先日(と言ってもかなり前ですが)、アルペン同期の車好き界隈で一足先にレースをしてきました。(左から近藤、手塚、田口)得意なのにも関わらず悔しい結果になりました。
日頃よりお世話になっております。 一年アルペンの近藤優太です。
シーズンインに向け、一日一日を大切に技術と身体の研鑽に努めてきたため、『あっという間』という言葉は適切ではないかもしれませんが、それでも気づけば12月を迎えていました。九月の捻挫の影響で膝を負傷してしまいましたが、なんとか回復してきました。
最近、あるお宅のニャンコたちに心を癒されるようになりました。朝の寒さの中、毛布やストーブの前に集い、身を寄せ合いながら丸くなるその姿は、厳しい冬の冷たさを和らげ、ふとした瞬間に心の余白を与えてくれる存在です。
さて二週間ほど前、軽井沢でシーズンインいたしました。大学生という新たなステージで初めて雪上に立ち、これまでの自分とは異なる内心の変化や焦りを感じています。その源流は、これから自分がどのようにスキーと向き合い、またそれを自分自身の未来へどう繋げていくのかという問いにあると考えています。
私は四年生の先輩方(もう一年残りませんか?と真剣にお願いしたいほどお別れが最近の切実な悩みです。)やOBの方達の姿を見るたびに、スキーキャリアの終わりを目前に感じます(まだ一年生で始まりの段階なのに何言ってるんですかね笑)。 キャリアの終わりがあることを意識することで、練習や活動の一瞬一瞬がより貴重なものに思えるようになりました。その場その場の偶然性“も”大切にしながら、同時に未来を見据える。これらの矛盾する価値観の間でバランスを取ることが、現在の私に課された課題だと感じています。
限られた時間を意識し、その中で最大の成果を得るためには、逆算という思考が欠かせません。ゴールからの逆算は、計画性を高め、目標達成に向けた効率的な手法です。しかし、それは同時に選択肢を狭める要因にもなり得ます。逆算に囚われるあまり、偶然性や新たな可能性を受け入れる余地を見失うことがあるからです。
アルペンスキーという競技は、限られた時間の中で最大限の成果を求められる場です。一日の練習においても、試合に向けた調整においても、計画性と効率を意識しなければ、求める成果には到底届きません。例えば、ファストな練習が求められる場面では、短時間で集中力を極限まで高め、全力で課題に取り組むことが必要です。しかし、それだけでは競技者としての幅を広げることはできないと感じています。
競技生活で得られる学びは、練習の成果だけでなく、その周縁にある交流や偶然性から生まれることも多いのです。練習後に交わす何気ない会話や、ふとした瞬間の気づきが、新しい視点を与えてくれます。私はこれを「スローな交流」と呼び、それが競技者としてだけでなく、一人の人間としての成長に繋がるものだと信じています。
ファストな練習で集中力を高めつつ、スローな交流を通じて得られる偶然性や柔軟性を取り込む。この二つのバランスをどう取るかが、競技生活を送る上で私が模索しているテーマです。計画性を持ちながらも、すべてを予定通りに進めるのではなく、予期せぬ出来事や出会いが新しい可能性を開く契機になることを忘れずにいたいと思っています。
私は、"まだ"(ということにします)先輩方ほどの結果を残せていません。そのため、スポンサーやメーカーからの支援をほとんど受けられない中で、この競技を続けています。大学でも両親に全面的な費用負担をお願いするわけにはいかないため、現在は学業や競技の合間を縫って、自分でも費用の一部を捻出しています。この状況が、私に時間の価値を強く意識させ、同時に自らの行動に対する責任の重みを実感させてくれています。
結びになりますが、莫大な費用がかかるこのスポーツを続けさせてくれている家族、そして日々支えてくださる全ての方々に、心より感謝申し上げます。その感謝の念は、金銭的な支援だけでなく、競技を続けるための機会、そしていただく励ましの言葉や期待の眼差しといった支えに対するものです。これらが日々の努力を支える原動力になっています。
インカレまであと二ヶ月、フォースと共にあらんことを!
次は最近左右がわからず、どんな客面においても右な田口煌太郎です!
これもかなり前ですが気に入っているので