チームダイアリーをご覧の皆様こんにちは。ラストダイアリーのハードルを上げ過ぎて残りの4年生全員を戸惑わせた4年GK岡田虎旺より紹介を預かりました、4年MG交野響です。岡田の紹介文に対して突っ込みたい気持ちは山々ですが、仲が良すぎる同期の小競り合いになるためここでは控えさせていただきます。
 先ほども少し触れたこーくんのダイアリー、投稿前に添削しながらじっくりと読んで号泣しました。一番かっこいいです。感情を表に出す人が少ない私たちの代にこーくんみたいに気持ちを言葉にしてくれる人がいて良かったとつくづく思います。我々の代のE型代表として、残り2週間盛り上げていきましょう!!ガソリン代については要相談です。レシートください。

 前置きが長くなりましたが、本題に入らせていただきます。タイトルにございます「愛す」。これは4年間を振り返り、ずっと変わらなかったチームに対する気持ちと私の原動力です。

 アイスホッケーを初めて間近で観た大学1年生の7月。今まで観たどのスポーツにもないスピード感、激しいボディコンタクト、細かく繊細なパック捌きに心を奪われました。1年目の7月以降はコロナにより対面での活動ができなかった最初の3ヶ月間とは対照的に、右も左もわからずに先輩方から指示されたことに取り組みながら、目まぐるしく毎日が過ぎ去っていきました。

 しかし2年目に突入すると疑問が生じました。支えるって何?自分はこのチームのためになにができているの?と。毎日必死に練習する選手のそばにいるとこの気持ちはどんどん大きくなりました。深夜の練習、朝一の走り込み、睡眠時間を削って授業に行き、隙間時間にウエイト。厳しい練習をやり遂げる、体育会に所属している以上「当たり前」と言われることかもしれませんが、それを一番近くで見ているととても当たり前のことをやっているとは言えません。当の私はと言えば練習もシフト制で全日程参加しない。到底選手の大変さなんて分からないし理解しようとするのも烏滸がましいと感じていました。


 ただそれと同時にチームへの愛も大きくなっていました。コロナ禍真っ只中だった1年目に比べて、2年目からは活動も活発になり公式戦の機会も増えました。まるで歯が立たない日本一レベルのチームや接戦になるようなチーム、様々なチームを見ましたがその度に慶應義塾のホッケーが一番好きだなと感じていました。
 
 どれだけ格上のチームにも必死に食らいついて最後まで走る選手たちを観ていると、何か起こしてくれるのではないかと心が躍り、
 ベンチに入れなかった選手が悔しい気持ちを堪えて誰にも負けないくらい声を出してチームを盛り上げ、見えないところではベンチを隅々まで確認し万全の準備を整える。そんな姿に胸が熱くなりました。
 部員一人一人がそれぞれの役割を全うし、身を挺してチームのために力を出し切る。決して日本一を目指せるような、誰がみても分かるような強さはないけれど、泥臭く熱いホッケーをするチームへの愛は日に日に深まりました。


 だからこそ、試合に勝つと一丁前に嬉しいのに、負けたときは同じように悔しがる資格があるのか考え、本気でこのチームで勝ちたいと思えば思うほど、自分を情けなく感じていまう気持ちは拭えませんでした。特にそれを痛感したのが昨年の秋、青山学院大学に敗戦し、長年守り続けていたディビジョン1-Aからの降格が決まった日です。

 あの日、ブザーがなった瞬間に来年Aグループで戦うことができないことが決まった選手たちの姿。試合後、クールダウンが終わってからも座り込んだまま動かない呆然とした表情。
 一番近くで見ていたはずのみんなにかける言葉すら見つからなかった自分の無力さと一緒に今でも鮮明に覚えています。 
 

 チームがゼロからのスタートとなったその日から、日常的な業務に集中することでずっと見て見ぬ振りをしていた自分の気持ちと向き合う日々が始まりました。このままだと不完全燃焼で4年間が終わってしまうかもしれないという焦燥感に駆られる毎日で苦しい時期でした。


 プレーでチームに貢献できない分、とにかく向き合い続ける。チームとも自分とも向き合い続けることでしかこの時期の乗り越え方はありませんでした。


 そんな時期を越え、この1年間は「より多くの方から応援していただけるようにチームを魅せる」ことを目標として活動してまいりました。応援はいつだって選手の力になると信じています。

