最後のブログ | 慶應義塾体育会水泳部飛込部門

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こんにちは武です。

 

早いもので最後のブログとなってしまいました。

 

 

 

最後のブログ。

 

 

何を書けばいいのか全くわからず、とりあえず、描き始めました。

 

とりあえず、今自分の感じるとを書いてみます。計画性は皆無なので、いつも通り乱文、乱筆失礼してしまうかもしれません。ご容赦ください。

 

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さて、引退してからしばらく経ちました。

 

正直実感はあまりないです。

 

終わってしまったんだなというよりも、長かったなというふわふわとした感じです。

 

最近はよく昔のことを思い出します。

 

 

 

 

 

高校の時、飛込のとの時も知らない僕は、当時高校生だった吉田さんに連れて行かれ協生館へ行きこんな競技もあるんだなと思いました。

 

ヨット部も迷っていたのですが、ヨット部の先輩に、飛込は存続の危機だから入ってあげなと言われたのがきっかけだったような気がします。

 

こんな、大したことない動機が、僕と飛込との出会いでした。

 

当時から、気づいたら、六年半

 

 

短いようでとても長かったこの期間に僕はこの摩訶不思議な競技から様々なことを学びました。

 

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まずは達成感

 

 

 

飛込をする人間なら誰でもここに行き着くはずです。

 

 

飛込の醍醐味ですね。

 

 

 

 

僕が一番覚えているのは初めて301cを作った時のことです。

 

その日は当時大学飛込の岸さん指導のもと朝木と一緒に301cを作る日でした。

 

前に飛び出していたの方に頭を戻す。訳がわかりません。

 

 

 

朝木が二、三本でぽんぽんと飛ぶ中僕は全くできません。

 

 

 

いくらやっても失敗ばかり。

 

見てくれた岸さんに申し訳ないのと、できない自分が悔しくて涙が出てきました。

 

本当に心が折れそうで、もうやめたいと思いながら飛んでいました。

 

 

 

 

そうしてもう1時間ほど飛んでいた時のことです。

 

岸さんから声をかけられました。

 

どんな言葉だったかは覚えていませんが、その言葉がすごく胸に刺さりました。

 

 

そして板の上へ。飛ばなきゃという気持ちではなくむしろ飛びたいという気持ちでした。

 

 

すると先ほどまで背中から落ちていた301cを、不細工ながら、作ることができました。

 

 

 

 

その時、言葉にはできないような喜びの気持ちが湧き上がってきました。

 

 

今まで、生半可な気持ちでスポーツというものに取り組んできた自分にとって、こうした感情は初めてで形容できなかったんだと思います。

 

 

この達成感は、自信に繋がり、今では301cが自分の技の中で一番好きな技です。

 

 

この経験は飛込だけではなく、何かに挑戦する際の僕の原動力となっており、飛込から得た僕の大切な宝物です。

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次に仲間です。

 

 

 

飛込競技は個人競技。

 

うまくいかなくて悩む時も、試合で戦わなくちゃいけない時も一人です。

 

 

でも僕の周りにはいつも飛込でできた仲間がいました。

 

ななほさんがよく言っていた言葉を思い出します。

 

 

「飛込は個人競技だけど、慶應の強みはチームだよね」

 

本当にそうだと思います。

 

 

 

 

少し話が脱線しますが、僕は飛込の選手として、離れていた時期がとても長いです。(知っている方も多いかもしれませんが...)

 

 

 

高校の時は、二年生に上がる際に、選手を離れ、大学の時は留学をして、休部をしておりました。

 

 

高校の時、選手をやめようと思った理由は様々でしたが、飛込に向いていないのではないかという悶々として気持ちが強かったのも一つの理由です。

 

 

 

なのでこれでもう板の上に立つことはないだろうなという思いで選手を離れました。

 

 

 

それから大学に入学し、サークルや部活動を見てまわりました。

 

最初は潜る方のダイビングサークルや王道のテニスサークルも見ていました。

 

しかし、どれもなんだか違うなという感じで、5月になっても決めきれない状況でした。

 

そんななか、(きっと頭数要員なのでしょうが、)飛込の新歓にお呼ばれしました。

 

 

 

 

まあ、無料でご飯が食べれるならという感覚で、ホイホイとついて行きました。

 

 

 

以前から顔見知りであった先輩方に久しぶりにお会いして、すごく楽しかったのを覚えています。

 

 

学校の話から最近の話まで何気ないことで盛り上がり、

 

 

ふと気づいて、飛込部門の居心地のよさを感じ、自分が求めていたのはこういうことだったのかもしれないと感じ、入部を決意いたしました。

 

 

留学から帰ってくるときも同じでしたが、やっぱりここがホームだなと思える場所がある。

 

 

それは僕の大学生活にとって、とても重要な意味を持っていました。

 

