4年TR黒部より紹介に預かりました4年GK岡田です。
黒部のダイヤリーが投稿される前に書き終えてしまっているため、どのような紹介を受けているかは分かりませんが、おそらく一年生時の配車に対する感謝で埋められていることでしょう。僕と彼女の不仲説を流すとんでもない人がいるようですが、訂正させていただきます。食生活から丁寧な生活を心がけている彼女は、不摂生この上ない生活を送る僕にとって、あまりにも神々しく近寄りがたいというのが真実です。是非、一緒に牛丼を食べに行きましょう。豚星でも構いません。
早いもので引退ブログを書く日が来てしまいました。大学に、いや慶應に入学したのがついこの間のように感じます。この4年間における生活のほとんどは同期と過ごした日々であり、何気ない日常一つ一つに、最後という言葉が付くと思うと寂しさを覚えます。
表題にあります、「諦める方が面倒臭いから」は、私が敬愛してやまないラッパーZORNの「walk this way」という曲にあります一節です。何度もホッケーを諦めて部活を辞めようと思ったこの4年間でしたが、この「リリック」というやつに心救われました。そんな4年間を軽く振り返りたいと思います。(本格的に部活を辞めようと思いました、「紅白戦号泣事件」、「武司さんPSセーブ率0%事件」、「練習試合途中で中止!?出場0試合3年生」、の話はまた別のところで話そうと思います。)
憧れのキーパーである初穂さんと同じ氷に立てる喜びを感じた1年生。
入部した喜びもつかぬま、陸トレの厳しさに驚き、氷上練習にも必死に食らいついていく日々でした。
毎練習信雄さんに怒られ、抜け殻のように帰宅していたのを覚えています。
そんな中で練習試合では、3分、5分、10分、1ピリオドと少しずつ増えていく出場機会を目標に練習に臨んでいました。
サモエド犬のようなかわいさをもつ寿暉くんと、陸トレを愛してやまない征彌くんの2人を迎えGK4人体制で迎えた2年目。
多種多様なGK像がある中で、自分なりのスタイルを確立しようと、試行錯誤を繰り返しました。
練習試合ではピリオドを任されることが多くなり、少しの喜びと圧倒的な道のりの長さを痛感した年でした。
女の子が絡むと急激にキャラクターが変わってしまう、圭之介くんを迎えた三年生。
練習試合においても1試合も出ることがなく、最もしんどかった1年間でした。目標設定も難しく、迷走を重ねました。しまいには、エゴウエイトに走り、SFCから救急車で運ばれたのは良い思い出です。みなさん、ウエイトは正しいフォーム、扱える重さで行いましょう。
そして迎えたラストシーズン
僕は「表」の目標に「慶應らしい選手になること」を掲げました。「慶應らしい選手」この定義を私は自身に厳しく、チームのために泥臭く働くことができる選手であると考えました。これは人が見ていないとすぐにサボりに走る自戒の意味も込めていました。
この年は、コロナ禍の影響で中止されていたトロント遠征が復活した年でもありました。実現に向け奔走してくださったOBの皆様、支援してくださった皆様に感謝申し上げます。
トロント遠征の中でも、コーチからの「”take it personal” むきになれ」という言葉は自分に大きく響き、ホッケー選手としての心構えとなりました。そして、デモンストレーターとして参加してくださったCole Davis(OHL Windsore Spitfires)選手のスタイルは、個人的に非常に胸を打つものがあり、氷に乗る前から実践させていただいております。
果たしてこの「慶應らしい選手になること」という目標を達成できたかどうかはわかりません。もし、これを読んでいる方々に少しでも納得と共感をしていただければ達成できたのではないかと思います。
「表」の目標があるということは、「裏」の目標もあります。これは人知れず達成したかった目標でした。
それは、「どんな選手でも4年間必死で頑張れば、慶應で活躍する選手になれる姿を見せること」です。
今年、塾高からホッケーを始めた選手が多く入部してくれたことを嬉しく思います。
僕は入部当初身長181cm65kgという体格でした。信雄さん風に言うなれば「スーパーモデル」の部類に入ります。まあ、イケメン、モデル体型であることは否定しません。
同じく信雄さんに「モデルだ」と愛あるいじりを受けている、一年生に向けた目標でした。
この目標は今も満足いく結果を残せておらず、奮闘している最中なので言葉で伝えたいと思います。
この先、落ち込むこと、やめたくなること、多いでしょう。その時にこのブログを少し思い出してもらえれば幸いです。
「氷に乗れれば幸せマン」である僕は選びうる環境の中で、最も多く氷に乗ることができる体育会に入部しました。
これから3年間、入部を決めた理由を大事にしてほしいと思います。これからしんどいことの方が多いかもしれません。僕は試合に出る機会は限られていました。年次が上がれば上がるにつれて、自分がチームの一員なのかどうかわからなくなる時もありました。そんな自分のダサさに嫌気がさすことが日常茶飯事でした。何しろ一番好きなことで上手くいかないことが何よりもしんどいかったです。
だから、頑張ってください。
下手だから、上手くないからと言い訳することなく、一回のシュート、パスレシーブ、むきになってください。
失敗を引き摺らないでください。この4年間はたくさんの「失敗」と「できない」が付きまとうでしょう。
失敗を引きずってもいいことはありません。
ホッケーにおいて焦ることなく、自分ができること、できないこと、しっかりと区別をつけること。
