お世話になっております。

法学部政治学科2年の青木俊作です。


早速ですが、今回のお題である
「新シーズンの意気込み」について書いていきます!



10月より矢沢さんたちが引退されて「」シーズンが終わり、「」シーズンになりました。




そんな「」シーズンでの目標は

第1遠泳を必ず完泳することと、全遠泳を成功させることです。


今年泳いだ第1遠泳のことは後ほど書くとして、今年は2/3で遠泳が成功しなかったので、とても悔しかったです。


あと2年しかない葉山生活で全ての遠泳を必ず成功させたいと思っています。去年の遠泳は全て成功したのですが、それは本当にすごいことだったのだと改めて感じました。チームのためにも、あと1年で最上級生になる僕たちにとっても、後輩たちのためにも僕にできることの全てを尽くし、遠泳を必ず成功させたいです!










それでは第1遠泳について。泳ぎ終わって割とすぐにこの部分を書いたので長めの泳者感想みたいになっています。ご了承ください笑



僕は今年の第1遠泳に懸けていました。というのも、遠泳はいつ泳げるかわからないからです。天候不順により中止だったり、自分のコンディションのせいで泳げなかったりと、遠泳は簡単に泳げるわけではありません。


そんな中で今年、第1遠泳を泳げて、完泳が目の前にあるところまで来ていました。


だからこそ、このチャンスは必ず掴み切りたいと思っており、今年の第1遠泳への想いは強かったです。



まず8/7に第1遠泳が実施される予定でしたが、天候不順により第3遠泳の予定と入れ替えて第1遠泳は8/22に実施されることになりました。


お陰で合宿中に海で泳ぐ練習が沢山積めたので、結果的には嬉しいものでした。うねりがある中、ゲリラ豪雨の中、チンクイが大量発生して痒かった中、水が濁っている中、逆潮の中など、様々な条件下で水泳練習を行うことができました。


泳者休養も本番4日前からあったのもあり、前日までのコンディションはかなり良かったと思います。


そして迎えた第1遠泳本番。前日夜から興奮が高まりあまり寝られませんでした。鴨川へ向かう車の中ではど緊張状態でした、笑
スタート地点の前原海水浴場に着いてからはインスタライブで見てくれた方々やサポートの方々がたくさん応援してくれたおかげでかなり緊張もほぐれました。円陣と矢沢主将の鼓舞によって気分は高まり、必ずゴールするという強い気持ちを持って午前5時、ついにスタートしました。


(同期写真吉松だけ切れてる、、🥲)





スタート後2時間半程は逆潮であると聞いていたので覚悟はしていたのですが、想像以上でした。大きな波が目の前からぶつかってくる感覚で、それに向かって真正面に泳いでいる感じでした。進んでいる気が全くしませんでした。
しかし潮が変わってくれることを信じて序盤は疲れを溜めないようにフォームを保って淡々と泳ぎ続けました。吉松と2時間半の給水タイミングで「そろそろ潮が変わるな!」とニコニコで会話したのを今でも覚えています笑


(吉松と僕)



しかし現実はそう甘くはありませんでした。逆潮は弱まるどころか強くなることもあり、結果的にはほぼ全ての時間逆潮だったようです。最高で2knot以上の逆潮だったらしく、今まで聞いたことないほどでした笑
2knot以上の逆潮は簡単に説明すると、第1遠泳のペースで泳いでも進まないどころか、戻されてしまうほどの強さです、笑


景色が変わらずみんなが焦っていて、指揮船からも進行図が見せられない時点で僕は色々察していました。「これは14時間以上かかるのかもしれない」と。そこからは今まで以上に脱力し、自分にとって絶対に疲れないフォームで隊伍に着いていくことを心がけました。


(遠泳後に進行図を見て呆然とする宇佐見)



