平素よりお世話になっております。
一年アルペンの近藤優太です。

 

ここ数週間、試合が続いていますが、塾スキー部としてはSGインカレ優勝、入賞、学チャン優勝、入賞と好成績を残し、インカレに向けて良い流れが生まれています。参戦していたメンバーに加え、フリースタイル組、アルペン海外遠征組が戻ってくるので、インカレでは非常に良い報告ができるのではないでしょうか。

 

さて、前回私が本ブログを書いてから二ヶ月が経過しました。この間に試合や仲間との時間、そして負傷とさまざまな経験がありました。最近、冬になって出会う方々から「ブログ読んでるよ!」とのお声をいただくことも増え、少しばかり照れますが、文章を通して私自身の成長を感じていただけたら嬉しいです。

 

猪苗代、学チャンでは久しぶりに四年生の先輩たちと宿泊を共にしました。レースや練習では互いに競い合い、宿に戻ればひたすらトランプを手に卓を囲む。その緊張と緩和のコントラストが心に深く刻まれています。レースの張り詰めた空気とは対照的に、こうした何気ない時間が非常に楽しかったです。

 

しかし、そんな楽しい時間の傍ら、刻々と引退が迫っているという事実を噛み締めました。あとわずか一ヶ月。先輩たちがこのチームで共に戦う姿を見られる時間が、限られたものになってきています。時間は決して待ってはくれない。その事実が、改めて心に重くのしかかります。

 

私自身のスキーについては、環境を変え、自分にとってある種温室のようだった場所から身を曝け出し、厳しくも(大袈裟かもしれませんが)成長できる環境に身を置きました。それに伴い、今までの技術を一度崩し、基礎から積み直す決断をしました。今までの努力が悪い方向へ進んでいただけだったことを思い知らされる毎日です。

この過程では当然ながら試合でも結果が伴わず、思うようにいかない日々が続いています。(とはいえ、B級なら入賞できるところまで来ている?かも)たまに、うまくいかない自分へのフラストレーションと、愛のあるお叱りが重なると辛くなることもあります。しかし、そのたびに「成長には耐えることが必要だ」という今までの教訓を思い出し、日々進歩している実感を得ることで前を向いています。成績だけでは見えない、自分自身の変化と進化を信じること。それが今の自分にとって最も大切なことなのかもしれません。

 

そんな中、四日前、インカレのメンバー選考に向けて練習をしていた矢先、激しく転倒してしまいました。瞬間的に「あ、これは終わった」と思うほどの衝撃でフィギュアスケートなら某H選手に並べる(失礼します。)ほど回転したのを覚えています笑。

ただ幸いなことに、靭帯や半月板の損傷はなく、軽度の陥没骨折(骨折といっても三週間で復帰できる(予定))という診断でした。転倒直後に抱いた最悪のシナリオに比べれば、むしろ「運が良かった」と言えます。足の強さにも助けられたのかもしれません。

 

回復までが比較的短いことは朗報でしたが、三週間ほぼ片足で生活する影響は小さくありません。筋力のバランスが崩れることは避けられず、その影響が今後どこに出るかも未知数です。加えて、長期間の調整不足による新たな負傷のリスクも十分に考えられます。「まずは怪我を治すこと」。この一点に集中するしかありません。ただし、受け身ではなく、復帰後のパフォーマンスを最大化するための準備を進めることが必要です。

 

今回の負傷で改めて痛感したのは、「競技における準備とは、スキー技術だけではない」ということでした。フィジカルの強さ、回復力、メンタルの持ち方。そのすべてが、競技者としての土台となります。苦労も苦悩も負傷も、すべてはその先の「浮上」につながるプロセスであると信じています。まだまだやれることはある。筋力を低下させないために、今の自分にできる最善を尽くし、再び雪上に立つその日まで、焦らず確実に準備を進めていきます。

 

インカレでのお知らせをお楽しみに!

次はこうたろうです。