チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。3年DF池上泰樹さんよりご紹介にあずかりました1年FW郷基成です。池上さんには塾高の時からお世話になっており、再び同じチームでプレーできることを嬉しく思います。池上さんは高校からアイスホッケーを始めましたが、今やそのことを覚えている人はいないでしょうし、誰も信じないでしょう。努力に裏打ちされたスケーティング、技術は確かなものであり、FWからDFに転向しても大いにその力を発揮してくださると確信しております。
池上さんからはいじられキャラであるとご紹介を受けましたが、自分からそのようなキャラになっているわけではないことを明言させていただきます。立島、小島佑太は塾高から4年目の付き合いになりますが、彼らは私のいわゆる「やらかし」についていじってきます。彼らがネタにしていじってくれるおかげで私自身ミスからの切り替えができる部分があり、その点に関してはありがたく思っています。ただし、彼らはいじりの限度というものを知らないようなので、池上さんの方から彼らにご指導いただきたいところです。
前置きが長くなりましたが本題に入らせていただきます。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
今回が私の初めてのダイアリーとなりますので、この場をお借りして自己紹介をさせていただきます。私は栃木県の鹿沼市という街の出身です。魅力度ランキングにおいて、毎年最下位をしている栃木県の中でも特に知名度がない街なので簡単に紹介します。鹿沼市は栃木県中部に位置し、人口9万人ほどの街で田舎過ぎない田舎といった街です。特別自慢できるような名所や名物は残念ながら思いつきませんが、私自身はそこも含めて気に入っていており、このダイアリーで知名度アップに繋がれば嬉しいです。このような街で生まれ育った私ですが、小学校3年生の時に宇都宮ブルーインズというチームでアイスホッケーを始めました。中学では部活としてアイスホッケーがしたいと思い、日光市立日光中学校に越境入学をしました。越境と言いましても、都会の人の感覚ではいまいちピンとこないかもしれません。都会であれば中学受験でそれぞれ別の学校へ通ったり、学校へ通うのも電車を使ったりと、越境という感覚がないくらい当たり前のことであるように感じます。私が通っていた小学校では、中学受験をする人は毎年学年に1人いるかいないかで、基本的に学年60人のほとんどがそのまま同じ学区の中学校に通います。そのような中で隣町の学校に通うというのは、自分の中では大きな決断でした。そうして中学校3年間、電車とバスで片道1時間をかけ通学し、アイスホッケーを中心とした生活を送りました。
さてタイトルにしました「巡り合わせ」についてですが、私と慶應との巡り合わせ、なぜ慶應に入ろうと思ったかを綴ろうと思います。まず私が慶應に行きたいと初めて意識したのは中学1年生の際に観た慶應高校の試合です。その年は日光でインターハイが開催されていました。ただ本来は全中大会があり、私自身は大会が開かれる盛岡にいるはずでした。しかしながら関東予選で敗退してしまったために盛岡へは行けず、日光で練習することとなりました。そのような経緯がありインターハイを観戦する機会ができたのですが、そこで観たのが慶應高校と白樺学園の試合でした。結果としては慶應高校は負けてしまったのですが、経験者と初心者が混じり、体を張って守る姿を観て自分もこのチームでホッケーがしたいと思いました。もう一つ私にとって大きな転機となったのが、中学3年生に時に観た早慶戦です。慶應の42年ぶりの勝利という歴史的瞬間に立ち会いました。会場が揺れるような歓声と応援に圧倒され、また泥臭くパックを追い最後まで走り続ける選手の姿に憧れを抱きました。この試合を観戦したことが、慶應でアイスホッケーをしたいという決意を強めました。余談にはなりますが、この試合を当時チームメイトであった現早稲田大学アイスホッケー部の飯見と観戦しており、憧れであった舞台にともに立つことができるとは、感慨深いものがあります。
もし全中予選を突破し、本大会に参加していれば慶應高校の試合を観ることはありませんでしたし、慶應という選択肢自体なかったかもしれません。早慶戦も実際に観戦したからこそ憧れを抱き、慶應が勝利したことが受験勉強へのモチベーションを高め、合格への後押しになったと思います。こうして考えると、少しでもタイミングが違えば今の私はありませんし、こうしてダイアリーを書いていることもなかったです。そういった意味ではこの「巡り合わせ」は奇跡的なことであると感じています。
冗長な文章となってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。これから4年間、少しでもチームに貢献できるよう、また皆様にプレーで覚えていただけるように頑張っていきますのでよろしくお願いします。
次の担当は2年GK中西征彌さんです。アイスホッケー部でありながら、なぜかプロ野球ファンが多い弊部では、練習前にプロ野球の話で盛り上がっています。かくいう私もヤクルトファンでありますが、この前征彌さんに野球は退屈で面白くないと言われてしまいました。ぜひとも一度球場に足を運んでいただきプロ野球に魅力に気づいていただければと思います。それでは征彌さん、よろしくお願いします!