日頃よりお世話になっております。

2年アルペン山本紗羽です。クリスマスも終わり、2024も思い残すところも僅かとなりました。


今回のブログでは、シーズンインの中国遠征について、そしてその中で感じた「諦めないこと」の大切さについてお伝えします。


11月中旬から12月中旬までの約1か月間、中国の万龍というスキー場で練習を行い、今シーズンの初戦となるFIS大会やアジア大会のFar East Cupに出場しました。現地は例年より暖かいと言われていましたが、それでも気温は-20℃を下回る日が続きました。寒さで顔が痛み、涙が凍るような極寒の中で、スキーに向き合い続ける日々。そんな環境の中で、私は何度も自分に問いかけました――「これでいいのか」と。慣れない環境や食事、思うようにいかない滑りに悩み、心が折れそうになることも何度もありました。寒さに耐えきれず泣いた日、滑りに悩んで涙した日もありましたが、それでもスキー板を履いて雪上に立つたびに、少しずつ答えが見えてきた気がします。振り返れば、これらの経験もすべて貴重な思い出となりました。


このブログのテーマであるやるべきことは「諦めない」ということです。

諦めないとは、完全な成功を求めることではなく、小さな失敗を受け入れながら前に進むことだと思います。

当たり前といったらそうなのかもしれませんが、私は心のどこかでできないかもしれないという小さなネガティブで諦めてしまう人でした。人から「成功者」と思われている人たちも、目に見えない失敗や努力を重ね続けた結果、今の「成功」があるのだと思います。ちょっとした失敗なんて忘れて次にやるべきことを考えたほうがいいですよね。


また今回の遠征中、私が新たに取り組んだ考え方の一つが“easy going”という戦略です。これは、自分の100%を求めすぎず、60%を安定的に出し続けることを目指す考え方です。トップ選手が常に安定した成績を出せる理由の一つがこれにあると感じました。“easy going”とは、ゆっくり滑るという意味ではありません。身体は十分に動き、心にゆとりを持ちながら滑る術を身につけることです。これを実現するには、心のリラックスとポジティブな自分を育むことが重要だと気づきました。練習ではできていても、大会になるとできない現象に悩んでいた私にとって、この考え方は新しい挑戦であり、大きな可能性を感じています。


遠征の最後のレースでは、これまで苦手だった中盤のリズム切り替えが少しずつスムーズになり、良いフィーリングがありました。まだ満足いく結果ではありませんが、この経験が次に繋がると感じます。帰国の日は“まだ滑り足りない!”と思うほど充実できたことはとても良かったと思います。


こんな風に変われたのは、自分の考え方が変わっただけではなく、コーチや慶應スキー部の仲間たちのおかげです。特に山中新汰先輩や同期である絆が真剣に相談に乗ってくれたことで、よし頑張ってみようと再び前に進む力をもらえました。彼らの存在に心から感謝しています。


繰り返しになってしまいますがこの遠征で学んだことは、どんなに苦しい状況でも自分のペースで前に進むことを諦めないということです。目指す道が本当に正解かどうか、誰にも確信は持てません。進む先が見えず不安になることもありますが、自分を信じて進み続けることでしか、その道が正しいかどうかを確かめることはできないのです。どんなに失敗したとしても、それを乗り越え、続けることが結果的に自分を成長させると信じています。


私はネガティブになってしまって自分を信じきれず、焦ったり不安になることもあります。しかし、時々振り返ったり休憩したりしながらも、自分のペースで前に進むことを諦めない2025にしたいと思います。皆さんも、それぞれの道で一歩ずつ前に進む年になりますように。


これからもどうぞよろしくお願いします。


次は三年清水小春さんです!



早朝の練習風景🌟