チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。副将小嶋よりご紹介に与りました、4年主将振津直弥です。本年度のスローガン「Passion」の生みの親である彼は、それにふさわしいプレーを見せ続けてくれました。私の紹介に一部誤りがありましたが、卒論で追い込まれていたのでしょう、特に追及はしません。また弊部には、立島や藤といった私よりも圧倒的に恋愛経験豊富な部員がいるため、A君のお悩み相談はそちらに任せましょう。しいて言うなら、A君は思考が完全にATMなので救いようがないでしょう。それでも彼をみて泣きそうになるなら、小嶋も資金援助をしてやってください。いつか実るかもしれません。知らんけど。

 

失礼しました。小嶋の無茶ぶりに応えるのはここまでにして、本題に移りましょう。

 

さて、初回のダイアリーで、今読み返すと恥ずかしい自己紹介を書いてから早くも3年半が経ちました。今回は自分だけでなく今シーズン最後の部日記となりますが、計14年間のホッケー人生、更にはスケート部ホッケー部門での4年間を振り返って思うところを書いていきたいと思います。ベタな内容ではありますが、ぜひ最後までお付き合いください。

 

前々回のダイアリーで副将の木村が「アイスホッケーが人生そのものだった」と書いていましたが、私も全く同じように感じています。家族で地元のNHLチームの試合を観に行った5歳の夜から、この競技が頭から完全に離れたことは一度たりともありませんでした。ちょうど14年前の誕生日には選手としてのキャリアを歩み始め、アメリカから帰国後も、イギリスでの期間を挟みながら愛知県の中日クラブでプレーを続けました。親元を離れ進学した埼玉栄高校では、ホッケーで苦しい経験をすることも多く、初めてこのスポーツを楽しめなくなった時期もありましたが、結果として3年間を通し大きく成長することが出来ました。そして今、大学生活の大半を費やしてきた體育會での生活も残り僅かで終わろうとしています。

 

このスケート部ホッケー部門での4年間、特に最後の1年間は、自分の中でかけがえのない時間になりました。全員が癖の強い同期との出会いから始まったこのチームでの期間は、精神的な面での学びが多かったと感じています。弊部は様々なバックグラウンドを持った部員が集まっており、高校までは出会ったことのないような人と多くの時間を共に過ごしました。幼少期からホッケーを始め、過去に全国優勝を経験したこともある人もいれば、高校から競技を始めた選手もいるのがこの部活です。もちろん考え方や価値観も十人十色であり、自分が他の人と衝突することもあれば、他の部員同士の折り合いがつかない場面も多く見てきました。そのような中でどのようにチームとしてまとまり、共通の目標を目指すのか。この難題は弊部に限らず様々な集団・チームにおいてぶつかる壁だと思いますが、4年間を通してこの難しさを感じる場面が多かったと感じています。

 

最上級生となった今年は、特にこれを何度も痛感しました。正直に言ってしまうと、今年1年間付けた胸のCマークにはかなりの重みを感じていました。「果たして自分は、過去3年間で見てきたような素晴らしいキャプテンになれるのか」。中高での主将経験が無いことも相まって、この不安を抱え続けながら1シーズンを過ごしてきました。もちろん自分なりのチームの引っ張り方を考え、それに従ってきた自負はあります。ただそれが実ったことを感じる瞬間は決して多くはなく、むしろ疑問を持つ回数の方が上回っていました。

 

そのような中でもここまで何とかやってこれたのは、とにかく周囲の人の支えがあったからだと感じています。まず同期について、前回の小嶋のダイアリーで4年生全員の紹介があったと思いますが(その内容はさておき)、とにかく今年の4年生は人数が多い上に個性が強いです。それが故、入部当初から喧嘩や衝突も少なくはなく、部活以外のプライベートで全員が集まったことはほぼ無かったと記憶しています。私自身も最初はこの同期と過ごす4年間に不安を覚えましたが、年齢を重ねるにつれ皆が大人になったのでしょう、学年でのまとまりを感じる場面が年々増えてきました。特に今年1年は助けられることが大変多く、全員がチームのことを考えて行動してくれることを何度も嬉しく思い、感謝しました。一緒にチームの方針を考え続けてくれたこと・それに対して疑問や意見を何度もぶつけてくれたこと・心を鬼にしてまでチームの強化を考えてくれたこと・事務面で裏方のサポートを完璧にこなしてくれたこと・いつも声を出してチームを盛り上げてくれたこと・見えないところで後輩のサポートを徹底してくれたこと・熱い姿を見せ続けてくれたこと。他にも例を挙げればきりがありませんが、11人の協力が無ければ間違いなく途中で投げ出していたと思います。同じチームで過ごす時間も残り少しだけど、最後までやり切って笑顔で引退しよう。

 

 

また、スタッフの方々にも4年間を通して大変お世話になりました。山中武コーチには1年時から多くのご指導を頂き、強くプレーすることを徹底的に教わりました。山中信雄コーチは遠方から週に何度も練習にかけつけてくださり、自分の時間を大きく犠牲にしてまでチームの指導にあたってくださいました。大西監督には特に今年一年間、チーム状況などについて何度もお声がけを頂きました。他にも福澤元コーチ、江口元コーチ、氏橋元コーチ、佐藤コーチ、安藤コーチにも様々な場面で助けて頂きました。

 

そして何より、家族には14年間のアイスホッケー人生を通して感謝しかありません。特に両親は小中の夜遅くの練習に何度も送迎してもらったり、親元を離れた高校以降も全国のあらゆる場所での試合に応援に来てくれたり、大学受験の苦しい時期に全力で支えてくれたりと、感謝してもしきれません。普段口にはしませんが、お金・時間が馬鹿にならないほどかかるこの競技を子供に続けさせることがどれほど大変なことか、もちろん今までずっと理解していましたし、だからこそそれに報いるためにも必死に取り組んできました。土曜日もその想いを全力でぶつけるので、最後まで応援お願いします。

 

 

今まで携わってくださったすべての方々のお陰で、幸せなアイスホッケー人生を歩めました。本当にありがとうございました。

 

1/8の早慶戦を持ちまして、私を含む12人の4年生は引退します。OBの方々やMGが用意してくださった最後の舞台で、4年間の感謝の想いを胸に、必ずや勝利をつかみ取りたいと思います。ぜひ最後まで応援の程宜しくお願い致します。