チームダイアリーをご覧の皆様こんにちは。2年GK中西征彌さんからご紹介にあずかりました、1年GKの多田圭之介です。征彌さんには中学生の時1年間同じチームでお世話になり、その後カテゴリーが変わった後も対戦するたびに声をかけてくださるなど気にかけて頂きました。征彌さんとの一番の思い出は征彌さんのダイアリーにもありましたGとの壮絶な闘いです。釧路市の駅前にある2段ベッドが一つあるだけの狭い部屋でのGの出現に二人で大騒ぎしたのは今でもよく覚えています。そんな征彌さんと大学でも一緒にプレーすることができ本当に嬉しく思います。
さて本題に入ろうと思います。私と征彌さんの最大の共通点はポジションがGKであるという事です。皆さんもご存知だと思いますが、GKは他のポジションと見た目や役割が全く違います。そんな特殊なポジションであるGKに対する私の思いと私の自己紹介を拙い文章ではありますが綴らせて頂きます。
私は6歳の時に父親の勧めで、2年の荘さんや1年の小島佑太と同じ高田馬場アトムズというクラブチームでアイスホッケーを始めました。初めはプレーヤーをしていたのですが、始めて半年ほどで当時のコーチやGKをしていた父親の勧めもありGKに転向しました。よくGKになった理由を人に聞かれた際に「キーパーに向いていると思ったから」と説明をするのですが、これは少し美化しています。実際にはプレーヤーとしての才能がなかったからでした。両親や当時のチームメイトにもよく同じ事を言われるのですが、自分で当時のプレーをビデオで見直してもその有様は悲しさで涙が出てくる程のものでした。そんな理由で始めたGKも自分に合っていたのかメキメキと実力が上がり、小学5年生の時には全国2位になる事も出来ました(この時の決勝の相手は振津さんや勝見の所属する愛知県選抜でした)。
そんな私のアイスホッケー人生の転換点となったのは小島や荘さんらに誘われて観に行った早慶戦です。幼いながらにその観客の多さと応援の盛り上がりに興奮したのを今でもよく覚えています。いつかこの舞台でプレーをしたい。それが僕の目標となりました。そこから中学受験を経て慶應義塾普通部に入学し、高校、大学とステップアップしてまいりました。(ちなみに、僕が早慶戦に足を運ぶきっかけとなった彼らとはもう12年の付き合いであり、同じホッケーキャリアを歩んできました。この良い意味での腐れ縁は卒業後も続いていく予感がしております)
さて私の自己紹介はこの辺にして、私が今回のダイアリーで書きたかったGKというポジションについて話していこうと思います。
チームメイトによく「GKは変人しかいない」と言われます。私自身、自分が変人だとは微塵も思わないですし、弊部のGK四人はこのように言われた際には「自分が一番まともな人間だ」と声を大にして言い合っています。
では、なぜ変人と言われてしまうのでしょうか。
その理由としてやはりGKが独特なポジションであることが挙げられると思います。
独特さを表す言葉に「得点の喜びから一番遠く、失点の悲しみに一番近いポジション」というものがあります。いつどこで聞いたのか忘れてしまいましたが、僕の中で一番心に残っている言葉です。またミスをしたときにプレーヤーのように得点することで帳消しにすることができず、ミスが失点に直結するというプレッシャーと常に隣り合わせのポジションでもあります。そんなプレッシャーや孤独な環境に揉まれたからなのか、それらを感じない鈍感力の持ち主だからなのかわかりませんが、周りからGKが変人だと言われる理由はここにあるのではないかと思っています。
ここまでGKのマイナスな面のみ語ってきましたが、もちろんGKにも良い面はあります。ファインセーブした時の盛り上がり、自分のセーブが試合の流れを作り試合をコントロールするという感覚は、それだけでGKを目指す価値があります。そして、端的に言ってしまえばGKが失点しなければ試合に負けることはありません。それほどGKというポジションは試合の勝敗を決定づける重要なポジションであると私は考えています。
安定感がありチームメイトから信頼されチームを勝利に導く、これが私の考えるGKの理想像であり、私の目指す目標でもあります。大学4年間でこの理想像に辿り着けるよう精進していきます。
長文となってしまいましたが私の目標を宣言してこの文章を締めたいと思います。今後とも何卒宜しくお願い致します。
次の担当は4年FWの下山田北斗さんです。下山田さんは周りからジョージさんと呼ばれるほどフランクで親しみやすく、私も同じウエイト班ということもあり普段から一緒にいることが多く可愛がっていただいています。しかしそのフランクさからか距離感がとても近い事が多く、時々恋人同士なのかと勘違いしてしまう事があります。部活外でもその距離感なのかが大変気になるところです。それではジョージさん、宜しくお願いします。