チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。1年FW宮部哲より紹介に与りました、2年FW郷基成です。

 

 宮部は塾高時代からの後輩であり、初対面の時からトレードマークのヘアスタイルでひときわ目立っていました。これまでも髪型をいじるとまんざらでもなさそうでしたが、今回の彼のダイアリーで公認を得たと思いますので、これからもいじっていきます。また、彼の私に対する日々成長する肉体という紹介は、話を盛り過ぎていると感じつつも、その言葉をモチベーションに日々のトレーニングに励もうと思います。

 

 さて、本題に入らせていただきます。拙い文章ですが、お時間のある時に読んでいただければ幸いです。

 

 今回のダイアリーのタイトル“忘れられないの”は私が好きなバンドであるサカナクションの曲です。この曲は高校入学直後、つまり上京直後(厳密には神奈川ですが)にリリースされ、その歌詞の内容が当時の私に深く刺さりました。以下、歌詞の一部です。

 

忘れられないの
春風で揺れる花
手を振る君に見えた
新しい街のこの淋しさ
いつかは思い出になるはずさ

素晴らしい日々よ
噛み続けてたガムを
夜になって吐き捨てた
つまらない日々も長い夜も
いつかは思い出になるはずさ
 

 去年のダイアリーでも書きましたが、私は栃木県の鹿沼市という街で生まれ育ち、塾高への進学を機に上京しました。新しい環境へ期待で胸を膨らませたのも束の間、それまで暮らしていた地元と都会とのギャップになかなか慣れることができず、地元に帰りたいと思うようになりました。いわゆるホームシックってやつです。部活のオフを見つけては地元に帰っていましたし、帰るたびに地元の友達からはまた帰ってきたのと笑われるくらい頻繁に実家に帰っていました。その彼も大学進学で実家を離れてからは、ようやく地元のありがたみ、居心地の良さを知ったようで、頻繫に帰省しており、微笑ましい限りです。

 話を戻します。私の地元である鹿沼市は人口9万人ほどの街で、田舎過ぎない田舎といった感じです。住宅街もあれば、自然豊かな田園風景もあるような、普通の地方の一都市です。そんな15年間過ごした居心地の良い地元から都会に出たわけですが、なかなか新しい生活に慣れることができませんでした。人の多さ、知り合いがいないこと、見ず知らずの場所で暮らすこと、慣れないことばかりでした。慣れないこと、初めてのことばかりで、漠然とした不安や心細さを抱えていたことを覚えています。また現代では、SNSによって遠く離れていても友達の近況が分かります。どこにいても繋がることができる反面、地元の友達の楽しそうな様子を見ると、望郷の念に駆られたり、孤独感のようなものを感じました。そんな時に聴いたのが、サカナクションの“忘れられないの”でした。寂しさや不安もいつか思い出になるとういう歌詞は、当時の私の支えになりました。こうして振り返れば、当時に抱いていた思いもちゃんと思い出になっています。流石に日吉に住んで5年目にもなると、もう第2の故郷と言ってもいいくらいになりました。

 もし新しい環境に慣れない時、新しい生活を始める時があれば、ぜひ“忘れられないの”を聴いていただければと思います。背中を押してくれます。

 

 すでに日吉での生活も5年が経とうとし、当時抱いていた寂しさだったりホームシックを忘れかけています。うまく当時の気持ちを言葉にできませんでしたが、その時の感情をこのダイアリーに記録しておきます。拙い文章となりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 次のダイアリーは、1年FW河原周です。河原は塾高時代からの後輩であり、静岡県の三島出身ということで、都内出身者が大半を占める弊部の中で、同じ地方出身者として親近感を覚えています。高校時代は新幹線で通学しており、過酷な電車移動で知られる塾高アイスホッケー部の中でも、さらにハードな生活をしていました。最初のダイアリーでは、そんな高校生活についてのエピソードも聞けると思うので非常に楽しみです。それでは河原、よろしく!