チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。4年MG交野響から紹介に預かりました、4年DF赤坂泰成です。紹介にあった内容ですが、いずれも心当たりは全くございません。おそらく別人格のことでしょう。

 響と初めて会った時、「自分とここまで正反対の人間が存在するのか」と感心したことを鮮明に覚えています。それが良かったのか、この4年間で色々な話を聞き、相談をし、語り合う仲になりました。響の人たらしな部分が控えめでおとなしいこの代を大きく変え、楽しい4年間を過ごすことができました。

 響のことを少しいじろうと思ったのですが、どれもここでは書けないような内容になってしまうため、割愛させていただきます。ただ、何かとやらかす人間味と少しのだらしなさが「エンターテイナー」として皆から好かれる理由だと思います。

来年も学生ということで、飲みの誘いを断ることは許しません。これからもよろしく。

 

 

 月日が経つのは早く、ついに4年目のダイアリーとなりました。

 これまで弊部を卒業してきた先輩方や、他部の知り合いの引退ブログを読み漁るうちに、アイスホッケーについて書こうと決心し、今に至ります。

 競技生活を振り返って思う内容を率直に書きます。身も蓋もない話になってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

 

 最後のダイアリーのテーマは「やめない」にしました。

 「つづける」ではなく「やめない」です。

 私の16年間のホッケーキャリアは「つづける」という選択ではなく、「やめない」という選択をとり続けた上で成り立っており、「やめない」ことが良くも悪くも私のベースをつくっているからです。(夏でやめてしまったゼミの同期には信じてもらえないと思いますが、許してください。)(また、ここで初めてゼミを辞めたことを知る父・母へ。ごめんなさい。説明します。)

 

 そんなわけで、私はホッケーキャリアの要所要所で「やめない」という選択をとってきました。

小学校3年生でアメリカから帰国した時。

中学校1年生でホッケーと陸上と勉強の両立に悩んだ時。

家が近いという理由で塾高進学を決めた時。

高校1年生で部活が嫌すぎて留学を志した時。

大学入学前に体育会の陸トレに参加した時。

足の怪我で長期離脱をしていた時。

部活が辞めたくて友達に相談していた今年の5月頃。

 もの凄い熱意があるわけではなく、かといって完全に新しいことを始める勇気もありませんでした。ただ裏を返すと、投げ出さず、逃げ出さず、それなりに向き合ったとも言えます。

 

 やめずに取り組めた大きな理由は両親(マリコ・ヤスオ)にあります。

 ホッケーだけでなく何事にも「コツコツと努力すること」と言われ続け、今では自分の最大の強みになりました。運動も勉強もセンスの微塵もない私をここまで育てていただいた両親には尊敬・感謝しかありません。

 

 そして「やめない」という選択を繰り返した結果、小学生から下手くそだった私が、大学生活のほとんどを氷上練習・陸トレ・ウエイト・合宿に費やし、慶應大学のアイスホッケー部で副将になり、降格しましたが1部Aのステージでプレーすることができました。小学校・中学校の自分が見たら誰よりも驚くと思います。

 

 「やめない」ことは決して100%正しい選択ではありません。だらだら続けることはむしろ一般的には間違っていると思います。しかし、モチベーションがなくなった時、目的を見失った時、とりあえず目の前のことに取り組めば思わぬところで幸運が待っているかもしれないと学びました。

 

 先日青森でのインカレが終わり、2回戦で中央大学に1-7で大敗を喫しました。4年生となった今年は1部Aに昇格することも、格上相手に勝つこともできず、「何も達成できていない」と選手間でよく話します。

 個人としても、右足はもう元に戻らないと悟りスタートした今シーズン。4年目にして初めて思ったような出場時間が得られず、16年間のホッケーキャリアで最も歯がゆい、悔しいシーズンになりました。

 

 しかし、「早慶戦」が残されています。

 こんな私が、日本で最も盛り上がるホッケーの試合に出場できることはもはや奇跡であり、また「やめない」選択をしてきたご褒美でもあるかと思います。

 

 この早慶戦が今シーズン、そして16年間の「やめない」が正しかったのかどうかを決定する最後のチャンスです。

 1プレー1プレー噛み締めながら、死ぬ気で戦います。

 応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 さて、次のダイアリーは4年DF池上泰樹です。

 池上とは高校1年生で出席番号が隣だった入学式以来、7年間同じ道を辿り、今年からディフェンスパートナーにもなりました。私と8年近くもホッケー歴の差があるにも関わらず、実力が変わらない彼の成長速度は凄まじく、いつも驚かされます。すごいです。

 彼とはプライベートでも共に行動することが多く、家族を除き人生で最も一緒に過ごしている時間が長い、俗に言う「親友」です。そんな池上と長年一緒にいてわかったこと、それは彼が極端に保守的で慎重であるということです。

 ラーメン屋に行っても絶対に期間限定のものは頼みませんし、麻雀やアイスジャンケンなども好みません。お世辞にも安全志向とは言えない私は、彼の丁寧で慎重な行動1つ1つを密かに観察し、取り入れています(結構本当)。

 ただ、恋愛に関してはかなりリベラル(革新的・自由主義)で、私が挑戦不能と思っていた領域にリスクを鑑みず果敢に攻め込みます(結構本当)。

総じて、7年間沢山楽しませていただきました。

 親友ということで最後に彼への不満を言って締めさせていただきます。

 話聞いてなくて人に散々練習メニュー聞くくせに、俺が聞くと答えないで適当にはぐらかすのマジでやめろ。

 では池上、よろしく。

 

(校閲:原口、野中)