 

飛込で悩んだり失敗したりした時に、一緒に悩んで励ましてくれ、時にはライバルとして奮い立たせてくれる仲間。

 

飛込以外でも、僕が挑戦することを応援してくれる仲間。

 

 

何度飛込の部員に助けられたかわかりません。

 

 

 

日吉駅の階段をあがり、協生館に入り、飛込台の下に行けば青マットの上に仲間がいる。

 

 

そんな何気ない日常が僕にとってはかけがえのないことで、飛込を離れていた時間が長い僕だからこそすごく感じることなのではないかと思います。

 

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こうして引退を迎えた今、僕が一番感じることは感謝です。

 

 

僕はこの六年半で様々な方々に出会い、ご迷惑をかけ、助けられてきました。

 

 

 

 

お土産でお菓子をくれたり、水泳部として一緒に頑張ってきて励ましてくれた水泳部のみんな。

 

飛込に対する姿勢や協議のことを教えてくれ、時にはプールにお邪魔したり、初心者ばかりの慶應ことを快く歓迎してくださり、支えてくださった、外部の選手やコーチの方々。

 

お忙しいのに練習や大会に足を運んでくださり、指導してくださったOB/OGの方々。

 

選手時代、監督として大変お世話になった國分さん、恭平さん、藤井さん。

 

高校時代に、何も知らない僕をサポートしてくださった、菊池さん、小谷野さん、平野さん。

 

飛込のいろはを教えてくださった坂田さん、匠平さん。

 

雨の中僕が10mを飛ぶのを1時間も一緒になって待ってくださった岸さん。

 

選手としても、主務としてもいろいろなことを教えてくださった彩花さん。

 

いつも最高に面白く、優しく、かっこよく、憧れの先輩だった上島さん、丸山さん、りおさん、美南さん。

 

同期として、また大学一年生の時にすごくお世話になり、親身にお話を聞いてくださった郁弥さん。

 

高校の時に僕を飛込に引っ張ってきてくれて、少し変だけど優しく素敵な吉田さん。

 

飛込の誰よりもストイックで、みんなのことを考えてくれた完璧な先輩のななほさん。

 

下からものすごい勢いと力で追いかけてくる二年生面白トリオのしゅうご、たく、いつき。

 

誰よりも後輩力が高く、僕が気が回らないこともしっかりやってくれる神田。

 

主務として、誰も見えないところで大変な時期に大変なこといっぱいしてくれたゆうちゃん。

 

多分大学時代一番一緒にいて、本当に気が許せる数少ない友達でいてくれた大好きなあみか。

 

誰よりも真面目で、かっこよくて、ちょっと人に振り回されるくらい優しくて、人として本当に尊敬していたれいか。

 

一番のライバルであり、かつ、常に目標であり、本当に周りがよく見えて、同期の中の緩衝材であったがく。

 

高校一年生からずっと一緒にいて、思い出も一番多くて、飛込でできた一番の友達のヒロト。

 

僕がこんなにおかしなスポーツをしているのに応援してくれて、誰よりもたくさん迷惑をかけていた家族。

 

 

他にも飛込を通じて得て、たくさん迷惑をかけた、たくさんの方々。

 

 

 

 

書いていく中で一人一人の方々の思い出が思い出され、どれもが僕の人生にとってかけがえのない出会いだったことが思い出されます。

 

 

 

感謝というよりも、謝罪という方が相応しいのかもしれませんね。

 

 

 

打つとすっごく痛いし、ちゃんと真剣に向き合おうとするとすぐそっを向いてどこかに行ってしまうけど、こんなに人に誇れるような素敵な人たちとの出会いをくれた飛込競技。ありがとう。

 

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さあ、これをもって僕の最後のブログは終わりです。

 

 

他のみんなのブログに比べれば大したことないかもしれないです。

 

でも、僕が伝えたかったことをある程度かけたと思います。

 

このかけがえのない出会い経験は今後の僕に必ず生きていきます。

 

 

 

なので皆さん、今後の武奏磨にも乞うご期待ください!!!

 

 

 

最後に。

 

同期へ。

最高の同期。僕が生きてきた中で得た最高の贈り物です。

苦しい時も悔しい時も楽しいことも嬉しいことも全部共有してきたよね。

ここまで走り抜けたのは誰一人かけることなく頑張ってきた同期のおかげです。

ケンカもあったけど、誰よりも信頼しています。

みんなのこと、どこにいても応援してます。

ありがとう。

 

 

後輩へ。

こんなダメダメでなんだかわからない先輩についてきてくれてありがとう。

ちょっと凸凹だけれども、熱く、やる気に満ちたみんななら誰も見たことがない景色が観れると思います。

期待しています。

これからの飛込部門をよろしく。

 

 

武奏磨。