My favorite things ~今古・女遊の場合~ | 慶應義塾大学公認学生団体落語研究会公式ブログ ―慶應落研日記―

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どうも、孤独は慣れたかすり傷、十五代目慶馬です。

今回は今古さんと女遊くんの選曲をご紹介!

どうやらこの落研にはKing Gnuファンが多いようです。今回は(ほぼ)King Gnu特集ということで、最後までお付き合いください!

 

今古の選曲ベスト10

1.表裏一体/ゆず 

多分、自分がこの曲を地球中で最も聞いていると思う。小学3年生からずっと聴いている。 

この曲は、HUNTER×HUNTERの「キメラアント編」のエンディング曲だ。この曲の特徴的なところは、歌詞が対立構造で作られているところ。「朝をむさぼり、夜を吐き出し 如何とする我が性」「沸き立つこの感情は白か黒か」。キメラアント編って、最初はゴンやキルアの方が明確に善で、キメラ達が悪になっている。ただ、物語が進んでいくにつれて、キメラにも感情移入して、善がどちらで悪がどちらかわからなくなる。ここが最大の魅力だ。 

あと個人的に、歌いだしの前でピアノの前奏が、異世界転生している感じがして、ここが曲の最大の魅力だと思っている。HUNTER×HUNTERで二又一成さんのナレーターとこの前奏が折り重なるところ。初めて見たときにシナプス全部切れたかと思うぐらい感動した。「その爆弾は低予算で小型なうえ、驚くほどの殺傷能力を誇り、技術さえ確立してしまえば 短期間での大量生産が可能なことと 爆炎の特異な姿から ミニチュアローズ 『貧者の薔薇』と呼ばれ 独裁小国家に好まれた」これが最も心臓が揺さぶられたエンディング前だ。 

 

2.Sorrows King Gnu 

『Sorrows』なのに、かなりアップテンポ。King Gnuの死生観のようなものが表現されているのかな。「流離え友よ 生まれては死ぬだけの輪廻の中を」って歌詞。あんま現代の歌では出てこないような。アップテンポでこれを歌う発想に乾杯。(文量力尽きました) 

 

3.Chameleon  King Gnu 

常田さん多分、「ミステリと言う勿れ」も読んでから、この曲書いただろう。歌詞は決して「ミステリと言う勿れ」と連動しているわけじゃないが、メロディラインが長調だけど、テンポがゆっくり。これだけで「ミステリと言う勿れ」の世界観を忠実に表せている。個人的にKing Gnuの曲で一番回数的に聴いている気がします。 

 

4.泡 King Gnu 

まさに泡のような曲。これのMVのコメント欄で「泡は一回しか弾けない。だからサビが一回だけ」という名コメントがあった。実際サビが一回しかない。そのため「何か物足りない」という声がファンの中にもある。個人的にはサビは一回派。確かに「歌」としては物足りないけど、声が織りなす「作品」としては美しすぎる。決してカラオケでは歌えない曲といえる。 

 

5.あなたは蜃気楼 King Gnu 

メロディーが耳に残る。一度聴いたら覚えてしまったぐらい、メロディーが癖になってしまった。平成末期の歌ではあるが、少し昭和の雰囲気も感じられる。歌舞伎町のど真ん中で聴いてみたら『あなたは蜃気楼』の雰囲気が味わえるかもしれない。もちろん夜の歌舞伎町ね。 

 

6.Hitman  King Gnu 

これほどまでに、曇り空が似合う曲はあるだろうか。曇り空が似合うといっても、暗い歌ではない。当たり前のことだが「雲の上はいつも青空」ということを思い出させてくれる。スローテンポだが、長調の曲調から伺えるように、非常に前向きな歌だ。ちなみにこの曲、King Gnuのファンの中でも「マイナー曲」の称号を与えられているらしい。「この曲知ってる」って言ったら、一気にKing Gnu通ぶれるぞ。 

 

7.WanteD!WanteD! Mrs.GREEN APPLE 

一時期、TikTokに消費されつくされた曲ですけど、この曲はかなり好きですね。一回聞くと、なんだか「陽キャっぽい」と思うかもしれない。でも歌詞をよく聞くと、「何も行動を起こさない陰キャ」に警告している曲だ。歌詞の至る所に皮肉が混じっていて、現実に引き戻されるような感触を覚える。今、Xをポチポチしている若者全員に聞いて欲しい。 

ついでに、これが主題歌として使われた「僕たちがやりました」っていう関西テレビが制作したドラマ。これも中々面白いから見てほしい。ネトフリで見られるはず。 

 

8.バラ色の日々 THE YERROW MONKEY  

お笑い強火オタクの戯れ言として聞き流してくれていいのだが、この曲は本当に良すぎる。フジテレビ系列のお笑い賞レース『ザセカンド』が先日開催され、非常に盛り上がった。『ザセカンド』の挿入歌、というよりテーマ曲に『バラ色の日々』が使用されたのだ。全く天才としか言い様がない。『ザセカンド』を表す最高の曲だ。選曲をした人と握手がしたい。 