 マネージャー6名それぞれ役割がありますが、全員が行ってきた、もしくはこれから行う一つ一つの業務には必ずその向こう側に届ける相手がいます。その方々に自分たちのやり方でチームを魅せる。その積み重ねによって少しずつ応援の数を増やす。それを繰り返していけばいつかそれは必ずチームのためになると確信できるようになりました。

 自分たちが集めた応援が、少しでも試合に挑む選手のパワーに変われば、入部当初からの自らの目標であった、「選手と共に勝利する」ことが体現できると考えています。引退試合となる1月の早慶戦において、胸を張ってこの目標を達成できたと言えるように、残り1週間引き続き精一杯努めてまいります。


 最上級生となり、後輩たち5人を統率できるのか不安に思うこともありましたが、迷ったときはこの目標に近付ける方を選択し、活動に取り組んでまいりました。もしかすると自己満足に終わってしまったかもしれませんが、目標に向かったこの1年間に悔いはありません。

 4年間を振り返ると、もっとできたと後悔が募ることもあります。それでもチームへの愛を原動力に駆け抜けたアイスホッケー部での日々は何にも代え難い、宝物みたいな4年間でした。
 

 最後に、いずみさん、理紗さん、夏奈さん、祐子さん、史葉さん。未熟で至らない私をサポートしご指導いただきありがとうございました。皆様が引退なさる際も感謝の気持ちを伝えさせていただきましたが、最上級生を経験した現在、その感謝の気持ちは当時とは比べものにならないほど大きくなりました。尊敬する先輩方と同じ代でマネージャーを務めることができた私は幸せ者です。改めましてありがとうございました。
 
 そして、麗、初菜、凜々花、まどか、玲南。最後までついてきてくれてありがとう。私が引っ張るというよりは5人みんなに協力してもらって支えてもらっていた気がします。頼りなかったと思うけど、何か一つでもみんなのためになることを残せてたら嬉しいです。来シーズンからも楽しんで、悩みすぎず、みんなのアイスホッケー部生活が素敵なものになることを祈っています!

 また、沢山のご指導をいただいた監督、コーチ陣の皆様、三田会の皆様、心より感謝申し上げます。皆様のおかげで多くのことを学び、成長することができたと感じております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
 

 両親へ
 学業、私生活、沢山心配をかけたし、まだかけている最中かとは思いますが、アイスホッケー部での生活に対して一番近くで応援してくれて支えてくれたこと、本当に感謝しています。娘は試合に出場しないのに試合を観にきてチームを応援してくれてありがとう。嬉しかったよ!まだもう少し学生なので引き続きよろしくお願いします。


 同期へ
 知ってるとは思うけど、みんなのことが大好きです!みんなのおかげでホッケーが大好きになったし、直向きに頑張るみんなの姿が私の原動力でした。最後まで懲りずに同期やってくれてありがとう。良いことも、悪いことも、沢山ありすぎて振り返るとキリがないけど、6人と同期になることができて本当に良かったし、私の人生の財産になりました。大人になってもみんなで希望の轍歌おうね!!


 4年間の全てに感謝しています。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
 後輩たちみんな、来年からも一番応援しています。呼ばれなくても試合、観に行ってしまうかもしれません。私は差し入れ持っていくからね。まずは早慶戦、みんなで最高の締めくくりにしましょう!!

 次のダイアリーは4年DF#76赤坂泰成です。泰成とは4年間一番距離感が変わらなかったと感じています。付かず離れず、ずっと「赤坂泰成」が私の近くにいて、沢山話を聞いてくれました。ありがとう。奇妙な言動が多く、多く、とても多かったですが、いつかの飲みでもうちょっと頼ってくれてもいいんだよと言ってくれたこと、救われました。覚えてないとは言わせません。
 最近多いのですが、あまり喋ったことがない知り合いから急に赤坂泰成ってどんな人?と聞かれるたびに泰成は何をやらかしたのかとヒヤヒヤするのには飽きました。引退してもあまり羽目を外し過ぎず、赤坂節が炸裂した人生を送ってください。早慶戦、カマすorDIEだよ!
それでは泰成よろしく!