いつも弊部を応援してくださっている皆様、新年あけましておめでとうございます。
アルペンチーフの鈴木一生です。
昨年中はOB•OGの皆さまをはじめ、たくさんの方々のご協力のもと、慶應スキー部は活動することができました。
新年も引き続きの応援のほどよろしくお願いいたします。
私は年末に韓国で大会に出場し、ヨーロッパに戻る飛行機の中で年越ししました。本来であれば実家で家族と新年を迎えたいところですが、、これもスキーヤーの一環ですね。
ただ、初日の出を機内から見ることができ、今年も良い1年にできるよう、また頑張ろうと思いました!
最近は寝ても覚めてもスキー技術に向き合う日々なので、簡単にスキー技術について考えていることを文字にしたいと思います。
スキー技術を向上させるうえで特に大切だと思っていることが、体系的にスキー技術を理解し、表現することです。
アメリカ代表のヘッドコーチを務め、ボディーミラーやテッドリゲティーを指導した、Sasha Rearickというコーチの方が、インタビューの中で、スキーで速く滑るための要素は3つあり、①フォールラインに向けた加圧 ②摩擦の軽減 ③上記2つを満たした上での最短ライン
と述べており、スキーヤーなら誰でも賛同するようなシンプルなことではあるが、スキー技術を考える上で核となる重要な理論であると考えます。
このような本質的な部分と、自分の滑りを照らし合わせて、ボトルネックとなっているところを洗い出し、そこを改善するためのアプローチをすることが技術向上に繋がると思います。
コーチに「手を前に出せ」と言われたり、「くの字姿勢をとれ」と言われてそれを実践したいたとしても、技術の表層だけを実行するだけでは一時的なエラー動作の解消にはなるかもしれませんが、たしかな進歩には繋がらないという形です。
しかし、1人でPDCAサイクルを回すのは非常に危険なので、コーチと共に、問題点を共有し、どのようなアプローチをすれば改善できるのかを検討する必要があります。
ボトルネックとなっているところを改善するプロセスでは、パズルを組み立てる時のように、どのピースが合うか、どんなイメージを持ったら良い動きになるかを試行錯誤します。
ここでは、自分の頭の中で考えていることを身体で表現するための出力のトリガーを探すことになるので、かなり主観的なアプローチです。
一見馬鹿げてるようなイメージの持ち方が、驚くほど良い結果をもたらしたりするのがとても面白いところです。
スキーをする上で頭でっかちになっては絶対に上手くいかないので、理論の実現には、理論と感覚を上手く繋げる必要があり、その試行錯誤が大きな進歩を生むと思います。
まだまだ書きたいことやうまく文章にできなかったことばかりなのですが、明日からドイツで3連戦なので手短に失礼します。
充実した日々を送れていることに感謝して、1日1日を大切に頑張ろうと思います!
次は主務の青木です!