こんにちは、4年のるなです🐫

ついに4年生になっちゃったか〜、長かったような、短かったような、4年になってしまうとよくわからなくなりますね。
 

「優勝に懸ける想い」

 

さて、毎年書いているこのブログですが、去年はどんな想いだったのだろうと、自分の文を読み返しました。

 

あれから1年。

私はこの1年、個人的に貴重な経験を本当に沢山させてもらいました。

日本代表の練習会に参加させてもらって、選出されて、世界大会出場。

 

そんな経験をしたこの1年を経て、私の優勝に懸ける想いは変化した気がします。

 

 

 

想いを一言で表すなら、「プライド」。

 

 

 

でもこのプライドには、1年間、本当に苦しめられました。

 

なぜならいろんな経験をさせてもらった反面、余計な自信とプライドが自分から纏わりついて隠せなくなっていったからです。

そのプライドの高さと付き合っていくのはそう簡単じゃありませんでした。

 

自分のパスも悪いのに、矢島に取ってよと怒る。(理不尽すぎてごめんね、そのあと必死にフォローしたから許して笑)

自分のセーブがうまくいかないとDFのせいにして、きつく指摘する。

後輩にこんな簡単なシュートくらい決めろって怒って泣かす。

まなみと何回も戦術の話でバチバチして、自分が間違ってたって認められない。

 

このときの私は、

なんで皆、もっと頑張らないの?日本一とりたくないの?指摘したくらいで、不貞腐れてるんじゃないよ!

もっと結果出してよ!練習しろよ!

私はもっと頑張ってるのに!

という気持ちでいっぱいでした。

 

練習への行き帰りの車で、札幌にいる母に何度も電話しました。自分は正しいと思うのに、みんなと気持ちが合わない。自分は、自分は、っていう内容の。母は頷いてたけど、最後に「あんたは結局全部上手くいってるから、その人たちの気持ちはわからないよ」とだけ。その言葉を理解できなかった私は「それなら上手くいくために、もっとあいつらは練習しろよ」とだけ思って電話を切りました。

 

日本代表だから自分は常にみんなよりラクロスを理解していて、引っ張っていかなければいけない。そんなプライドが邪魔をして、チームがついてきてないこと、自分自信のプレーが一番不安定なことに気づかないふりをしていました。だから余計、「こんなに出来てない自分があんなに強く指摘して、皆はどう思ってるんだろう。」と心の底は、不安でいっぱいでした。

 

 

そんな私を救ってくれたのは、結局、きつく当たってたチームメイトでした。

 

 

練習後、冗談のように始まった話から、同期と部の雰囲気についての話し合いが始まりました。

私は「後輩や同期を指摘するのは苦しいけど、幹部としての義務だと思う。でも、きつく当たりすぎてる自分はいる。」という内容を話しました。みんな確かに雰囲気は悪いと言っていたけれど、でも「その役割を担ってくれてるのわかってるよ、ありがとね」と、「自分たちももっと指摘し合わないとだよね、ごめん」と強く言ってくれました。

私よりラクロス歴が長い、フィールダーだったら絶対、敵わない同期が、それでも私の言うことを素直に聞きいれてくれる。

私の居場所があるって優しく包んでくれる。

そんな優しくて、人を立てるプライドがあるんだって教えてもらいました。

 

喧嘩ばっかりのましろからは、また違うプライドを教えてもらいました。仲が良い分、ましろが練習中ヘラヘラして、アホみたいなミスをすると誰よりもきつく指摘してしまう。それを素直に聞き入れないともっとイライラして、雰囲気がどんどん悪くなる。そんな調子で、何度も言い合いになりました。

 

でも、ましろは私がどんなにきつく指摘しても、不貞腐れながら私のアドバイスをこっそり聞いてくれる。こっそり誰よりも練習して、悔しいのを隠してヘラヘラして取り繕ってるだけ。

 

隣にいた自分が一番わかっていたはずなのに、何日も口をきかずに話し合うまで、気づいてないフリをしていました。

「もっと頑張るから、もっと指摘していいから、腐ってるわけじゃない」って泣きながら言うましろを見て、

どんなに言われても腐らないプライドがあるんだって教えてもらいました。

 

そしてもう1人、プライドは何度も捨てて、拾って、時には磨いて、持ち続けることが大事だと教えてくれた人がいます。

そいつは本当にポンコツで、ちょっとシュートが止められないだけで泣いて、もう試合に出たくないとか言い出します。シュートを決められたのが全部自分のせいだと思ってて、自分は実力がないと思ってて。ああ、この子のプライドはもうズタズタなんだな、どうしてあげようか。と思っていたけど、結局ボロボロのプライドを持ったことがない私には、どうしようにも出来ませんでした。

 

でもそいつは、そのズタズタのプライドをまた必死に、拾ってきて、貼り合わせて、練習に来ます。誰よりもグラウンドに残って、止めれるわけないのに(笑)、トップチームの先輩にシュートを打ってくれと言いに来ます。そのくせ私に「悔しいです。でも他の人には言わないでください。」とラインしてきます。

 

ああ、プライドって自分で捨てて、拾いに行って、ボロボロなのが恥ずかしいから隠して、それでも必死に持つものなんだって。そんな弱いのも、必死なのも、ダサいのもかっこいいんだって。こいつに教えてもらいました。

 

 

 

私はこの1年でプライドの捨て方も、持ち方もみんなに教えてもらいました。

 

それでもまだ、

後輩ゴーリーがセーブするたびに、私でも止めれたわ〜とか思います。

練習試合ボロボロだった時は、DFの連携悪かったしなって言い訳もします。

シュート止めれなくて、ゆかこに「今日、ポジショニング右すぎん?」とか言われると、「いや今から調整だから、今アップだから」とかも思ってます。

 

でもそれでも、後輩に意見を求められるようになったと思う。ゆかこには、ここが出来ないから練習付き合ってくれって言えるようになったと思う。シュートが全く止めれなくても、「まだ自分なら出来る」って思えるようになったと思う。

 

いろんな人のおかげです。本当に。

 

 

 

繰り返しになりますが、やっぱり慶應ラクロス部が取る日本一は「プライド」です。

 

一回や二回、捨てて、拾って、我慢して、直してをしただけのそんなぺらぺらのプライドではありません。

トップチームだけじゃなくて、みんなが毎日「くそ!」って思いながら人からの指摘に愛想よく返事して、「なんで自分だけ」ってこっそり泣きながら練習して、「本当にこれでいいのかな」って自分の立ち位置に悩んで、それが自分のプライドを形作っていくんだと思います。

 

みんなのそれぞれのプライドの集合体が、優勝だと、私はそう思います。

みんなが、「日本一」になるために捨てて、拾って、捨てて、また拾って、磨いたプライドが集まった先に、優勝ってあるのかなって思います。

 

長文失礼しました。