できることを取りこぼさないで成長してください。
「次、できること」に集中してください。
でも何よりも、ホッケーを楽しんでください。多かれ少なかれホッケーが好きなはずです。その気持ちを忘れず一日一日楽しんでください。
他の部員と比べ、嫌な自分自身と向き合うことか多くなるかもしれません。チームの勝利を喜べない自分、上手くなれない自分、ホッケーが嫌になる自分。その4年間は辛く、苦しいものとなるかもしれません。もし、そうなったとしても、その「苦しみ」としっかりと向き合ってください。「ホッケーで結果を残したい」ともがいた4年間、僕はとても幸せでした。諦めるよりも価値のある道のりであったと僕は信じています。そして僕は残り少ない引退までの時間で、この「裏」の目標を少しでも達成できるように頑張ろうと思います。
まあ、君たちは来年には試合出ているかもしれませんし、この文章が杞憂で終わることを祈っています。
そして、公式戦にて、ポイントをあげ、点をとる日を楽しみにしています。
僕は暇だったら、「さぞかし試合に出ていたかのようなデカい面」をして見に行きます。
あ、差し入れは期待しないでください。
最後に、感謝の言葉で締めさせていただきたいと思います。
試合会場やリンクで会った際に声をかけてくださった親御さん方。
毎回、温かい言葉とともに声をかけてくださりありがとうございました。自分の親以外に気にかけてくれる人がいるというのはとても幸せでした。
以下、駄文が長々と続きますが、最後のダイアリーということでお許しください。
同期へ
田原
ホッケー、部活に対する姿勢、まじで尊敬しています。
この4年間の練習で手を抜いた姿を見たことはありませんでしたし、僕に点を決めた後のあおりまで忘れることはありませんでした。
バイト先で「メガネが嫌だからホッケーやめる!」と駄々をこねていた子供にてるしの得点シーンを見せたところホッケー頑張る!と笑顔で帰って行ったこともありました。
氷上のみならず、陸上でも活躍できるよう頑張ってください。
倉田
一緒に受けた「ライティング技法ワークショップ」がダイヤリーに全く生かされてなく、悲しく思います。これでは、山田先生も泣いています。SAしか見てなかったのでしょうか?
可愛いSAのインスタを探し出し、DMを続け、早慶戦にまで誘う行動力は尊敬しています。僕にはできません。
あの子彼氏作っていたね、早く君にも彼女できるといいね。
赤坂
4年になってから彼が帰国子女であることを知り、二郎ラーメンをこよなく愛することぐらいしか情報がありません。美味しいラーメンを教えてください。よろしくお願いします。
2年次早慶戦で怪我をした際に号泣していたのを見て、胸にくるものがありました。動画を撮らなかった自分の度胸のなさを情けなく思います。「設定6」というあだ名は非常に気に入っています。ありがとう。
池上
出会った当初は非常にピュアで真っ直ぐでした。
彼は、大学生活で「喜び」を知り、人間性にも影響が出てしまったと聞きます。
社会にでるにあたり、純粋で人を思う心を取り戻してほしいと心から願うばかりです。
引退したら、全ての答え合わせを聞けることを楽しみにしています
SFC 生へ
哀ちゃん
尊敬する先輩を間違えています。
倉田さんにもいい面はたくさんありますが、拗らせすぎると良くありません。
ぜひ、岡田さんのようになりたいと改心する日を心よりお待ち申しております。
快へ
ペナボ常連であった君が、ペナルティ数を減らし成長する姿は感動しました。しかし、どうしてもペナルティ癖は抜けないようで、今度は陸上でペナルティを犯すようになってしまいました。人は簡単に変われないんだと心に刻みました。「メジャーペナルティ:スラッシング」、僕は好きです。
チーム内で笑いを取るため、好感度を捨て切るその姿勢は素晴らしいです。ホームランをねらうもほとんど凡打、最近あまりの打率の悪さにびっくりしています。人には適材適所というものがあります。最後の一年は僕を見習い、犠打の精神をもって笑いをとりに行ってほしいものです。
沖野へ
そろそろ、いい人ぶることはやめましょう。
好感度なんて殴り捨ててありのままでいきましょう。1番おもろいです。
来年以降は本当の姿を現し、その奇人ぶりを部内で発揮し活躍してくれるのを楽しみにしています。
あと、グルワで一緒になった可愛い子のインスタぐらいは聞けるようになりましょう。
さて、涙なしには語ることができない感謝を述べたところで締めさせていただこうと思います。
1年生時の公式戦寝坊に始まる、やらかしの数々を積み上げてきた僕が社会に放出されることに対し、不安を感じますが頑張っていこうと思います。同期の皆さん、引き続き、起床出発ラインよろしくお願いします。慶應の體育會という組織で大好きなアイスホッケーに取り組むことが出来て、且つSFCという恵まれた環境の中で素晴らしい学びや友人達に出会えて本当に幸せでした。4年間お世話になりました。ありがとうございました。
さて、次のダイアリーは4年MG交野です。
入部当初、女子校で最も「陽キャラ」の部類であると評判の彼女でしたが、その名に恥じぬ活躍を弊部にて残しました。僕らの代が仲の良い代と先輩方から称されるようになったのは、ひとえに彼女のおかげでしょう。ひとつ言うなれば、部内恋愛に興じる後輩に対し注意することなく優しさを見せていたのは、自身へのブーメランを気にしていたからなのでしょうか。
そういえば、海に行った時のガソリン代はどちらに請求すればいいのでしょうか?
あとで教えてください。
それでは、響よろしく。