ところが僕が思っていた以上に現実は悲惨だったらしく、このままではゴールすることができないほど進んでいなかったみたいです。泳ぎ始めてから9時間、運命のダッシュペースの指示が来ました。ペース指示は1分26〜27秒/100m。それを聞いた瞬間本当に絶望しました。なぜなら去年の駿河湾遠泳よりペースが上がっていたからです。去年が最高レベルの第1遠泳だと聞いていたので、それ以上はないと思って、1分30秒/100mで耐えられるレベルまでしか自分の泳力を持って行けていなかったのです。完全に油断、慢心でした。ダッシュペースで隊伍から離され、船が遠ざかっていき、大海原の中孤独に泳ぐ感覚はとても辛かったです。もう二度と経験したくないと思いました。実質的なアウトも取られ、リタイア間近だと自分で思っていたのですが、学責の新保さんに泳ぎ続けろと言われ、鶴薗さんの真後ろを着いていきながら泳ぐことおよそ1時間。ダッシュペースのペースが少し下がった段階でようやく隊伍に追いつくことができました。この時は本当に死に物狂いでした。泳がせるという判断をしてくださった新保さんのために、応援してくださる全ての方々のために、自分の体がどうなってでも最後まで泳ぎましたと言いたくて泳ぎ続けました。


(逆潮の中でも虹はきれいでした笑)



スタート後11時間で、新保さんから「この遠泳はあと30分をもって洋上ゴールとします。」と言われました。ああ、やっぱり着かないのかという気持ちを持ちながら、あと30分は死んでも泳ぐんだという気持ちで同期の大戸の後ろを泳ぎもがき続けました。そして迎えたスタート後11時間30分。終了のサイレン音が鳴り響きました。この瞬間様々な感情が重なりすぎて今の自分でも全てを思い出すことができません笑
11時間30分戦い抜くことができた嬉しさ、高校生の頃から憧れ続けた大学4年生と同じ遠泳を泳げた嬉しさ、自分の力不足による情けなさ、応援してくださった方々への申し訳なさ、ゴールに着かなかった悲しさ、同期や先輩がリタイアした時の寂しさなど。あれほど複雑な感情を持った時は人生で初めてでした。


それでも初めに浮かんだ感情は、11時間30分戦い抜くことができた嬉しさでした。正直何度もリタイアがよぎり、船に上がるつもりでもいたのですが、最後まで食らいつき泳ぎ切れたのは本当に嬉しかったです。
サイレン後に最後まで残った同期たちとうねる海の中熱い抱擁をしたことは忘れられません。
船に上がった後、後輩たちにかっこよかったですと言われたことも嬉しかったです笑


(終了後指揮船に引き上げられる時の様子)




自分の実力不足をこれまでかというほど思い知らされた苦しい遠泳でしたが、泳者として経験できたことはとても貴重な機会だったとポジティブに捉えています。


遠泳担当コーチであるOBの宇佐美先輩には「現役からコーチを務めている現在までの17年以上の第1遠泳の中で間違いなく最高レベルに過酷だった」とのフィードバックもいただきました。



この遠泳を運が悪かった、と捉えるのではなく、自分たちがこの先第1遠泳を完泳するための大切な遠泳だったと捉えられるようになった、そんな気持ちにさせてくれた言葉でした。



上手く言葉で表現することはできませんでしたが、本当にこの遠泳を泳げて幸せでした。
泳いでいたほぼ全ての時間が辛くて苦しかったはずなのに、今思うと楽しかった、とまで思えるほどです笑


これが遠泳の魅力なんですね笑


来年は必ず泳者全員でゴールします。そのためにまず自分自身が泳力をつけ、もっと練習しなければなりません。覚悟を決めて1年間、やり切ります!


(来年は必ず全員で!)




長期オフ期間のことについても書きたいのですが、長くなってしまったので次回にします。



今回はこの辺りで失礼させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!



次は宇佐見です!

繋シーズンの振り返りと、克シーズンへの意気込みを教えて!