こんにちは。
この度、関東地区大学準硬式野球連盟が主催するオーストラリア遠征に、関東選抜メンバーの一員として、岳杜さん(福田岳杜さん・経3 慶應義塾)、大西和磨(法2 慶應義塾志木)、戸塚(経2 慶應義塾)の3名で参加させていただきました。

本遠征は、関東地区に加盟する大学から選抜された選手が集まり、オーストラリア・アデレードを拠点として行われた海外遠征です。
現地では、プロ野球団である「Adelaide Giants」や法政大学との試合をはじめ、国際交流を目的とした活動、ホームステイなど、競技面・生活面の両方にわたるプログラムが実施されました。
試合に限らず、海外という日本とは異なる環境で仲間と時間を共にすることで、普段の大学生活では得られない経験を積む機会となりました。

このような貴重な遠征が実現したのは、多くの方々の支えがあってこそです。
本遠征に携わり、準備から現地での活動まで支えてくださった、早稲田大学準硬式野球部の池田監督、関東地区大学準硬式野球連盟会長で、弊部OBでもある山田善則団長(1969年卒)をはじめとする関東連盟スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。
また、日頃から支えてくれている両親にも、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。

1週間という限られた期間ではありましたが、振り返ってみると非常に内容の濃い遠征でした。
以下では、オーストラリア遠征を通して経験した出来事を、「野球面」「ホームステイ面」「仲間との関わり」という3つの視点から振り返りたいと思います。


① 野球面「海外で野球をするということ」

オーストラリア遠征における野球面での経験は、日本でこれまで積み上げてきた感覚を一つひとつ確認し直す時間だったように思います。
アデレードに到着してグラウンドに立った瞬間、まず感じたのはプレー環境の違いでした。強い日差しが照りつける一方で風は冷たく、日本ではあまり経験しない気候でした。ブルペンやマウンドは想像以上に硬く、外野の芝も日本の球場とは性質が異なっており、試合前の時点で「同じ野球ではあるが、同じ条件ではない」と感じました。

「Adelaide Giants」との試合では、その違いがはっきりと表れました。
生で見る海外選手の打球は、準硬式ボールとは思えないほど強く、速く、そして伸びていきました。ベンチや守備位置から見ていても、これまでの経験では判断しきれないような打球が多くありました。特に、外野手の頭上を越えていく打球の質や角度は、日本で見てきたものとは明らかに異なり、海外でプレーするという現実を強く感じさせるものでした。

打撃だけでなく、守備面にも大きな違いを感じました。
基礎的な動きが徹底されており、試合を通してエラーが非常に少なかったことが印象的でした。身体の大きい選手が多い中でも動きは俊敏で、打球への反応も早く、送球も正確でした。一つひとつのプレーに無理がなく、確実な守備を積み重ねていく姿に、完成度の高さを感じました。

一方で、こちらが主導権を握れる場面もありました。
先頭打者として役割を全うする選手、流れを切らさない投球、ベンチからの声かけなど、関東選抜として集まった選手一人ひとりが自分の役割を意識して試合に臨んでいました。
結果として敗れた試合もありましたが、ただ圧倒されるだけではなく、通用する部分と課題の両方を持ち帰ることができた試合だったと感じています。

法政大学との試合では、また違った感覚を味わいました。
普段は日本で何度も対戦している相手ですが、オーストラリアという場所で行われるだけで、試合の空気は大きく変わっていました。移動の疲労や気候の違い、グラウンドコンディションなどが重なり、普段通りにいかない場面も多くありました。

それでも試合を重ねるごとに、少しずつ環境への対応が進んでいきました。
初日は戸惑っていた部分も、数日後には自然と受け入れられるようになり、プレー中に考える余裕も生まれてきました。
海外での試合を通して、「環境に適応する力」も競技力の一部であることを、身をもって学びました。

また、試合以外の時間も野球について考えるきっかけとなりました。
他大学の選手と話す中で、準備の仕方や考え方の違いに気づく場面が多くあり、同じ準硬式野球でも大学や環境によって重視している点が異なることを実感しました。

遠征後半には、チームとしてのまとまりも感じられるようになりました。
最終戦では、これまでの経験を活かし、落ち着いた試合運びができたように思います。勝利で締めくくれたこと以上に、チームとしての戦い方が変化していたことが印象に残っています。



② ホームステイ面「野球から少し離れた時間」

遠征中盤からはホームステイが始まり、時間の流れが大きく変わったように感じました。
最初は言葉や生活への不安もありましたが、ホストファミリーは自然な形で迎え入れてくださり、すぐに安心することができました。

朝は近くの公園を散歩し、カプチーノを飲みながら会話をするところから1日が始まりました。日本の遠征ではなかなか味わえない、落ち着いた時間でした。
街を歩く中で、スポーツが日常に溶け込んでいる雰囲気を感じ、日本との違いが印象に残りました。

夜にはBBQを囲み、文化の違いや日常の話をする中で距離が縮まっていきました。
言葉が完璧に通じなくても、同じ食卓を囲むことで生まれる安心感がありました。

ホームステイを通して、人との関わりの大切さを改めて実感しました。
野球から少し離れた時間があったからこそ、自分自身と向き合うことができたように思います。



③ 仲間面「関東選抜として過ごした1週間」

遠征を通して最も強く感じたのは、人との距離の変化でした。
最初は遠慮もありましたが、同じ時間を共有する中で自然と距離が縮まり、大学の垣根を越えて深い関係を築くことができました。

特別な出来事があったわけではありませんが、1週間を終える頃には「また会いたい」と思える仲間になっていました。
この遠征で出会えた仲間たちは、これからも大切にしていきたい存在です。



オーストラリア遠征で得た経験は、この1週間だけで完結するものではないと感じています。
海外での試合、異文化での生活、そして関東選抜として過ごした時間。そのすべてが、今後の野球人生の中で意味を持ち続けるものだと思います。

今回得た経験を、後輩や次の世代へ還元していくことが、自分にできる役割だと感じました。
この遠征に関わってくださったすべての方々への感謝を忘れず、この経験を次へと繋げていきたいと思います。

最後になりますが、今回のオーストラリア遠征にあたりご尽力いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2年 大西和磨