宗国旨英氏(ホンダ特別顧問) 講演会 | 慶應義塾體育會庭球部公式ブログ

宗国旨英氏(ホンダ特別顧問) 講演会

こんにちは。大学新三年、マネージャーの内田です。


昨日3月27日(土)、 宗国旨英 氏( 本田技研工業 元会長・現特別顧問)をお招きし、講演会を行って頂きました。



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△講師の宗国旨英氏(左)と庭球部・坂井監督(右)



宗国氏は、アメリカにおいて無名であったホンダの自動車を

世界最高峰の技術と、ナンバーワンの顧客満足度を誇る『HONDA』として

海外に浸透させ、現在もホンダの特別顧問を務められている

日本屈指の国際経済人でいらっしゃいます。

今回の講演会は本当に貴重な機会であり、部員一同大変楽しみにしておりました。



実際にお会いしてみると、宗国さんはお話されている間も笑顔を絶やさず、

私たち学生からの質問に耳を傾けるときも目を見て頷きながら聞いて下さる

とても魅力的な方で、海外企業の要人たちが

”宗国氏でなければ交渉したくない”

と言うほど厚い信頼を受けるということに納得しました。


そして、このお人柄が、宗国さんが 『世界のお客様の喜び』 という

ホンダの社是の下、長年に渡って「お客様の心」、

つまり「人の心」を大切にされてきたことを物語っていると感じました。




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△ノートを取りながら、真剣に宗国氏のご講演を聞く部員達




私にとって一番印象的だったのは、”松明(たいまつ)”のお話です。


グローバル化が進み、競争が一層激しくなる社会において、

「自分の手に松明を持ち、何又にも分かれた洞窟の中の道を、

 その松明で照らしながら進んでゆくことが重要である」

とおっしゃっていました。

松明を持った誰かの後ろをただ付いてゆくのでは、

その松明の明かりが消えてしまったとき、何もなす術がありません。


自分で考え、自分の信じるものを松明として歩いてゆく人は

どんな暗闇であっても、出口が見えなくても、前を見て進むことができるということです。




このお話は、宗国氏が入社した際に、 本田宗一郎 氏とともに

ホンダを世界的企業にまで育てたという 藤沢武夫 氏からされた話だそうです。

初めはよくわからなかったこの話も、仕事をしていく内に、

いかに難しいことを求められているのか理解できるようになったと言います。


何十年も前に受け取ったこのメッセージを常に心に留め、

何度もチャレンジを続けられてきた宗国氏の姿勢に感動しました。

そして今、同じメッセージを受け取った私もまた、この事をずっと心に置いて、

目標を見据えてチャレンジしてゆこうと思いました。



庭球部においても、「自分で考えて行動すること」が求められています。
自分の信じるものを”松明”とし、

一生懸命に自分にできることを考え、

”日本一”という出口に向かって進んでいきたいと思います。




宗国さん、この度は貴重なお話、本当にどうもありがとうございました。








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