スーパーヒーローとは | 松本景の Pianissimo diary

松本景の Pianissimo diary

音楽の事、お寺巡り、猫との暮らしなど、日常の些細な事まで、徒然なるままに記した日記です♪

若い頃は、音楽こそ、音楽家こそが、人様の役に立てる最も優れた芸であり、才能だと思っていました。何しろ、かっこ良いですからね!実際、そういう役目を背負った音楽家の方も居られると今も思っています。

2.3年に1度(いや、もっとかな?)、心が塞ぎ込んだ時、何もしたくない、出来ない時、必ずやることがあります。
"枝雀師匠の落語をひたすら聴く"
"ドリフのコントをひたすら観る"
ことです。
もはやルーティーンのようなものです。
お笑いです。
僕にとって、子供時代からの大事な景色の一部でもあります。

今なら動画を開けばいつでも、枝雀師匠やドリフの面々が、笑いを届けてくれます。
格好つけたり気取ったり、カリスマぶったりしない、お馬鹿になりきった姿がそこにあります。

当時から色んな賛否がありましたが、
仮面ライダーより、ウルトラマンより、ドリフターズが、志村けんがスーパーヒーローだった時代が確かにあります。
人を泣かせようとしたり、煽ったりするより、笑わせようと馬鹿になりきれるのは、スーパーヒーローだと思います。

Mr.ビーンのローワン・アトキンソンさんは、
「世界中に、ジョークにならないような事があってはならない」とおっしゃっていました。
人間がはびこっている以上、そんなことは不可能だと承知した上での、真摯な願い、態度なのではないでしょうか。

志村さんも、「笑っていれば、また頑張ろうと思える」とおっしゃっていたそうです。



つつしんで、志村さんのご冥福をお祈り致します。