みなさん、こんにちは。

お久しぶりです。前主将の矢沢です。

 

” 前” ということで、あぁ引退したんだなと寂しく感じます。

しかし、何事も終わりがあること、期限付きだからこそ、今、この瞬間が輝くのだと思います。

 

私は高校生の時から葉山部門に所属し、7年間続けてきました。

紆余曲折、波瀾万丈、そんな長いようで短い7年でした。

 

最後のブログということで、ここでしか書けない想いを綴りたいと思います。

長いとは思いますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

ざっと、この7年を振り返ると

 

高1 入部、第3遠泳完泳

高2 最初で最後の初島熱海、第2遠泳 波風が強く途中で中止

高3 ヘルニア

大1 コロナ禍、1週間の合宿、遠泳はコロナで中止

大2 合宿再開、第1遠泳 台風で中止

大3 第1遠泳リタイア

大4 第1遠泳 逆潮でゴールできず

 

こうして改めて見てみると

選手として結果を残せなかったなと、ただただ悔やまれることが多いです。

 

 

しかし、7年続けてよかったなと心から思います。

1つ前の大学主将、飯田さんの引退ブログにあったように、歩んできた道は間違っていませんでした。

 

苦しいときも辛いときも、うまくいかない時も葉山と向き合う覚悟と責任があるかどうかが問われます。

勝ち馬に乗り続けることが必ずしもいいことだとは限りません。

 

どんなことがあっても、葉山は4年または7年続けるものだと引退して改めて確信しました。

今、このブログを読んでいる高校3年生。

大事なことなので、もう一度いいます。

 

1年目の思い出がないのは、とても寂しいし、もったいないです。

4年間やりきってみてください。

 

 

では、なぜ葉山を続けることができたのか

1つ前の大学主務、片桐さんの引退ブログにあった宿題を1年越しに片付けようかなと思います。

 

私自身の解答は、葉山が楽しかったから。

 

みんなでただワイワイしていた楽しさではありません。

思い返すと、辛いことを仲間と力を合わせて乗り越えた楽しさが多いです。

 

・長時間、遠泳、きつい練習、10kmトライアル、コロナ禍、、、他にも色々

 

また、みんなで成長を実感した楽しさもありました。

 

・ベストの更新、日本泳法の昇級、完泳、船やボートが上手になった瞬間、、、などなど

 

 

7年も続けていると、イベントの繰り返しじゃないかと思うかもしれませんが、

新しい仲間が加わっていることやハプニングも様々で、その都度違った感情を味わうことができます。

すべてのことが本当に1度きりです。

 

ここまで読んでくれた皆さんならお分かりかと思いますが、私の原動力は楽しさと成長です。(仲間と共に)

 

私が主将になってからは、この2つを後輩達に味わってもらうため、1年間駆け抜けてきました。

 

主将になってすぐ、コーチの宇佐美さんから投げかけられた質問

これだけは成し遂げたいことはあるか?

 

即答でした。

葉山部門の活動を頑張ることで、後輩が葉山の楽しさと成長(心身共に)を味わってほしい。

 

夏合宿最後のミーティングで、部員にアンケートをとりました。

そのとき楽しい、成長できた、入部してよかったなと思っている部員がほとんどでした。これにはとても安心しました。

 

主将やってよかったなと心底思いました。

 

これからも楽しむ心や向上心を忘れずに、泳ぎ続けてほしいなと思います。


結果に関わらず、真摯に取り組んでいれば、辛いけど楽しいという感情や強くなったなと必ず思えます。

 

そして続けていく中で、なぜ葉山を続けるか という、モチベーションの源泉を大事にしてほしいです。

 

原点に立ち返ることで、辛いときに必ず君たちをもう一度奮い立たせてくれます。

もちろんモチベーションは変わってくると思うので、自分自身と向き合うことも忘れずに。

 

 

もう1つ、伝えたいことがあります。

結果を出すことができなかった私だからこそ、同じように理想と現実のギャップに苦しむ人に届けたい言葉があります。

 

それは『光芒(こうぼう)』です。(葉山テストにも出しました笑)

 

『繋』の他に私が1年間掲げてきた言葉です。

飯田さんの引退ブログ、そして卒業生送別会での答辞を通じて、私が引き継がなければと思いました。

 

言葉の意味は、細長く伸びる一筋の光 です。

 

そしてB'zの1曲で、歌詞の一部に次のようなものがあります。

 

光を求め歩きつづける
君の情熱がいつの日か

誰かにとっての光となるでしょう
誰かにとっての兆しとなるでしょう

 

 

 

この7年、やりたいこととできることの狭間で、もがいていたと思います。

実力が足りていないその姿はかっこいいとはいえなかったと思います。

それでも、苦しみながら頑張れた瞬間はあったかなと思います。

 

駿河湾遠泳が終わったあと、ある部員が”感動した”といってくれました。あの言葉には救われました。(覚えているかな?笑)

リタイアした私にも少しでも価値があったのだなと思いました。

 

自然を相手にする部活動において、絶対的な成功、夢が叶うことは約束されていません。

だとしても、正面から向き合って、光りを求めて歩き続けてください。

 

必ずあなたを見ている人がいて、あなたの背中が誰かにとって一筋の光になっているかもしれません。

 

 

頑張るすべての人を応援しています。ファイト!

 

 

最後になりますが、これまで私の葉山人生を支えてくださった方々に感謝を伝えたいと思います。

 

毎日支えてくれた両親

 

高校葉山から共に歩んできた同期 永井、新保、中島、鶴薗

大学から一緒に頑張った同期 篠田、竹下

 

高校葉山時代の相棒 下出

高校同期の三好、橋本

高校葉山の先輩方、後輩たち

 

高校葉山からお世話になった飯田さん

大学葉山からお世話になった片桐さん

 

高1からお世話になった、当時大学生の先輩方

衿香さん、横田さん、石井さん、一丸さん、長谷川さん

松本さん、孫さん

小林さん、山本さん、クレーマーさん、村松さん

岩崎さん、土田さん、水野さん

 

生意気な高校生の時から面倒をみてくださった

鈴木先生、北島監督、渡辺さん、宮田さん、宇佐美さん

 

コーチとして支えてくださった

綱嶋さん、小澤さん、藤田さん

 

葉山に入ってからずっと憧れた

笠原さん

 

日本泳法の練習、大会でお世話になった

荒川先生、菊地先生、大平先生

杉野さん


管理人の島影さん

 

小湊鉄工所の高橋さん

 

地元漁師の龍崎さん

 

最後までついてきてくれた後輩達たち

 

 

他にもたくさんの方々の支えがあって7年間続けることができました。

本当にありがとうございました。

 

このブログに綴りきれなかった伝えたいことは、先輩方のブログを読んでください。(他部門の方もいるよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからも葉山で泳ぎ続ける部員へ

 

1年間で少しは想いや伝統を繋ぐことができたかなと思っています。

しかし、1年間という制限の中で、そもそもできなかったこと、そして結果が出せなかったことはたくさんあります。

 

諸々は託します。後は任せたので、お願いします。

 

もちろん自分たちがやりたいことが優先ですが、葉山部門が脈々と受け継いできた伝統や先輩方の想いをくみながら

ぜひいいチームを作ってください。

 

陰ながら応援しています。

 

最後に7年間の軌跡をまとめて終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



2023年度慶應義塾體育會水泳部葉山部門

主将  矢沢 壮志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin