チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。3年TRの野崎大希さんよりご紹介に預かりました、1年FWの坂田理輝と申します。今となっては私自身気に入っている私の愛称ですが、「しゃかた」は活舌の悪さが原因で生まれたものですし、一番呼ばれることの多い「りきお」に関しては先輩に名前を間違われた事がきっかけで、定着しすぎて本名と間違われる事もしばしばあったので大希さんに羨ましいと言っていただいたことに驚きを感じています。大希さんはチーム内で「ダサい」と言われていますが、実はチームに入ったころかっこいい人だと思っていたので当時の私は美的センスが無かったのだなととても悲しく思います。さて、私は他の三人の同期プレイヤーとは違い推薦や幼いころからの経験者ではなく、私のことを知っている人も少ないと思われますので自分のことについて少し話させていただきたいと思います。初めてのダイアリーということもあり拙い文章になってしまうかと思いますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。私は小学校六年生から三年間、父の仕事の関係でイギリスに住んでいました。そこでアイスホッケーを始め、帰国する中学三年生まで約1年半プレーをしてから慶應高校アイスホッケー部に入部したのですが、入部当時の実力はとても経験者だと胸を張れるほどのものではありませんでした。やがて少しずつ出場機会が増え、これから、という想いで部活に臨んでいた2年生夏の苫小牧合宿中に脊椎分離症という怪我をしてしまい、3年生の5月まで復帰ができない状況となってしまいました。復帰後は3セット目でセンターをしていましたが、接戦や大事な試合では2セット回しになってしまうことが多く中々試合に出ることができませんでした。自分の中で最も印象に残っているのは3年生の夏の選抜大会で行われた駒大苫小牧戦とインターハイで高校最後の試合となった白樺学園戦です。この試合も2セット回しの場面が多くほとんど出場することができず、試合後当時の三年生の中であまり汗をかいていなかったことは今でもとても悔しく感じています。この時から長谷川さんや滝さんには体育会に誘って頂いていましたが、正直当時の私は体育会という選択肢はほとんど考えていませんでした。それは大きな怪我を経験した中でホッケーを続けることができるのか、という不安があったこと、そして自分のようなあまり試合に出ることができていないプレイヤーが体育会という環境で実力的に付いていく自信が全くなかったからです。そのような中で入部することを決意できたきっかけとなったのは引退後に体育会の先輩方に説明会をしていただいたことでした。自分が当時抱えていた不安などの話を聞いていただき、今までとても自分にはついていけないと決め込んでいた体育会へ入部するということのハードルが下がったような気がしていました。特に現三年DFの在家さんに相談に乗っていただいたことが自分の中ではとても大きなきっかけとなっています。他のスポーツをすることも考えていた私に、ただアイスホッケー部を勧めるだけでなくアイスホッケー部を含めたいろいろな部活のいい所や悪い所を教えて下さり、とても親身に話を聞いてアドバイスを下さいました。今では入部を決意してよかったと思っているので、誘って頂いた先輩方や入部の大きなきっかけを下さった在家さんにはとても感謝しています。慶應高校アイスホッケー部は約半数が高校からホッケーを始めた選手、または経験年数が他の学校と比べて短い選手で構成されています。引退後、自分と同じように実力的な面等で入部を悩む選手は今後出てくると思います。大学でのアイスホッケー部での取り組みを通じて示していきたいのは、私でも体育会というステージでやっていけるということです。残念ながら、高校生活の中では怪我で離脱しても復帰後第一線で活躍していける、ということを示すことはできていなかったと思います。そのため私が体育会へ入部したときは「坂田が体育会!?」と思った人も多かったことでしょう。そのような印象の私だからこそ、試合に出て活躍することができれば後輩たちの希望となることができ、後輩たちにとって体育会という選択肢を考えるきっかけとなることができると思います。入部当時の周りの印象から変わることができる様、今後精進して参りたいと思います。現在、チームはリーグ戦前半を四位という順位で折り返すことができました。後半はさらに良い結果に向けてチーム全員で頑張っていきたいと思いますので、これからもご応援の程よろしくお願い致します。
 長文になってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。次の部日記は三年生FWの史習成リックさんです。私が高校二年生の時に入部されたリックさんのホッケーに当時憧れていた、という話は確実にいじられてしまうので本人にしたことはありませんが、今ではアイスホッケー部で唯一私のことを「りき」と呼んでくださる時もあり、とても明るく気さくな先輩です。先日の日本大学戦では5得点を挙げるなど、勢いに乗っているリックさんのダイアリーにご期待ください。それではリックさん、よろしくお願い致します。