがとう。チェイス。]
チェイサー[え、あぁ。]
チェイサー(とりあえず、一緒に来てもらうか。ここにいても危険なだけだしな。)
チェイサー[この先、少し歩いたところに拠点がある。ついてきてくれ。]
カンナ[……うん、わかった。]