チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。本年度のダイアリー1番手という大任を任されました、新3年FW小島佑太です。1番手ということで緊張のあまり筆が進みそうにありませんが、これもMGやスタッフの方々からの信頼と人気の表れと解釈し書き進めていこうと思います。

 

 さて、弊部は2/24に行われたキックオフミーティングにて、新シーズンが幕開けいたしました。昨シーズンはトロント遠征を含めOBの方々に特に多大なるご支援を頂き、多くの期待を寄せて頂いたシーズンであったにも関わらず、目標であった1部A昇格を果たすことができず、応援してくださった皆様に対する申し訳なさと悔しさが深く入り混じった1年間となりました。今年こそは結果を残せるよう、部員全員でまずは春に行われる秩父宮杯に向け日々トレーニングをしております。

 今年度のスローガンは「The ONE」となりました。部員全員でスローガンの通り、一致団結し全部員の力を合わせてリーグ昇格さらには早慶戦勝利という目標に向け日々精進して参りますので、これからもご声援のほど宜しくお願いいたします。

 

 早くも3回目のダイアリーとなってしまいました。昨年度のダイアリーでは部員の多くから「何を言っているのか訳が分からない」という辛辣な感想を頂きましたので、今回はシンプルで当たり障りのない内容で執筆いたしました。面白味に欠けるダイアリーですが流し読みでも最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

 


 さて、今回のテーマは題名にもあるとおり「異端」です。福澤先生がしばしば「異端者」と評されることもあり私の好きな言葉の1つだったので題名に選びました。私は法学部に9月入学で入学しており、大学内の学生の中では異端であり少数派と言えるでしょう。9月入学ですので、実はまだ大学に入学してから1年半しかたっていません。同期や先輩からは、「お前は3年じゃなくて2年な」などと全く面白くないいじりをされます。私の入学当初から使い古した単調なイジリはいいかげんやめて欲しいものです。

 そんな9月入学ですが、たまに羨ましがる人がいます。「帰国子女感があってかっこいい」や「特別感がある」と言うのです。しかしながら、実は9月入学生は上辺だけのかっこよさと引き換えに、尋常ではない不利益を被っているのです。


 まず第一に9月入学というだけで学業の難易度が跳ね上がります。というのも、9月入学者は前期の授業を履修することができず、全ての授業を後期から取らなければなりません。「何を当たり前のことを言ってるんだ」と思うかも知れませんが、これが地獄のような苦難を生み出します。私の場合は法律学科に所属しているので、本来前期に勉強する憲法Iや民法Iを勉強することなく入学してすぐに憲法IIや民法IIを勉強しなければなりませんでした。教授が「前期やった権利外観法理を前提として…」と言っても9月入学者には何のことかさっぱりなのです。何の基礎も身についていない中で応用を学び、それで期末試験を受けるのですからその難易度は他の学生の比ではありません。おそらく私が彼女を作るのと同じくらいの難易度でしょう。せめて、前期の内容をまとめたレジュメだけでも配布していただきたいというのが切実な願いです。


   また、9月入学者は入学した時から“来日”が運命付けられています。”来日“とは単位を取り残した怠惰な学生が三田キャンパスへ通う3年生になった後も惨めにも日吉へ残った単位をとりに来る現象の呼び名です。弊部には何名か来日している部員がいるようですが、GPA3.5を取得する超優等生の私がそんな彼らに混じって来日するというのは私のプライドが絶対に許しません。屈辱的としか言い表せません。しかしながら、9月入学生は1年目に第2外国語を履修することができず、翌年に1つ下の学年と一緒に履修しなければなりません。そのため、私のようにどんなに良い成績を取ろうとも来日を免れることはできないのです。心苦しいですが、来年は#27郷(留年の危機)と一緒に仲良く来日しようと思います。彼は純粋にフランス語ができないので、どなたか得意な方がいらっしゃいましたら手を差し伸べてあげてください。

 

 さらに、9月入学生は友達作りにも苦労します。普通の大学生は言語のクラスというもので固まって仲良くなり、そこでできた友達と必修の授業を受け充実した大学生ライフを満喫するものなのですが、前述の通り我々9月入学生には最初にそんなクラスが存在しません。なので自然と必修でぼっちになります。一緒に学食に行くような人もいないので学食にもほぼいきません。「次の年に入った1つ下の学年の言語のクラスで友達を作れ」という声が聞こえてきそうですが、これも難しいのです。言語では学籍番号順に点呼をとるのですが、私の番号は彼らと桁が違うため「小島」なのに一番最初に呼ばれます。すると、周りは私を留年生or言語を落単した人、と腫れ物扱いし喋りにくい空気が生まれてしまうのです。私の場合は内部の友人や部活の友人たちがいるので寂しい思いをすることはありませんが、純度100%の9月入学生はさぞかし辛い思いをしていることと思います。「友達ができないのはお前のコミュ力のせいだろ」というコメントは心底傷つくのでお控えください。

 

 このほかにも、就職活動の時期がイレギュラーだったり、会う人全員に9月入学の仕組みを説明しなければならなかったりとデメリットを挙げるとキリがありません。本当に不便な仕組みです。それでも、9月入学には一つだけメリットがあります。それは卒業してから働き始めるまでに半年の自由時間が与えられるということです。私の場合2026年9月に卒業するので、翌年の4月の入社を選択すれば半年以上の人生最後の夏休みを手に入れることができるのです。なので、同期のみんなが汗を垂らしながら一生懸命に働いている間、私はのんびりと半年間世界一周旅行でもしようと思います。そのぐらいのご褒美がないと釣り合いません。

 

 真面目なダイアリーにしようと思ったのですが、何の内容もない私の愚痴ブログになってしまいました。申し訳ございません。一発目のダイアリーがこんなのでいいのか大変不安ですが、あまり酷評されるとメンタルがダウンして試合でフェイスオフを取れなくなってしまうかもしれないのでお控えください。来年は4年生らしい涙腺崩壊間違いなしの名作ダイアリーを執筆予定なのでご期待ください。

 

 

 さて、次のダイアリーは#41の大塚です。大塚とは高校1年から長い時間を共に過ごしたくさんの思い出があります。同調圧力の権化と呼ばれる変なところ満載の面白い奴ですが、ホッケーへの情熱は本物です。塾高同期唯一の高校はじめの彼には私を含め経験者全員で知識やスキルの数々を仕込みました。今年こそはもやしのような体をムキムキに仕上げスタッフ陣の信頼を勝ち取り試合に出るそうですので、皆様今の段階から彼を推してあげてください。ではジョーつか、私の分を挽回する面白いダイアリーをよろしく!