チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。4年DF坂本峻太郎さんよりご紹介に預かりました、3年DF赤坂泰成です。坂本さんからのご紹介にあったような「『ごく稀に』大ピンチを招くキャラ」は以前から断固否定してきました。しかし思い返すと6年前、高校1年生の時の全国大会vs東北高校戦で、私の果敢な攻めにより数的不利を取られてしまい、当時DFを組んでいた坂本さんと失点。その後、坂本さんはベンチで「お休み」になり、私は試合に出続けるという事件がありました。否定することはもうやめます。坂本さん、いつもすみません。早慶戦でも最後一緒にやらかしましょう。

 

さて、3回目となる今回のダイアリーですが、前回の執筆からある出来事が私の生活を大きく変えました。

「怪我」です。

今回は私の「怪我」について、皆様に知っていただけたらと思い文章にしました。拙い文章とは思いますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

小学校2年生から続けているアイスホッケーですが、振り返ると決して怪我が少ない競技生活ではありませんでした。同期の鉄人・田原や、一向に怪我をする兆しもない池上、アラサーの岡田と比べると中学校・高校もそれなりに怪我をしてきてます。

しかし、昨年度の早慶戦(2022年1月)では今まで経験したことない大怪我をしました。敵と競い合いながら共にフェンスに突っ込み(諸説あり)、足の脱臼骨折。脱臼に加え骨折二箇所と靭帯断裂二箇所という全治8ヶ月の大怪我をし、その場で病院に連れて行かれ、手術と2週間の入院を経験しました。これは人生初の手術・入院であり、今でも鮮明に覚えています。ムキムキすぎる相部屋の方や、ベッドの上で大量のおむつを用いたシャワー、修行僧のような食事など、さまざまな経験をしました。





 

中でも特に印象に残っていることがあります。

「尿道カテーテル」です。

こちらご存じない方に説明しますと、私のように全く歩けない怪我人も一般人と同じように排泄・排尿する必要があります。そこで、「尿道に管を直接繋げればトイレに行かなくていいのでは!」という医学の天才的な発明です。残念ながらこの場で写真をお見せすることはできませんが、イメージ通り、私の尿道に一本の管が通って袋に繋がっている状態です。これを聞くだけで膀胱が震え上がりますが、加えて様々な経験談を事前に伺っていました。

私が愛してやまない作家・朝井リョウさんのエッセー「風と共にゆとりぬ 肛門記 後編」では、尿道カテーテルの痛みを

「ギンと全身に重く鳴り響くような痛みが神経を貫いた痛い痛いイタタタちょっとまだ行くの?はマジ痛いんだけど力抜けとか本気で言ってんのかよバカバカとか言ってめんごめんごムリムリムリムリずえんずえん気持ちよくなんかないですですデスデスDEATH!!ちょっと期待とかして私が悪かったです本当にすみませんでしたもう無理だってねえねえ痛いってねえイイイイイッタタタッタタタタ」

と表現しています。





いや、怖すぎます。

挙句の果てに、昨年卒業されたOBの十文字陽亮さんにも散々煽られ、気が気でありませんでした。尿道カテーテルを宣告された際は、手術そっちのけで私の尿道の生死について看護師さんを質問攻めにしてしまいました。

 

しかし、実際の尿道カテーテルは意外にも悪くありませんでした。男性ならば想像できると思いますが、率直にあまり気持ちの良いものではありません。「尿道に太い管が通ってるなあ」という気味悪さと共に、常に排尿している、かつ排尿したいという感覚があります。定期的に看護師さんにチェックされることもなかなか恥ずかしかったです。ですが、最も痛いとされる挿入時は全身麻酔で意識はありませんでしたし、抜く時は看護師さんの手厚いサポートにより僅かな痛みしか感じませんでした。わざわざ粉々になった足を毎回動かしてお手洗いに行くよりは遥かに痛みも労力も少ないです。今では、私にとっても尿道にとっても良い経験だったと感じています。

 

手術や病院の不満ばかり並べてしまいましたが、石田先生、原藤先生、その他お世話になった慶應大学病院の皆様には頭が上がりません。お陰様で手術もスムーズに行われ、予定よりも1ヶ月早く復帰することができました。現在は足の脱臼骨折から様々な怪我を経て、人差し指の骨折をしていますが、今週末の早慶戦、そして16年間の集大成となる来年度は健康な状態で駆け抜けたいと思っています。

 

伝えたいメッセージもなく、少し下品な文章となってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

次の担当は4年MG松中祐子さんです。

祐子さんは時折見せる私服が印象的で、部内のおしゃれ番長として活躍されています。私の同期・倉田は常に魅了されている印象がありますが、そんなたぶらかしも残り数日と考えると非常に悲しいです。また、祐子さんは本当に後輩思いで、差し入れを買ってきてくださったり、深夜に突然電話をかけてくださったりと、お世話になりました。そんな祐子さんも4年間部活を支えてくださったマネージャーとして、人一倍熱い想いを持っていると思います。

それでは祐子さん、よろしくお願いします!