『ザセカンド』の趣旨から説明させていただくと、芸歴16年目以上の中堅芸人のための漫才賞レースだ。類似賞レースに『M-1グランプリ』があるが、これは芸歴15年目以下しか出場できない。『ザセカンド』の出場者の多くは、「M-1の決勝に一回も行ったことがない」「決勝いったことあるけど、全然売れなかった」とまだまだ賞レースに対する未練が残っているおじさん芸人ばかり。辛酸なめまくって、報われなかった。やる気をなくして新ネタを作るのもやめてしまった。そんな芸人が出る賞レースが『ザセカンド』だ。(ここまで一息) 

長話になったが、『ザセカンド』を見てからこの曲を聴いてみて欲しい。悪いことはいわないから。この曲が『ザセカンド』すぎて膝から崩れ落ちたから(崩れ落ちてない) 

 

9.Umbrella  Mrs.GREEN APPLE 

ここでダウナー系の歌を入れてみたい。ミセスの曲はかなり振れ幅が激しく、時には青春を謳った曲もあれば、純粋な悲しさを嘆く曲もある。この曲は非常に悲しい歌だ。うろ覚えだが、親友が亡くなった際に作ったのがumbrellaらしい。歌詞の節々にそれらしき記述あり。でも聞き終わった後の後味は良い。この曲の主人公が悲しさを振り切って、前へ歩いていく様子がありありと浮かんでくる。 

個人的にはYouTubeのライブ盤の映像を一緒に見てほしい。ミセスの水タイプの曲、演出が基本的に美しすぎる。一晩で壊してしまうのはもったいないクオリティ。泣いている観客もいる。一見の価値あり。ミセスってやはり表現者として素晴らしいと思った。 

 

10.Prayer X/King Gnu 

 これはもっと評価されて良いと思う。漫画『BANANA FISH』のアニメ版前半部のエンディング曲。この作品の主人公のアッシュを的確に表している「解釈一致曲」というだけでなく、メロディーが非常に良い。サビで「溢れ出した涙のように ひと時の煌めく命ならば」の「煌めく」の一拍後に重音が鳴る。ここが好きな人はあまりいないと思いますがよく聞いてみてほしい。『BANANA FISH』の重苦しい感じと、儚い雰囲気を表している名曲。この曲を作曲した常田さんは、漫画全巻読んでから作曲したとか。流石。 

曲名の「Prayer X」、これは誰が何を祈っているだろうか。想像は任せる。誰が祈っている歌なのか、想像するのも面白いかもしれない。

 

 

ここからは女遊くんのターン。最後までお楽しみに!

 

二年生の女遊です。既に先輩の慶馬さんと小たつさんが参加している好きな音楽を書い
ていくこの企画に女遊も参戦!
私、女遊は大のKing Gnu ファン!
ファンになったのは白日からとそこまで古参というわけでもなく凡庸な始まりですが、
そこからの愛は誰にも負けません!!ライブにもよく行ってます。今年あったドームツ
アーももちろん行きました。落研の同期の女好と牛六と行ったのですが実に素晴らしか
ったです!今でも三人の話題に上がるくらいですね。今年はもうライブはなさそうだけ
ど、ぜひ来年あたりにはまたやってほしいな~。次は彼女とでも行きたい(笑) 女遊と
いう名前なのにモテないけど……)。
さて、10 曲を選んでいくというわけですが、いやー悩みに悩みました。King Gnu の曲
数は71 曲と他にいくらでももっと曲を発表しているバンドがいるわけですが、71 曲の
中にめちゃくちゃ好きな曲が数多にありますから、断腸の思いで10 曲にまで絞ったわ
けですね、はい。10 曲選んでみたはいいもののね、なんか全体的にすごいにわかファ
ンっぽい選曲になってしまいました。いや本当はもっとマニアックな曲を選んで通ぶり
たかったんですよ、でも10 曲じゃないですか。なんだかんだ人気曲ってやはり長年の
ファンにも刺さるんですよね、人気になるってことはそこまでファンじゃない人でもた
くさんの人がその曲を良いと思うわけですから。そんなこんなで下記のような選挙区に
なってしまいました。またこのような企画があったら改めてマイナー曲限定で選んでみ
たいものです。
それにしても、10 曲すべて一つのバンドで選ぶのは僕くらいしょうね。慶馬さん、小た
つさんのも拝見しましたが、やはり多少の傾向こそあれ雑多に選んでいました。この後
も何人かの部員がこの企画に参加するはずなのですが彼らも僕のような選び方はしな
いでしょう。もちろんKing Gnu 以外にも好きなバンドだったり曲だったりはあるんで
すけどね、こういう選び方をする奴が一人いてもいいだろうということでこのような形
をとらせていただきました。まあ暇つぶしがてらぜひ読んでくだせえ。 

 

1.Teenager Forever/King Gnu
今年で20歳を迎えたのだが、誕生日の日付が変わる直前にも聴いた曲。20歳になる前となった後ではなんとなく聴くときの心持ちが違う。しかし、いつ聴いても歌詞の「めくるめく今という煌めきに気づけたらいいんだ」という部分は心に響く。MVが非常に面白いのでぜひサブスクではなくYou Tubeで聴いてほしい。というのも、この曲のMVの内容はメンバー一人一人が100万円をもらって好きに使うというもの。それぞれの価値観などが反映されていて非常に面白い。特にボーカルの井口理の使い方は笑うこと必至。


2.SPECIALZ/King Gnu
ただただかっこいい。前回ライブに行った際、開幕がこの曲だったのだが鳥肌が立った。常田大希のギターソロはただただ最高の一言に尽きる。『呪術廻戦』渋谷事変篇のopでもあった。作詞作曲をしているのは常田大希なのだが、本当に作品理解度が高すぎる。最近、渋谷に行くことが多いのだがこの曲を聴きながらだと渋谷の街並みも少し違って見える。


3.白日/King Gnu
King Gnuにハマる原因となった曲。世間一般で見てもKing Gnuといえばこの曲を想起する人も多いだろう。ベタと思われるかもしれないがやはり名曲である。高校受験期に耳が腐るほど聴いた。中学生時代、しょっちゅう口ずさんでいた。なお僕はカラオケで80点すらめったに出さない音痴なので聞かされていた皆は呆れていた(笑)。しかし、聴くたびに当時を思い出せるので非常に思い入れの深い一曲。


4.雨燦々/King Gnu
雨燦々という名前だが、雨のときよりもむしろ晴れのときに聴きたくなる。特に雨上がりの快晴のときなんかは最高である。そのくらい清々しい気分になるさわやかな曲。「選べよ 変わりゆく時代を 割り切れなくとも この瞬間この舞台を 生き抜くから 青き春の瞬きから 何度醒めようとも」という歌詞は、目まぐるしく変化するこの時代を的確に表していると思うし、それでも前に進まなきゃと自分自身の背中をぐっと押してくれる。日曜劇場『オールドルーキー』の主題歌だったのだが、当時は大学受験でそれどころではなく見れていないので、アマプラかなんかで今度見てみてもいいのかもしれない。


5.壇上/King Gnu
King Gnuの3rdアルバム『CEREMONY』の一曲。このアルバムに入っている曲はほとんどがタイアップ曲なのだが、「壇上」はその中でも数少ないそうでない曲。King Gnuは、もっとニッチな曲を作っていた東京藝大出身の常田大希が、大衆にウケることを目的に作ったバンドなのだが、人気が確立した当時の心境などが織り込まれた一曲だと個人的には思う。4thアルバム『THE GRATEST ANKNOWN』の初回限定生産盤を買った際に2023年の日産スタジアムでのライブ映像がついてきたのだが、その中の「壇上」はオーケストラ付きで、メンバーのハモリも聴くことができるので非常におすすめ。


6.2MORO/King Gnu
疲れた時に聴く曲。バイト、試験勉強、サークル、その他もろもろの予定により首が回らない状態だったときに「全部嫌になっちゃったら全部放り出しちゃいなよ」という歌詞を聴いて癒されていた。気づいたらプレイリストの曲中で2番目に聞いた曲になっていた。


7.STARDOM/King Gnu
NHKのカタールW杯のテーマソングに使われていた曲。今でも聞くと、強豪国ドイツ、スペインを破ってのグループリーグ1位突破という日本の快進撃や、新たなる時代を代表する選手であるキリアン・エムバぺ擁するフランス対神の子メッシ擁するアルゼンチンの手に汗握る決勝が思い出される。歌詞もとても良くて、特に「あなたに今応えたいんだ 最後の笛が吹かれるまで」という部分は、サッカーに絡められているのもいいし、簡単に諦めてはいけないことを再認識させてくれる。


8.Flash!!! /King Gnu
ライブでは欠かせない一曲。光の演出が素晴らしい。常田大希の掛け声を皮切りに観客みんなで飛び跳ねるのも楽しい。スピード感のある曲だから、普段はテンションをぶち上げたいときに聴くのがおすすめ。


9.Don’t Stop the Clocks/King Gnu
2分16秒しかないのだが非常に満足度が高い。ボーカルの井口理の声がきれいすぎる。King Gnuの曲はCMのテーマソングやドラマの主題歌に採用されることが多いが、この曲はそういったものに使われていないため、知っている人も少ないのではないか。
King Gnuの曲はまあまあ聴くけど有名曲しか聴かないという人こそ試しに聴いてみてほしい。


10.Overflow/King Gnu
歌詞が自身にぴったりだから。

 

以上、KingGnu特集でした!二人の記事を読んで、どうです、聴きたくなったでしょう。

自分の好きなバンドを、身近な人も好きだったら嬉しいですよね。

私にも、そういう人が現れることを祈ります。

 

次回もお楽しみに!